アセスメントとは
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アセスメントとは
個人についての情報を収集し、それを用いて個人の特性について推測したり、行動を予測したりすること
見立ての資料としての心理アセスメント
アセスメントクライエント理解のための「補助的」な手段
キャリアコンサルティングにおけるアセスメントの目的
①クライエントが自分自身のことを学ぶ
②キャリアコンサルタントがクライエントへの理解を深める
③キャリア選択の可能性の特定
④キャリアに関する意思の強固さを明確にする
⑤キャリアに関する心配事や関心を明確にする
⑥障害となるような非論理的信念を明確にする。
フォーマル・アセスメントとインフォーマル・アセスメントの違い
標準化検査フォーマル・アセスメント
非標準化検査インフォーマル・アセスメント
フォーマル・アセスメント | インフォーマルアセスメント | |
尺度 | 標準化(信頼性・妥当性確保) | 標準化されていない |
実施 | マニュアルに従い誰でも実施できる | 個人的に考案し実施できる |
結果 | 数量化、数値に基づいた評価 | 単に数量化ではなく経過や反応も考慮 |
主観 | 入りにくい | 実施者の主観や経験により情報の性質が歪められやすい |
・アセスメントで得られる情報のレベル
方法 | 表出するレベル |
質問紙法 | 意識レベル |
面接法 | 行動レベル |
投影法的※ | 深層的、無意識的行動レベル |
・アセスメントを組み合わせることテスト・バッテリーという
アセスメントの限界
①適性検査ではうまく測定できないものがある
②常に一定の誤差がある
③長期的にみた将来の予測妥当性には限界がある
④就職は適性のみでは決まらない
アセスメント・ツールの留意点
①秘密保持&個人情報の取扱い
②アセスメント技法をみだりに使用しない
③アセスメントを強制しない
④実施前にアセスメントの意図・目的を説明する
⑤実施に際して、実施マニュアル等をよく読む
⑥アセスメント結果を誤用・悪用されないように注意する
⑦心情に配慮したフォローをする
⑧常に質の高いフィードバックをする
⑨解釈は柔軟に
⑩結果のみに頼らず、クライエントと十分に話し合う
心理アセスメントの倫理的問題
アメリカ心理学会(APA)の心理テストに関する規制
レベルA | 責任ある立場の人が手引書に従って実施(学力テスト、職業熟達度テスト) |
レベルB | 専門的知識ある人が実施(集団式知能テスト、職業適性検査) |
レベルC | 高度な専門的知識、スーパービジョン必要(臨床場面での知能テスト等) |
日本では資格や基準は定められていないが、「教育・心理検査倫理要綱」(日本心理検査協会・日本心理検査振興協会)という要綱がある
心理アセスメントの方法
1.観察法 | ①あるがままに観察する自然観察法 |
②一定の条件を設定して観察を行う実験観察法 | |
2.面接法 | 直接対面し、言語的コミュニケーションにより行われる |
3.検査法 | ①質問紙法(Y-G性格検査、モーズレイ性格検査等) |
②投影法(ロールシャッハテスト、文章完成テスト等) | |
③作業検査法(内田・クレペリン精神作業検査) |