先日の学科&論述試験終了後から、たくさんのメッセージ、お問合せを頂き、本当にありがとうございます。毎日、すべてのお声に返信をしていますが、届いていない方はいませんか?
メールがお届けできていないにも関わらず、エラーのレポートもないということも時折ありまして、結構、実は気になります。届いていない方は、おい、届いてないぞ、とお伝え下さい。
さて、いよいよ明日からは第13回キャリアコンサルタント試験の面接試験が、2週にわたり行われます(CC協議会は16日まで、JCDAは17日まで)。
サイトにお越しのすべての皆様が、これまでの学習、ロープレ練習の成果を発揮され、無事に合格されることをお祈りするばかりですが、試験直前のエールに代えて。
試験前夜はゆっくり寛いでください。
アドバイスになるかは自信はないのですが、私が実際に相談者と面談をするときの準備のお話を少しだけ。
私はこのようなサイトを運営していることもあって、原田はベテランでしょ?と思われることもあるのですが、いえいえ、実は、キャリアコンサルタントとしては、まだまだ駆け出しのひよっこのあまちゃんです(苦笑)。
たった3年目のキャリアコンサルタントですから、キャリア面談をする前夜や当日にはやはり、大いに緊張もします。
ただ、いつも心がけていることがあります。
おそらく、相談者は、私よりも緊張しているはずです。
キャリアコンサルタントとやらに何を言われるか、質問攻めにされるのではないか、これまでの生き方、働き方を責められるのではないか、管理者にチクられるのではないか…etc、相談する方がドキドキされているのではないでしょうか。
ですから、キャリアコンサルティングをする時には、まずは私自身が、心身ともに穏やかに落ち着いて、相談者の声を丁寧にじっくりと、ゆっくりと、受け止められるように準備をしています。静かで和やかな雰囲気をつくることはもちろんのことです。
そして、キャリアコンサルタント自身の心のザワザワ感もまた、相談者にかなり忠実に伝わるのではないかな、と思います。
ロジャーズのカウンセリングの3原則を思い出してください。
共感的理解・無条件の肯定的関心・自己一致
私は全然ちっちゃい人間ですから、心がザワザワしてしまうことは日常茶飯事なのですが、対人支援の仕事をするときは、平穏で暖かな気持で相談者に接することが出来るよう、気持ちを、心を出来る限り、整えています。
落ち着かせていると言ったら良いでしょうか。
このような準備をするようになったのは、キャリアコンサルタントの学習をはじめ、様々な場で練習や実践をするようになってからのような気がします。
本当に、微力でありきたりなアドバイスですが、面接試験を受験する皆様は、心身の平穏さを整えるよう、試験前夜は早めに就寝をして、試験会場へは余裕を持って到着し、ザワザワ感を少しでも減らしましょう。
そして、試験が始まったら、クライエントに集中して、じっくりとその声を聴きましょう。相談者のことを、わかった「ふり」、などしなくて良いのですよ。
私はクライエントに寄り添うということの最初の技法は、相談者を受け入れる目線や表情、姿勢が醸し出す雰囲気とともに、言語的には丁寧に「伝え返す」ことだと思っています。
人は勝手に思い込んで、自分なりの解釈をしてしまうものですが、上から目線でも、下から目線でもなく、ただ、じっくりと丁寧に、クライエントの言葉や感情に、全神経を集中させましょう。
聴いていて、あれ?と思った言葉があれば、丁寧に伝え返して、もっとたくさん、じっくりと相談者の声を聴きましょう。
試験の15分で出来ることは限られていますが、相談者に集中して、相談者の声を聴き続けることに注力しましょう。
そうすれば、きっと、合格は後から付いてきます。
キャリアコンサルタントとしてのスタート
キャリアコンサルタントになってからも、一緒に研鑽して学んでいきましょう。多くの相談者から信頼されるキャリアコンサルタントとしての道のりは、おそらく遠くて長い道のりなのではないかと、私は思っています。3年くらいで職人、名人の域になど達するわけもありません、と自分にも言い聞かせています。
が、その道のりの最初の大きな一歩が、試験の合格なのだと思います。
ですから、明日以降に行われる面接試験が、皆様にとっては、キャリアコンサルタントとしてのデビュー戦と言えるかもしれません。
デビュー戦ですから、100%の出来にならなくても良いんですよ。でも、誠心誠意、100%の気持ちを持って、落ち着いて、相談者の声を受け止めてきて下さい。
合格してからもキャリコンとしての試練は続きますが、それがキャリコンとしての職業的発達と言えるのかもしれません。
ともに、成長していきましょう。
皆様へのエールに代えて。
みんなで合格しましょう。
応援しています。
原田 政樹