協議会で受験の皆様は、先週末の面接試験、本当にお疲れ様でした。そして、この週末は、JCDAの面接試験ですね。皆様のご健闘、合格を心よりお祈りしています。先日、今回受験する皆様の勉強会に参加をさせて頂きました。参考になるかわかりませんが、思うところを綴っておきます。
良い癖、悪い癖。
みなさん、それぞれ癖がありますね。私もあります。
どうしても「試験」ですので、試験に向かない悪い癖は、意識しておく必要があります。
声がちっちゃくなっちゃう、とか、逆に声が大きくて威圧的になってしまうとか。私は体も声も大きいので、本番では気を付けた点でした。
15分という、短いようで長い、長いようで短い時間をどのように使うのか?
私は旧試験での受験ですが、作戦などはありませんでした。
CLの言葉に耳を傾け、伝え返す。
良い悪いはさておき、私が合格したときは、これだけでした。当時の面接試験の時間は10分ということもあり、ぶっちゃけ、これしかできませんでした。
伝え返して、相手を知る。
一緒に筆を取って、CLのこれまでの物語を一枚のキャンバスに描いていく。これからの物語も大切ですが、たった15分のカウンセリングです。なかなかそこまでいけなくても仕方ありません。
相手を知らずして、カウンセリングは出来ませんから、質問することは全く悪いことではないと私は考えていますが、質問攻め気味になってしまった初回の受験では見事に撃沈しました。
寄り添い、伝え返して、CLのこれまでの経験をじっくりと聞いてみてください。
思い込まないで!
試験が行われる部屋に案内をされた後、クライエントの設定が書かれた紙を見る時間があるはずですが、この際の「設定」では、思い込みは禁物。先入観はどんなものも持つべからず、です。
これまでの面接試験の内容については、公開出来ませんので、アレンジしたものを紹介しますが、こんな設定だったとしましょう。
クライエントの設定例:「50歳、××さん(女性)、金融機関係長、親と同居」
「そうか、金融機関か…、超低金利で大変だろうな」とか、「男社会で悩んでいるかな?」とか、「同居なら親の介護で悩んでいるだろうな?」なんていう先入観は、全く不要です。
じっくり話を聞く上では、正直、邪魔でしか、ありません。
ちなみに、実際に面談で聞いたことは…。
「部下の指導に困っている」ということであり、低金利でも、男社会でも、親の介護の話でもありませんでした。
「今日はどういったご相談ですか?」
面談が始まりましたら、思い込みは一切排して、寄り添ってください。
あまり言い換えたり、要約する必要もありません。ここで主観が入ってしまってはもったいないです。クライエントの発する言葉に忠実に、言語的追跡を丁寧にしてみてください。
会話もきっと、深まっていくでしょう。
特に私の恩師の受け売りではありますが、「アレ?おや?」と思ったワードは伝え返して、その経験にじっくりと耳を傾けてください。
追跡すべき言葉が少し違ったかな?と思ったら、「先ほど、こう仰っていましたね」と軌道修正をしてみてください。ねちっこくて、良いのだと思います。
国家試験になってからの面談試験15分という時間設定により、実は、軌道修正がしやすくなりました。15分のインテーク面談ですから、その人の悩みに対するソリューションまではいかないでしょう。じっくりクライエントの発する言葉を聴いてください。
合格は後からついてきます。
落ち着いて、丁寧に、じっくりと。応援しています。
きっと、大丈夫です。
応援しています!