第16回キャリアコンサルタント試験を受験されたすべての皆様、あらためて、本当にお疲れ様でした。皆様の合格を、心よりお祈りしています。
そして、第17回キャリアコンサルタント試験の行われる6月27日まで、あと91日です。
次回試験目標の皆様にとっては、あと約3ヶ月、試験対策を本格的に始める時期が到来したと言えるでしょう。今回のアンケートでも、どのくらい前から学科試験対策を始めたのかをお聞きしていますので、是非ご覧ください。
本日は学科試験、論述試験(JCDA、協議会)の難易度及び学科試験の自己採点と、学習期間に関するアンケート結果を公開いたします。
解答速報のページで実施しました、試験お疲れ様でした!アンケートには、500名を超えるたくさんの皆様にご協力をいただきました。
皆様からの貴重なお声は、今後受験する方にとっては合格への羅針盤であり、合格へのマップになることでしょう。皆様の暖かなご協力に、心より御礼申し上げます。
回答総数について
今回のアンケートの回答総数は、546件でした。参考までに、最近の学科試験の受験者数とアンケート回答者数、そして回答者の受験者に占める割合については以下の通りです。
受験者数 | 回答者数 | 回答者の割合 | |
第13回 | 3,945名 | 573名 | 14.52% |
第14回 | 3,329名 | 384名 | 11.53% |
第15回 | 6,033名 | 894名 | 14.81% |
第16回 | 4,293名 | 546名 | 12.72% |
※第16回の受験者数、回答者の割合は合格発表後に追記しています。
2020年3月の第14回試験は、新型コロナウイルス流行の影響により、事実上の自由受験(欠席者には受験料返金措置)、そして6月試験は中止になりましたので、第15回の受験者数はいつもの2倍弱にまで増加しましたが、第16回はおそらく、通常の3,000人台ではないかと予想しています。
学科試験の難易度アンケート結果【やや難化】
回答数:第15回878件、第16回546件
前回の第15回と比べると、今回は「とても難しかった」とする割合が増加しています。ちなみに第15回はその前の第14回から「やや易化」の結果になっており、今回の第16回は、第14回の皆さんの難易度の手応えにとてもよく似ています。
参考までに、14回と16回の難易度(手応え)を比較してみましょう。
難易度(手応え)的には15回より難しく、14回と同じくらいだったとアンケートからは評価することができます。
今回は、解説を作成していても、捨て問題がやや目立ちましたので、手強い、難しい印象は皆様持たれたようですが、合格ラインを確保するという点では、ここ3回にはそれほど大きな変動はなく、安定した出題内容になっているのではないかと捉えています。獲得至難の捨て問題はいつもあります。これは肝に銘じておきましょう。
【JCDA】論述試験の難易度アンケート結果【やや易化】
回答数:第15回431件、第16回233件
JCDAの論述試験は、「とても難しかった」が15.1ポイント、「やや難しかった」が6.2ポイント減少するとともに、「普通」とした方は15.5ポイント増加しています。前回は14回に難化した反動か、今回は両機関ともに落ち着いた結果が出ています。
【協議会】論述試験の難易度アンケート結果【易化】
回答数:第15回385件、第16回280件
協議会の論述試験の皆様の手ごたえは、「とても難しかった」とする方が、前回よりも46.8ポイントも減少しており、「普通」が29.5ポイント増加しています。前回は出題内容の大幅な変化があり、額に汗した方が多かったと思われます。出題内容、形式は変化のあった前回を踏襲した形になりましたが、今回は慌てずに落ち着いて対応された結果なのでしょう。
どちらが多いの?
論述試験のアンケートから、JCDA(日本キャリア開発協会)とキャリアコンサルティング協議会(CC協議会)、どちらで受験したかについては、第13回、14回、15回はJCDAの受験者の回答数が多かったのですが、今回は協議会(協議会280名、JCDA233名)の方が多かったです。
自己採点による正解の設問数【やや難化】
回答数:第15回864件、第16回536件
では、注目の学科試験の自己採点結果を発表します。
自己採点結果では、前回と比べると、41問以上の高得点層が8.9ポイント減少していますが、35問〜40問獲得の層は5.4ポイント増加しています。35問以上の合格確実層の合計では、第15回は90.1%、第16回は86.6%で、3.5ポイント減少しました。
前回は「やや易化」の評価でしたから、その前の第14回とこちらも比較してみましょう。第14回と第16回の自己採点結果の比較です。
全体的にグラフの形が似ています。
35問以上獲得の合格確実層の割当は第14回が86%、第16回が86.6%とほぼ同じ結果となりました。
なお、このように、8割を超える方が合格ラインを確保しているアンケート結果ではありますが、アンケートの数値の読み取りには、くれぐれもご注意ください。
アンケートの自己採点結果と実際の合格率には毎回15%~25%程度の差があります。
これは、アンケートにご協力頂く皆様の得点が、毎回、高い傾向にあるためです。
実際の採点が厳しいとか、配点調整等があるからでは決してありません。なお、下の表は、第9回からの当サイトの自己採点アンケート結果と各登録試験機関での実際の合格率の比較です(学科試験の内容はJCDA、協議会共通)。
アンケート合格率 | JCDA合格率 | 協議会合格率 | |
第9回 | 46.3% | 32.1% | 28.8% |
第10回 | 87.2% | 62.9% | 65.4% |
第11回 | 82.2% | 62.7% | 62.5% |
第12回 | 91.0% | 75.5% | 75.5% |
第13回 | 90.5% | 70.4% | 71.7% |
第14回 | 86.0% | 69.1% | 65.1% |
第15回 | 90.1% | 74.7% | 75.3% |
第16回 | 86.6% | 63.9% | 65.3% |
自己採点の数値の解釈においては、実際の合格率との差にご注意ください。
予想合格率は65〜70%か。
上記の手応えと自己採点結果の比較、アンケートと実際数値の隔たりから考えると、第16回の学科試験の合格率は65〜70%を予想しています。特に第14回に近似するのではないかと予想しています。
4月16日追記:学科試験の2機関合わせた平均合格率は、64.6%でした。
学科試験対策に要した学習期間
前回の第15回は、コロナ渦の影響による3月試験の事実上の自由受験、6月試験の中止を受け、学習期間が長期間に及んだ方が目立ちましたが、今回は通常の割合に戻ったように感じます。
最も多いのは3ヶ月以上6ヶ月未満、続いて2ヶ月以上3ヶ月未満で、約6割の方が2ヶ月以上を費やしていることになります。
まだの方は、そろそろスタートです。
キャリアコンサルタント受験生は人事系のお仕事の方、また、管理的なポジションの方も多くいらっしゃると思います。
みなさま、年度末と年度始まりは何かとご多忙な時期と思いますが、ゴールデンウィークまで未着手ですと、時間的な余裕がなくなってきますので、まだの方はこの3月末、4月から学習をスタートさせましょう。
そして、コロナ禍の中での養成講座の受講、学科試験や実技試験対策など、様々な工夫をしながら、頑張ってきたみなさん、本当にお疲れさまでした。
受験できなかった皆様へ
感染予防のため、基礎疾患をお持ちの方や、所属している組織やご家族のご事情などで今回受験出来なかった方もいることでしょう。
毎回お伝えしていますが、この試験は「いつ合格するか?」は問題ではありませんから、受験できる時に力を発揮できるように、知識、スキルの維持増進を図っていきましょう。
学科試験対策は一人でも十分に対策ができます。もちろん、みん合がお力になれる部分もありますから、是非、フル活用してください。
また、実技試験、特に面接試験は一人で対策することが難しいですから、養成講座の同期や先輩の方、勉強会等で知り合った方にZoom等の遠隔ツールを使った練習での支援をお願いしましょう。また、有料の講座などで研鑽するのも良いでしょう。
次回合格目標の方は、準備をはじめましょう。
6月27日の第17回キャリアコンサルタント試験まで、あと91日です。
これから学習を始める方は、是非スタートページからご覧になってみてください。試験合格に向けて、気持ちを整え、勉強方法を確立していきましょう。
はじめの一歩(マインドセット編と学習方法編)をお読みください。
第17回(6月)試験の合格に向けて
本日は学科試験、論述試験の手応え(難易度)、自己採点と学習期間に関するアンケート結果をお伝えしました。皆様から頂いた、試験対策に実施した過去問の回数のアンケートや試験のご感想、サイトへのご意見・ご要望などは、後日掲載します。
是非、皆様の学習方法などを参考にしながら、次回、第17回試験を受験の皆様は、これから6月までの3か月の期間を共に歩んでいきましょう。
最後になりましたが、アンケートにご回答いただいたすべての皆様に、心より感謝しています。本当にありがとうございました。
そして、受験、おつかれさまでした。
まずは心身ともにリフレッシュ、疲れを癒し、4月16日の合格発表を待ちましょう。
皆様の合格を心よりお祈りしています。
第16回試験過去問解説を掲載しました。
第16回学科試験の過去問解説が完成しました。
受験した方は試験の振り返りに、これから受験する方は、どのような内容が、どのようなバランスで出題され、どのような参考書や資料から出題されているのかをまず、掴むための学習教材としてご活用ください。
試験対策は、過去問から始めることを、みん合ではおすすめしています。
急がば、過去問。35問を獲得する作戦を立てていきましょう。
試験対策にご活用ください。
第17回試験合格を目指す皆様へのご案内です。
登録試験機関での公開が終了している過去の国家試験の過去問解説や、2級や1級の技能検定の過去問解説などは、みん合☆プラス会員へ限定公開をしています。
次回合格に向けて、試験対策学習にみん合☆プラスをプラスしてみてはいかがでしょうか。
試験終了後から、毎日たくさんの方から、学習方法のご相談やご質問などをいただいています。下のお問合せフォームより、お気軽にお声をお伝えください。
合格目指して、一緒に頑張っていきましょう。
応援しています!
コメントを残す