昨日までで全試験日程が終了しました。
第13回キャリアコンサルタント試験を受験された皆様、本当にお疲れ様でした。
皆様の合格を、心よりお祈りしています。
さて、第13回学科試験解答速報にて実施しました『試験お疲れ様でした!アンケート』に届いた声の総数は、580件に達しました。たくさんのお声を、本当にありがとうございます。
皆様からの声は、今後受験する方にとっては合格への羅針盤であり地図になります。心より感謝いたします。
本日はまず、学科試験、論述試験(JCDA、協議会)の難易度(手応え)及び学科試験の自己採点のアンケート結果を公開します。
すべてのアンケートについて、第12回(前回)と第13回(今回)の数値を比較できるよう報告します。
学科試験の難易度アンケート結果【小幅ながら難化】
回答数:第12回584件、第13回573件
【JCDA】論述試験の難易度アンケート結果【易化】
回答数:第12回248件、第13回281件
【協議会】論述試験の難易度アンケート結果【やや難化】
回答数:第12回261件、第13回263件
また、今回のアンケート調査では、JCDA受験者の回答の数の方が多かったのですが、第12回は協議会の方が多く、第11回はJCDAの方が多かったです。
受験した皆様はあまり関心無いかもしれませんが(汗)、両機関のどちらが多いか?には、毎回変動があり、デットヒートを繰り広げています。
自己採点による正解の設問数【安定】
回答数:第12回581件、第13回566件
第12回でも同様のコメントをしていますが、第13回も特筆すべきは高得点層の多さです。すべての得点層の中で最も割合が大きな層が「50~41問」の高得点層になったのは、自己採点アンケートを開始した第6回以来では第12回が初めてでしたが、今回もそれが続きました。
高得点層の多さから第12回につづき、学科試験については比較的平穏な回であったと位置づけることができるでしょう。35問を確保した方の割合は、第12回が91%、今回が90.5%となりました。
ただし、アンケートの数値の読み取りにはご注意ください。アンケートの自己採点結果と実際の合格率にはいつも15%~25%程度の差があります。
これは、アンケートにご協力頂く皆様の得点が、毎回、高い傾向にあるためです。(実際の採点が厳しいとか、配点調整等があるからではありません。)
なお、下の表は、第6回からの当サイトの自己採点アンケート結果と各登録試験機関での実際の合格率の比較です。
アンケート合格率 | JCDA合格率 | 協議会合格率 | |
第6回 | 86.8% | 61.5% | 64.2% |
第7回 | 81.5% | 54.8% | 53.6% |
第8回 | 84.8% | 59.9% | 66.5% |
第9回 | 46.3% | 32.1% | 28.8% |
第10回 | 87.2% | 62.9% | 65.4% |
第11回 | 82.2% | 62.7% | 62.5% |
第12回 | 91.0% | 75.5% | 75.5% |
第13回 | 90.5% | 70.4%※ | 71.7%※ |
自己採点の数値の解釈においては、実際の合格率との差にご注意ください。※実際の合格率を追記しました。
予想合格率
今回のアンケートでの学科試験難易度や自己採点結果については、これまでの試験の中では、第12回に近似した結果となりました。学科試験合格率は70%前半になるのではないかと予測しています。
12/13追記:学科試験合格率は、日本キャリア開発協会(JCDA)では70.4%、キャリアコンサルティング協議会では71.7%となりました。
捨て問題もありましたが、過去問のリメイクも多く。
最近の学科試験で合格率が低かった回として挙げられるのは第9回、そして、個人的には難問が多かった印象があるのは、第11回ですが、それらの回では解きづらい問題・捨て問題が目立ちました。
前回の第12回はそれらが少なかったのですが、今回の第13回には、解きづらい問題・捨て問題が再び登場しており、難問もありました。
また、逆に、今回もいつもと同じく、過去問のリメイク問題も少なからずあり、合格ラインを確保された皆様は、そうした問題を確実に正解していたのではないかと思われます。
合計で約6割の方が「とても難しかった」、「やや難しかった」と難易度について回答しているなかで、自己採点結果では約9割の方が合格ラインを確保しています。決して容易には受からせてくれない、というこの試験の特徴をあらわすものでしょう。
易化傾向、いや、受験者のレベルアップを感じます。
今回はデータ的には難易度は平穏だったと言えるのかもしれませんが、誤解をしてはいけないのは、試験開始当初から比べて、問題を解いた後の感覚として、決して合格率の上昇ほど易しくなっている印象は、私は無いのです…。
異論反論はあるかもしれませんが、これは本音です。
といいますのも、皆様の試験対策の深さが回を重ねるとごに徐々に深まっていることが感じられるからです。試験の易化というよりも、皆様の試験対策の深化です。
試験合格へのノウハウや、教材などが乏しかった試験開始当初と比べて、今では市販教材なども充実してきていますし、試験対策の定番として多くの皆様が行っている、過去問の回数のストックも増えました。
また、私達のように受験の皆様を支援する人たちのノウハウもまた、明らかに向上しています。
後日公開する、皆様からのご意見(特にやって良かった学習法)では、これまでの過去問12回全てを繰り返してやってみた、といった出来る限りの網羅的な学習をして高得点を獲得している方が本当に増えてきました。
学びやすい教材や、過去問などの学習素材、受験勉強ノウハウといった、受験環境が整っていくことは、私のサイト設立当初からの念願でした。手前味噌ですが、拙著も今夏に出すことが出来ました。
また、これまでに受験を経験して合格した先輩方のノウハウなども、有形無形に受験者たちへ伝わってきているのではないでしょうか。
受験や実務での話題を含め、発信するキャリアコンサルタントが、リアル社会やWEB、SNS等で急速に増加していることは、本資格の発展にも不可欠であり、とても嬉しい傾向であると感じています。
難化に備えて。
今後の試験の難易度については、何ともいえませんが、想定している難化の方法は解きづらい問題・捨て問題の増加です。私がこれまで観測してきている、他の資格試験でもそのようにして難易度を上げてくることがよくあります。
ただし、基礎的・標準的な内容の問題を獲得できれば35問は正解できる、基礎的・標準的な問題は必ず獲得しなくてはいけませんが、難問は出来なくても合格できる、そのような出題内容が、予想できる難化の内容です。
そうした出題内容では、高得点層が極端に少なくなるものの、きちんと勉強した人から合格者を選抜したい、という試験実施側の意向を満たすことが出来ます。
難関資格には、そのような特徴を持つものが少なくありません。
今年度はまだ、キャリアコンサルタントの人数を増加させるべき時期と厚生労働省は位置づけていますから、次の3月試験ではそれほど神経質になることはないかもしれませんが、キャリアコンサルタント試験は、中長期的にはそのようなに難化の道をたどっていくのではないかと、個人的には感じています。
第14回(3月)試験の合格に向けて
本日は学科試験、論述試験の手応え(難易度)、自己採点アンケートの結果をお伝えしました。
皆様から頂いた、学習期間に関するアンケートや、たくさんのご意見、ご要望などは後日サイトに掲載いたしますので、もう少々お待ちください。
学習方法などを是非参考にして頂き、次回、第14回試験を受験の皆様は、これから3月までの約3か月半の間、共に頑張っていきましょう。
最後になりましたが、アンケートに丁寧に、真摯にご回答いただいた皆様に心より感謝しています。
試験お疲れさまでした。
合格を心よりお祈りしています。
試験対策にご活用ください。
次回第14回試験合格を目指す皆様へのご案内です。
登録試験機関での公開が終了している過去の国家試験の過去問解説や、技能検定の過去問解説などは、みん合☆プラス会員へ限定公開をしています。
次回合格に向けて、試験対策学習にみん合☆プラスをプラスしてみてはいかがでしょうか。
セミナーでもお会いしましょう!
次回の試験合格に向けた集合型セミナーを1月に東京(渋谷)、2月に大阪(新大阪)と埼玉(北上尾)で実施します。合格対策のスタートUP!に是非ご活用ください。
セミナーでは、個別のご相談やご質問も大歓迎です。モチベーションアップと知識の確認に最適なセミナーです。
また、セミナーに日程的に、距離的に来られない方や、今回の試験で悔しい思いをされた方、ご遠慮無く、お問合せフォームからご相談ください。
毎日たくさんの方から、ご相談やご質問などをいただいています。
みなさんは、一人ではないですからね。
合格目指して、一緒に頑張っていきましょう。
応援しています!