第15回キャリアコンサルタント試験は、昨日で全日程が終了しました。
受験されたすべての皆様、あらためて、本当にお疲れ様でした。
皆様の合格を、心よりお祈りしています。
解答速報のページで実施しました、試験お疲れ様でした!アンケートへの回答者数は、過去最高の人数を記録しました。皆様からの貴重なお声は、今後受験する方にとっては合格への羅針盤であり、合格へのマップになることでしょう。皆様の暖かなご協力に心より、御礼申し上げます。
本日は学科試験、論述試験(JCDA、協議会)の難易度及び学科試験の自己採点と、学習期間のアンケート結果を公開いたします。
回答総数について
今回のアンケートの回答総数は、過去最高の894件となりました。
前回の374件からは2倍以上、前々回の573件に比べては約1.5倍のご回答を頂きました。
参考までに、最近の学科試験の受験者数とアンケート回答者数、割合については以下の通りです。(合格発表後に第15回データを追記しています。)
受験者数 | 回答者数 | 回答者の割合 | |
第12回 | 3,744名 | 584名 | 15.59% |
第13回 | 3,945名 | 573名 | 14.52% |
第14回 | 3,329名 | 384名 | 11.53% |
第15回 | 6,033名 | 894名 | 14.81% |
3月の第14回試験は、新型コロナウイルス流行の影響により、事実上の自由受験(欠席者には受験料返金)、そして6月試験の中止を受け、受験者数はかなり多くなったのではないかと思われます。
あくまで予測ではあるのですが、アンケート回答者数は第12回や第13回に比べると約1.5倍、今回の受験者数は5,000名を超える可能性もあるでしょう。(後日追記:6,033名となりました。)
学科試験の難易度アンケート結果【やや易化】
回答数:第14回 374件、第15回878件
「やや易化」と表現すると、えーっ!と驚かれる方も少なくないことでしょう。第15回も第14回に続き、難問がいくつもありましたが、みなさんの印象では「やや難しい」という感触の方が最も多く、「とても難しかった」という方は第14回試験と比べると大きく減少しています。「普通」と答える層は倍増。その結果、手応えの総括としては、第14回と比べると「やや易化」と表現することができます。
私の解いた後の印象からは、みなさんの得点が予想よりも高く、みなさんがとても頑張った結果なのではないかと感じました。
後ほど、お伝えする自己採点結果でそれは裏付けられることになります。
【JCDA】論述試験の難易度アンケート結果【難化】
回答数:第14回187件、第15回431件
JCDAの論述試験は、「とても難しかった」が17.9ポイント、「やや難しかった」が17.2ポイント増加するとともに、「普通」とした方は31ポイント減少しています。この後お伝えする、キャリアコンサルティング協議会とともに、今回はどちらの機関においても、論述試験の難化傾向が明らかとなった回でした。
【協議会】論述試験の難易度アンケート結果【かなり難化】
回答数:第14回174件、第15回385件
協議会の論述試験の皆様の手ごたえは、「とても難しかった」とする方が、前回よりも51.3ポイントも増加しており、出題内容の大幅な変化を受け、多くの方が額に汗して苦戦をした様子が思い浮かびます。
「キャリアコンサルタントの能力要件の見直し」では克服すべき課題として、「実技」面がクローズアップされ、養成講座の「実技面」の拡充が盛り込まれました。実技試験の難化傾向は、今回だけではなく、今後も続く可能性があると考えています。
どちらが多いの?
論述試験のアンケートから、JCDA(日本キャリア開発協会)とキャリアコンサルティング協議会(CC協議会)、どちらで受験したかについては、第13回、14回に続き、JCDA受験者の回答数が多かったです(JCDA:431名、CC協議会:385名)。なお、第12回は協議会の方が多かったです。
自己採点による正解の設問数【やや易化】
回答数:第14回373件、第15回864件
では、注目の自己採点結果を公開します。
自己採点結果では、前回と比べると、50~41問の高得点層の増加が目立ちます(12.7ポイント増)。それにより40~35問の合格確保層は減少していますが、合格ラインを超えた方たちの割合は、前回の86%から90.1%へ、4.1ポイント増加しました。
第14回でも感じられた傾向ですが、対応することができなかった難問の出題に驚き、試験直後にがっくりと肩を落としていた方も、自己採点をしてみると40点以上を確保していた、という方が、今回は多かったように思います。
また、今回は6月試験の中止などもあり、試験対策期間が長期間に及んだ方が多く、念入りに試験対策をすることができたという方も、多かったのではないでしょうか。
このように、約9割の方が合格ラインを確保しているアンケート結果ではありますが、アンケートの数値の読み取りにはご注意ください。
アンケートの自己採点結果と実際の合格率には毎回15%~25%程度の差があります。
これは、アンケートにご協力頂く皆様の得点が、毎回、高い傾向にあるためです。
実際の採点が厳しいとか、配点調整等があるからでは決してありません。なお、下の表は、第6回からの当サイトの自己採点アンケート結果と各登録試験機関での実際の合格率の比較です。
アンケート合格率 | JCDA合格率 | 協議会合格率 | |
第6回 | 86.8% | 61.5% | 64.2% |
第7回 | 81.5% | 54.8% | 53.6% |
第8回 | 84.8% | 59.9% | 66.5% |
第9回 | 46.3% | 32.1% | 28.8% |
第10回 | 87.2% | 62.9% | 65.4% |
第11回 | 82.2% | 62.7% | 62.5% |
第12回 | 91.0% | 75.5% | 75.5% |
第13回 | 90.5% | 70.4% | 71.7% |
第14回 | 86.0% | 69.1% | 65.1% |
第15回 | 90.1% | 74.7% | 75.3% |
自己採点の数値の解釈においては、実際の合格率との差にご注意ください。
予想合格率は70%前後か。
上記の手応えと自己採点結果の比較、アンケートと実際数値の隔たりから考えると、第15回の学科試験の合格率は70%前後を予想しています。(後日追記:両団体で75%前後となりました。)
学科試験対策に要した学習期間
やはり今回は、コロナ渦の影響による3月試験の自由受験や、6月試験の中止を受け、学習期間が長期間に及んだ方は目立ち、半数を超える50.6%の方が、3ヶ月以上の期間を学科試験対策に費やしています。
反面、2ヶ月未満、1ヶ月未満の方も合わせて約3割いました。
皆様の状況は様々とは思いますが、試験はまだまだ先だと思っていたら試験が間近であることに気づき、慌ててスタートした方もいたのかもしれませんし、受験者層には人事系部門でのお仕事をしている方も多くいらっしゃいますから、コロナ渦への臨機応変な対応で試験対策どころではなかったという方もいたことでしょう。
どの受験者にとっても、今年は昨年までとは違う働き方や、ライフスタイルを模索する中での試験対策をされていたと思います。様々なご苦労、日々の工夫があったことは想像に難くありません。
本当にお疲れさまでした。
受験できなかった皆様へ
感染予防のためや、会社等、所属する組織から受験自体を禁止されていた方もいるでしょう。この試験は「いつ合格するか?」は問題ではありませんから、受験できる時に力を発揮できるよう、学科試験対策は実力を維持増進させていきましょう。学科試験対策は一人でも十分に対策ができます。みん合がお力になれる部分もありますから、是非、フル活用してください。
ただ、実技試験、特に面接試験は一人で対策することが難しいですから、養成講座の同期や先輩の方、勉強会等で知り合った方にZoom等の遠隔ツールを使った練習での支援をお願いしましょう。また、有料の講座などで研鑽するのも良いでしょう。
次回合格目標の方は、準備をはじめましょう。
今後も、感染予防のためのイレギュラーな仕事の体制や、試験実施の体制となるかもしれませんから、試験対策は早めにしていきましょう。
登録試験機関で、三密対策を取っての試験実施を今年3月、11月と経験しており、試験実施のノウハウを蓄積しています。もちろん、今後の感染状況の拡大によっては予断を許しませんが、次回3月の試験については、実施の可能性が高いと思われます。
3月7日の第16回キャリアコンサルタント試験まで、あと105日です。
3月試験の受験者は、例年、年末年始の2、3週間程度は公私において慌ただしく、試験対策から離れてしまう傾向がありますから、年末繁忙期の前に、今できることから始めてみましょう。やろうと思ったらときがはじめ時です。
もうスタートしている方も、たくさんいます。
これから学習を始める方は、是非スタートページからご覧になってみてください。試験合格に向けて、気持ちを整え、勉強方法を確立していきましょう。
はじめの一歩(マインドセット編と学習方法編)をお読みください。
第16回(3月)試験の合格に向けて
本日は学科試験、論述試験の手応え(難易度)、自己採点と学習期間に関するアンケート結果をお伝えしました。皆様から頂いた、試験のご感想、やって良かった勉強法、サイトへのご意見・ご要望などは、あらためて、後日掲載します。
是非、多くの受験者たちの学習方法などを参考にしながら、次回、第16回試験を受験の皆様は、これから3月までの3か月と少しの期間を共に歩んでいきましょう。
最後になりましたが、アンケートにご回答いただいたすべての皆様に、心より感謝しています。本当にありがとうございました。
そして、受験、おつかれさまでした。
試験は終わりました。
まずは心身ともにリフレッシュ、疲れを癒して、12月15日の合格発表を待ちましょう。
皆様の合格を心よりお祈りしています。
試験対策にご活用ください。
第16回試験合格を目指す皆様へのご案内です。
登録試験機関での公開が終了している過去の国家試験の過去問解説や、2級や1級の技能検定の過去問解説などは、みん合☆プラス会員へ限定公開をしています。
次回合格に向けて、試験対策学習にみん合☆プラスをプラスしてみてはいかがでしょうか。
試験終了後から、毎日たくさんの方から、学習方法のご相談やご質問などをいただいています。下のお問合せフォームより、お気軽にお声をお伝えください。
合格目指して、一緒に頑張っていきましょう。
応援しています!
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