第2回キャリアコンサルタント試験の面接試験(JCDA実施)が、いよいよ3日(土曜日)からスタートします。受験される皆様のご健闘、そして合格をお祈りするとともに、JCDAの面接試験において気を付けてほしいことを、エールに添えてお伝えいたします。
服装は、どうする?
いよいよ面接試験。時間厳守ですので、集合時間に遅れないように到着しましょう。
さて、服装はどうしましょう。素朴な疑問、ご質問としてよく聞かれる内容です。
服装自体はもちろん採点対象にはなりませんが、カジュアルすぎず、かといって、フォーマルすぎないものが良いと思います。
なぜなら、クライエントが委縮せずに話やすい、柔らかなソフトな印象を醸し出したいからです。
男性の方はスーツ、と考えている方も多いと思いますが、ガッチガチにビシッとしたスタイルよりも、ウォームビズ風なジャケットやニットのベストなどもありと思います。体が大きく、ある意味スーツ映えする男性は、逆に威圧的に感じられることがあります。カジュアルなスタイルの場合には、だらしない印象を持たれなければ良いと思います。
女性も入社試験などで着用するようなリクルートスーツのようなものではなくて、ソフトな印象を与えるものが良いでしょう。メイクも同じくです。
試験にドレスコードはありませんが、クライエント役の方が話しやすい環境を作るために、服装に配慮することも大切です。
思い込まないで!
試験が行われる部屋に案内をされた後、クライエントの設定が書かれた紙を見る時間があるはずですが、この際の「設定」では、思い込みは禁物。先入観はどんなものも持つべからず、です。
これまでの試験内容については、公開出来ませんので、私が受験した時の内容をアレンジしたもので、こんな設定だったとしましょう。
クライエントの設定例:「50歳、××さん(女性)、金融機関の係長、親と同居」
「そうか、金融機関か…、超低金利で経営も大変だろうな」とか、「男社会で悩んでいるかな?」とか、「この年齢だと、親の介護で悩んでいるだろうな?」なんていう先入観は、全く不要です。じっくり話を聞く上では、邪魔でしか、ありません。
実際に面談で聞いたことは…。
「部下の指導に困っている」ということであり、低金利でも、男社会でも、親の介護の話でもありませんでした。
「今日はどういったご相談ですか?」
面談が始まりましたら、思い込みは一切排して、ただひたすら寄り添ってください。
具体的には、伝え返してください。
まずは言い換えたり、要約する必要もありません。クライエントの発する言葉に忠実に、言語的追跡を丁寧にしてみてください。
会話もきっと、深まっていくでしょう。
特に私の恩師の受け売りではありますが、「アレ?おや?」と思ったワードは伝え返して、その経験にじっくりと耳を傾けてください。
追跡すべき言葉が少し違ったかな?と思ったら、「先ほど、こう仰っていましたね」と軌道修正をしてみてください。ねちっこくても良いのだと思います。
国家試験になってからの面談試験15分という時間設定は、軌道修正がしやすくなりました。
15分のインテーク面談ですから、その人の悩みに対するソリューションは要りません。じっくりクライエントの発する言葉を聴いてください。
合格は後からついてきます。
落ち着いて、丁寧に、じっくりと。応援しています。