シャインの組織の3次元モデル
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シャインの組織の3次元モデルについて述べよ。(オ)
シナリオ
・外的キャリア=組織の三次元モデル=キャリア・コーン(円錐形)
・キャリアコーンの3つの方向性(形成されるキャリア)=①垂直方向、②水平方向、③組織の中心
・現実には3つのうち、複数の方向性が掛け合わされて個人のキャリアは形成される
答案の案
シャインはキャリア行動の結果のうち、客観的な側面を「外的キャリア」、主観的な側面を「内的キャリア」と呼び、外的キャリアの観点からシャインが表したモデルのことを、組織の3次元モデル、キャリア・コーンと呼んでいます。
このモデルは組織構造が円錐形で表現されており、その組織内でのキャリアは3つの方向性によって形成されると考えられています。
まず一つめは、組織の垂直方向、つまり職位や職階を上がる、もしくは下がる移動によって形成されるキャリアがあり、これは、係長、課長、部長などの役職に就くことが該当します。
二つめは、円周上に沿った水平方向、つまり職能(専門領域)での移動によって形成されるキャリアがあり、これは、例えば営業部門から人事部門といった、異なる職能部門への異動があたります。
最後に組織の中心に向かうことによって形成されるキャリアもあります。これは特定の職能部門で勤務を続けることによって、その職能のエキスパートになったり、その部門の重要な情報にアクセスしやすい立場になったりすることが該当します。これは部内者化または中心性ともいわれます。
現実には個人のキャリアは、これらの3つのうち複数の方向性が掛け合わせて形成されることが多いでしょう。(520字)