論理療法と認知療法
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論理療法
理論家のプロフィールと背景
論理療法の創設者=アルバート・エリス(アメリカ)
1955年ごろから論理療法(RET)を提唱し、Behavior(行動)を加えてREBTに変更。
人間観
人間は生物学的にも社会学的にも非論理的な思考に陥りやすい。
理論の概要
A-B-C 問題の成り立ち D-E 打ち破る方法
人間の感情は、出来事や経験により直接引き起こされるのではなく、信念(Belief)によって引き起こされる。
A | Activating event or experience | 出来事や経験 |
B | Belief | 信念 |
C | Consequence | その結果 |
D | Discriminant and dispute | 徹底的に反論し粉砕する |
E | Effect | 効果 |
信念 |
論理的な信念 | |
非論理的な信念 | ①ねばならぬ信念 | |
②悲観的信念 | ||
③非難・自己卑下信念 | ||
④欲求不満低耐性信念 |
事例と介入方法
・非論理的な信念への介入方法(3つ)
論理的自己宣言法 | 若年者等向け。新しい信念を自分で繰り返し言い聞かせる |
損得勘定法 | メリットとデメリットをたくさん書き出してもらう |
言葉遣い修正法 | 言葉遣い(言い回し)を変えさせる |
認知療法
理論家のプロフィールや背景
認知療法の創設者=アーロン・ベック
人間観
人間の認知が行動や感情に影響を与えている。
理論の概要
・AB(自動思考※)C
※しばしば非論理的で不合理なもの
・代表的な認知の歪み(6つ)
①選択的抽出 | 一部分だけ抜き出し、全体の重要性を見失う |
②恣意的推論 | 証拠がなかったり正反対の証拠があるのに悲観的結論 |
③過度の一般化 | 一部分をすべての事柄にあてはめる |
④拡大解釈や過少評価 | |
⑤自己関連づけ | わずかな情報を自分に関連づけて考える |
⑥分極化思考 | 両極端な考え |
事例と介入方法
・積極的な治療共同的な治療関係
・認知を修正するための質問例
①認知を同定する。②認知を検証する。③認知を修正する。
・代表的なホームワーク非機能的思考記録
論理療法と認知療法の応用
長所 | いずれも比較的短期の精神療法であり、セルフヘルプを目指すもの |
短所 | 知的な作業と、作業を行っていく根気(エネルギー)が必要になる |