ポジティブ心理学
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ポジティブ心理学の概要
マーティン・セリグマン(アメリカ)が提唱した考え方。ネガティブな側面ばかりに焦点をあてずに、長所や強みを明らかにして増進する手法
ポジティブ心理学の3つのテーマ
3つの柱 | 内容 |
ポジティブな主観的経験 | 個人が経験するポジティブな感覚。幸福感、快感、満足感 |
ポジティブな個人的特性 | 強みとしての特性、才能、価値観。ツール=「VIA強みテスト」 |
ポジティブな制度 | ポジティブな主観的経験や特性の発達・発現につながる環境整備 |
理論家のプロフィールや背景
人名 | 特徴 |
マーティン・セリグマン | 「ポジティブ心理学の父」。「ウェル・ビーイング理論」や「強みとしての特性」を発表 |
クリストファー・ピーターソン | セリグマンとともに、「強みとしての特性」を発表 |
ミハイ・チクセントミハイ | フロー経験の提唱者 |
ポジティブ心理学の主な理論
理論 | 内容 |
ウェル・ビーイング理論 | ポジティブ感情、エンゲージメント(集中した取り組み)、関係性、意味・意義、達成の5つの要素から構成され、人生の満足量を最大にさせることを目的としている(心地よさの追求ではない) |
強みとしての特性 | セリグマンとピーターソンが提唱。強みとは才能や能力ではなく、特性のことであり、VIA強みテストによって知ることができる。強みとしての特性には、「知恵と知識」、「勇気」、「人間性」、「正義」、「節制」、「超越性」がある |
フロー経験 | 内発的に動機づけられた時間感覚を失うほどの高い集中力、楽しさ、自己の没入感覚で表されるような意識の状態、経験のこと。フロー経験によって自己成長を図ることができる |
効用と限界
効用 | ポジティブ心理学は科学であり、実証性は高く、効果的で介入方法(エクササイズ)はいくつも考案されており、容易かつ効果的に実施できる |
限界 | まだ新しい分野であり、研究数は少なく、発展途上といえる。クライエントをよく観察し、個別に対応の仕方を変えることも必要 |
キャリアコンサルタントにとってのポジティブ心理学
・クライエントにとっての幸せやウェル・ビーイングは何か?それに貢献できているか、という観点で応対の仕方を点検する
・人は問題には気づきやすく、良い点には気づきにくい
・ポジティブ(強み)な側面を発達・発現させるような介入をすることでウェル・ビーイングに寄与することが可能になる
(参考)ポジティブ心理学を知るための書籍
マーティン・セリグマン氏のTED動画がありましたので、是非どうぞ。字幕もありますので私も聴けます。(約23分)