集団を対象としたキャリア・プランニング・プログラムの告知
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テキスト5の論述対策としては過去に出題のあった、キャリア・プランニング・プログラムに加え、オリジナルで人事考課についてを整理しました。
集団を対象としたキャリア・プランニング・プログラムの告知のときの準備について述べよ。(過31回)
答案のシナリオ
キャリア・プランニング・プログラムの「告知の準備」に焦点を当てている点で、難易度が高く、今後の出題可能性もあまり高くないようが感もあります。それよりも一連の流れを抑えておいた方が、試験対策になるのかもしれませんが、一応、答案の案も作っておきます。告知については答案の案で詳しくなれますから、択一問題の対策にもなります。
・10のステップからなる開発プロセス
ステップ | キーワード | |
1 | 対象集団およびその特性の明確化 | 集団の特性理解 |
2 | 対象集団のニーズの特定 | 対象集団の情報収集 |
3 | ニーズに応えるための測定可能な目標設定 | 達成度合いを明確に把握 |
4 | キャリア・プラニング・プログラムの実施方法の決定 | 予算、時間的制約、資源 |
5 | キャリア・プランニング・プログラムの内容決定 | 目標によって決定 |
6 | キャリア・プランニング・プログラムの費用決定 | 予算管理 |
7 | キャリア・プランニング・プログラムの告知の開始 | 環境づくり、パイロットテスト |
8 | 本格的なプログラムの告知、実施 | 対象者に内容をアピール |
9 | キャリア・プランニング・プログラムの評価 | 目標に対して有効か?改善 |
10 | プログラムの修正 | 改善点や管理者の意見 |
答案の案
プログラムの告知の開始に際しては、「環境づくり」が重要です。
環境づくりの例としては、次の四点があげられます。まず委員会づくりです。プログラム初期の段階で開発を手伝ったり、キャリアカウンセラーの方針にフィードバックを与えてくれる委員会をつくることは有効です。
次にキャリア・プランニング・プログラムの導入を決定する決裁者への説明です。プログラムの骨子が固まったら、それを決裁者に説明し意見を求めます。
次にパイロットテストの実施です。パイロットテストは、大学や職場で他の人から一目置かれており、影響力の大きい学生や従業員に参加してもらいます。パイロットテストはキャリアカウンセラーの方針や実施方法を展開し、改良するのに役立つだけでなく、口コミによる宣伝効果もあります。
最後に問題解決策としての活用があります。学生の就職率の低下などの問題があり、キャリア・プランニング・プログラムによって問題を軽減することができる部分があれば、問題解決策として、プログラムを活用することが成功するポイントになります。(446文字)