グループの発達過程について
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グループの発達過程について述べよ。(オ)
答案の素
過去問では、発達過程におけるファシリテーターの役割という視点で33回に出題がされています。
・4つの発達過程
過程 | 内容 |
形成期 | グループとして形をなしていく。不安、恐れと期待 |
混乱期 | 自由な行動、支援者や特定参加者への反抗 |
規範形成期 | 互いの特異性やグループの規範(ルール)受け入れ |
展開期 | 深まる信頼関係、参加者からの真摯なフィードバック |
このとおりでなくて良いし、この発達過程を判断軸に評価する必要もない。
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答案の案
グループの発達は次の4つの発達過程でとらえることができます。
1つめの発達過程は形成期で、グループがグループとして形をなしていく時期です。参加者はグループに対する期待とともに不安や恐れを頂いている段階です。
続いて2つめは混乱期です。グループの中での自分の居場所がある程度はっきりしてくると、形成期が半ば不自由な状況であったこともあり、各人が自由な行動を取ろうとします。そのことが参加者間に葛藤をもたらすこともあれば、何となく漂っていたグループとしての一体感をなくすこともあります。支援者への抵抗や、特定の参加者に対しての反抗心になって現れることもあります。
混乱期を乗り越えると、3つめの規範形成期になります。参加者は自分たちなりの一体感を取り戻し、互いの特異性をも受け入れようとし、互いの関係を維持、発展させたいと願い、グループなりの規範(ルール)を受け入れ、それを踏まえて目標の達成に向けて動き始めていきます。グループとしても自立的、自律的に活動できるようになり、協力し合って課題を解決していこうとしていきます。
4つめは展開期です。自律的に動くことができるようなったグループでは、それぞれの参加者が役割を自由に交代しながら、グループの課題を遂行してくようになります。参加者間の信頼関係はさらに深まります。互いに良い意味で依存しあいながらも、自律している状況といってもよいでしょう。
(590文字)