社会構成主義
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社会構成主義
・人々が現実として認識しているもの=社会的に構築されたものであり、絶え間なく変化していく動的な過程であり、人々の解釈、認識によって現実そのものが再生産される
・意味は会話の中で構築され、人が認識しているものは社会の相互作用により生成されている
社会構成主義の4つのテーゼ
①世の中や自己を理解するために用いる言葉は無限にあり、言葉が世界を構成している。 |
②人々の関係から意味が与えられる。 |
③何かを記述したり説明したり、あるいは別の方法で表現したりするとき、同時に自分たちの未来をも創造している。 |
④自分たちの理解のあり方について反省することが、明るい未来にとって不可欠である。 |
社会構成主義のキャリアカウンセリングへの応用
コクランのナラティブアプローチやサビカスのキャリア構築理論は、クライエントのこれまでの経験や感情に価値を置き、人生という全体の文脈の中でクライエントを理解する
・論理実証主義的世界観と構成主義的世界観の比較
カウンセラーの役割に注目
上から指導的→対等で相互作用的に変化
要素 | 論理実証主義的世界観 | 構成主義的世界観 |
クライエント | 受動的応答者 | 積極的参加者 |
カウンセラー | 熟練者 | 質問者、聞き手、観察者 |
カウンセリング関係 | カウンセラー主体 | 相互作用的 |
キャリアアセスメント | 開始時に使用、客観的、感情より事実 | ストーリーと意味、主観性に価値、事実と同様に感情も重視 |
キャリア情報の使用 | 事実の強調 | 情報探索プロセスの協調 |
カウンセラーにより提供 | クライエントが情報収集者 | |
変化の特質 | 連続的または直線的 | 再帰的(フィードバック)、不連続性 |
知識と学習 | 熟練者によって授けられる | 個人の中で創造される |
全体と部分 | 特性に焦点。人生という文脈に注目せず、仕事を生活を切り離す | 主観的な経験と感情に価値、文脈が重要、仕事と生活を全体とみなす |
カウンセリングプロセス | カウンセラー主体 | カウンセラーはクライエントの生活空間に入り込む |