2)発達論・トランジションに関するアプローチその2

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過去の出題トピックを中心に基礎知識を確認する「みん合☆一問一答」

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キャリアコンサルティングの理論①キャリアに関する理論
2)発達論・トランジションに関するアプローチその2

このページでは、本試験での頻出理論家といえる、シャインとシュロスバーグを確認します。キャリア・アンカーや4Sといった覚えていないと太刀打ちできないものもあります。試験前に最終確認をしておきましょう。

Q1.キャリア・アンカーの概念を最初に打ち出したのは、ホールである。

A1.×:ホールではなく、シャインである。【木村先生P66】

Q2.シャインは最終的に5つのキャリア・アンカーを考えた。

A2.初めに5種類に分けたが、最終的に8つのキャリア・アンカーを考えた。【宮城先生P86】

Q3.キャリア・アンカーは、「専門コンピタンス」、「全般管理コンピタンス」、「安定」、「自律(自立)」、「社会への貢献」、「全体性と調和」、「チャレンジ」の8つである。【第1回問6類題)

A3.○:宮城先生の著作(P86)では問題文の表現だが、木村先生の著作(P67)では、次の表現になっているため注意が必要。「専門・職種別コンピタンス」「全般管理コンピタンス」「自律・独立」「保障・安定」「起業家的創造性」「奉仕・社会貢献」「純粋な挑戦」「生活様式」と表現されている。私の受験仲間が考えた、覚え方も併せて紹介しておきます。

覚え方=せんぜん じぶんは ほうきをもって ほうしした じんせい「戦前、自分はほうきを持って奉仕した人生」 Byほうきでシャイン♪

Q4.キャリア・アンカーとは、個人が選択を迫られたときに、その人が最も放棄したがらない欲求、価値観、能力(才能)などのことである。【第2回問8類題】

A4.○:キャリア・アンカーの定義。【木村先生P66】また、これは長期的な職業生活において「拠り所になるもの」でもある。【宮城先生P86】なお、アンカーというのは、船の錨(いかり)のことである。

Q5.組織と個人のキャリアの関係を研究したシャインは、組織内の個人の移動、すわなちキャリアを表すために、組織を二次元的な構造で表した。

A5.×:三次元的な構造で示したのが、組織の三次元モデルである。【宮城先生P89】

Q6.シャインの示した組織の三次元モデルの第1の次元は「機能」の軸であり、第2の次元は、「地位」の軸、そして第3の次元は「中心性」の軸を表している。

A6.○:この3つの次元は必ずしも独立しておらず相互に関連している。【木村先生P62】

Q7.シャインは、仕事及びメンバーシップの現実を知って受けるショックに対処することをキャリア中期の発達課題とした。(第1回問11類題)

A7.×:キャリア中期ではなく、16歳~25歳の基本訓練期の発達課題である。 【木村先生P64】

Q8.転機を乗り越えるには状況(Situation)、自己(Self)、支援(Support)、戦略(Strategies)の4Sの点検が必要である。(第1回問12、第2回問13類題)

A8.○:4Sの内容を問う問題は第1回、第2回で、正誤判定のしやすい形で出題されています。正確に覚えておきましょう。【宮城先生P104】

Q9.シュロスバーグは、人生のなかで遭遇する転機を、「予測していた転機」「予測していなかった転機」「期待していたものが起こらなかった転機」の3つに分類している。(第2回問13類題)

A9.○:渡辺先生の著書での分類で、第2回問13での出題がある。【渡辺先生P135】

Q10.転機を乗り越えるためには、自分の資源、即ち4Sを強化していくことが必要である。(第2回問13類題)

A10.○:なお、サビカスは機動性を常態とするキャリア構築の概念として、キャリア・アダブタビリティの重要性を提唱している。【渡辺先生P140、P185】

(全10問)

それぞれの重要トピックを復習したい方は、楽習ノートでご確認ください。

エドガー・H・シャインの理論

ナンシー・K・シュロスバーグの理論

参考文献・資料

キャリアカウンセリング宮城まり子著(駿河台出版社2002年)

新版キャリアの心理学-キャリア支援への発達的アプローチ渡辺 三枝子著(ナカニシヤ出版2007) 

キャリアコンサルティング理論と実際4訂版木村周著(雇用問題調査会2016年)