組織内キャリアマネジメント(2)

Check Sheet ONOFF

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組織内キャリアマネジメントとキャリアコンサルティング

キャリアの自己概念の確立プロセスとキャリアマネジメント

キャリアの自己概念の確立=「分化」と「統合」のプロセス

統合のプロセス=「回顧」と「展望」からなる
回顧 自分自身のキャリアに潜む一定のパターンの読み取りと意味づけ
展望 回顧に続けて生じる、未来への見通しや期待。自己の物語の延長線上

キャリア開発ワークショップのプロセス

自己分析 ②環境認識(現状分析) キャリアビジョンの設定 ④キャリアプランニング

組織内キャリアコンサルティング

組織内で行われるキャリアコンサルティングの機能:シャイン(1978)

①個人的な計画を作る機会を提供することによって、自分自身のキャリアの管理に対してより一層事前能動的になるよう援助する。

②自分自身の長所や短所といった、開発が必要な点についての情報を提供する。

③組織内外のキャリア選択についての情報や、可能なキャリアパスについての情報、さらには将来望むような地位につく資格を得るための自己開発として何をしなければならないのかについての情報を提供する。シャイン(1978)

 自分自身に対する理解を深め、肯定的な自己概念を構築し、能動的に行動するよう働きかける機能がキャリアカウンセリングにはある。

・ラインマネージャーによる業績面談とキャリアコンサルティングの違い

  業績面談 キャリアコンサルティング
目的 業績評価と目標設定 過去や現在の仕事を将来の成長機会に結びつける
役割 評価すること 支援すること
関係 報告し合う関係 協力し合う関係
主体 ラインマネージャーからの働き掛けが主 部下の自律的行動が主
頻度 毎年 毎年かつ必要に応じて

・キャリアプランニングを促進するマネージャーの9つの役割

①コミュニケーター ②カウンセラー ③評価者 ④コーチ ⑤メンター ⑥アドバイザー ⑦ブローカー(機会提供) ⑧委託者(リファーする人) ⑨弁護人(仲裁する人)

・キャリア・プランニング・プロセスとマネージャーの役割(リーボーウィッツとシュロスバーグ,1981)

  ステージ1 ステージ2 ステージ3
部下の責任 探索 自己理解 行動
マネージャーの責任 傾聴・支援 確認・明確化 戦略の選択
マネージャーの役割 コミュニケーター・カウンセラー コミュニケーター・評価者 コミュニケーター・カウンセラー・評価者・コーチ・メンター等9つの役割