若年者を対象とする支援

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自律困難な若者の発達課題と包括的支援

・若年無業者は2002年に急増した後、以後おおむね5060万人で推移しています。

・自律困難な若者の発生原因 ①若者個人に起因する心理的要因と、②周囲からの環境要因がある

心理的要因 精神障がい:統合失調症や気分障害等
自己確立の挫折:親離れと自己概念の形成の挫折
環境要因 雇用情勢や地域社会における若者の受け入れ態勢など

 地域全体として日常的な声掛けや見守り、地域産業への就業機会を増やすなどの環境づくり

・支援ネットワーク

組織・団体 役割
子ども・若者総合相談センター 他の機関につなぐ、相談窓口(一次的な受け皿)
ひきこもり地域支援センター 相談窓口となりネットワークにより支援

自立支援の段階と基礎的な知識・対応方法

 ひきこもり支援の諸段階

段階 内容
出会い・評価段階 ひきこもりの程度や精神障害の有無を評価(専門家連携)
個人的支援段階 支持的かつ受容的面談で、ラポールを形成
中間的・過渡的な集団との再会段階 集団療法的なグループ活動やNPO法人、フリースクール等
社会参加の試行段階 就職準備やアルバイトなどの経験(アフターケア含む)

・厚生労働省は試行雇用(トライアル雇用)を推進しており、ハローワークが仲介している。

・自律困難な若者は自ら相談や支援機関に出向くことが難しい 家庭訪問を中心とするアウトリーチ(訪問支援)が有効である。

・危機対応は精神保健福祉法に基づいて行われることが多い。

 若者の自立支援のポイント:①家族への支援 ②諸機関とのネットワーク ③コンサルテーション ④アウトリーチなど、幅広い手法や関連法規等の知識が必要になる。