クルンボルツ理論の4つの要因について
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シナリオ
クルンボルツの出題は過去問を検討すると意外に少なく、27回~47回では論述では出題がされていないようです(検討漏れがありましたらすみません)。ただ、47回の記述式問題で、プランド・ハプンスタンス・セオリーが出題されました。論述でも十分、出題可能性があるのではないでしょうか。
・クルンボルツの理論は、学習理論ともいわれる。
職業選択とキャリア・デベロップメントに影響を与えるもの
①先天的な資質 ②環境条件や出来事 ③学習経験 ④課題へのアプローチスキル
答案の案
クルンボルツは、職業選択とキャリア・デベロップメントに影響を与えるものは主に4つあるとしています。
その1つめは、先天的な資質です。これは、人は外見や何らかの病気かかりやすいなどの身体的な特徴、知能、音楽や美術などの特殊な才能、運動能力など、遺伝的な特徴を持っていると考えています。
2つめは、環境条件や出来事です。これは、自分ではどうしようもない無数の社会的または文化的要因である地理や場所、気候、社会規範、文化における性別による役割分担、雇用動向や労働市場などが影響します。なお、先天的な資質と環境条件や出来事は、自分ではほとんど変えることができないため、受け入れるしかないものとされます。
3つめは、学習経験です。これは、クルンボルツは行動心理学を基に、職業選択やキャリア・デベロップメン卜も学習の影響を大きく受けると提唱したもので、道具的学習経験と連合的学習経験に分けています。
4つめは、課題へのアプローチ・スキルです。これは、目標を設定する・選択肢を考える・価値観を見極める・選択肢の優先順位を決める・意思決定に必要な情報を集める・選択をするといったスキルで、キャリアカウンセラーがこれらのスキルを教えることで、クライエントは重要な決断をするたびにそのスキルを使うことができるようになります。
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