【出典:厚生労働省】
先日、4月30日に2つの重要な雇用の状況を測るための指標が発表されました。2021年3月及び2020年度の有効求人倍率と完全失業率です。この2つの雇用指標は、試験でもしばしば出題されています。
令和3年3月 | 令和2年平均 | 令和2年度平均 | |
有効求人倍率 | 1.10倍 | 1.18倍 | 1.10倍 |
完全失業率 | 2.6% | 2.8% | 2.9% |
年平均は暦年(1月〜12月)、年度平均は4月〜3月の平均ということになります。
数字を確認すると、有効求人倍率はなんとか1倍をキープ、そして完全失業率もまた、かろうじて2%台に踏み止まっているという印象があります。
2019年度平均の有効求人倍率は1.55倍、完全失業率は2.3%でしたから、この1年間でどちらも大きく悪化しており、雇用情勢の悪化が感じられます。
雇用調整助成金やコロナ対策の融資制度などに支えられ、何とか持ちこたえているという印象もあります。今後の動きが大変気になるところです。
これまでの出題内容を踏まえ、これらの雇用指標についての「まとめ」と「問題」を作成しました。以前より掲載していた、2020年(暦年)のものを2020年度のデータを踏まえて更新しましたので、試験対策にご活用ください。
雇用情勢は悪化しているのですが、よく確認しておかないと誤解してしまうような内容もあります。
例えば…。
2020年度平均の正規の職員・従業員数は3,549万人と、前年度に比べ33万人増加(7年連続の増加)しているが、非正規の職員・従業員数は2,066万人と97万人減少した。
2020年度の非正規の職員・従業員数は大きく減少をしているのですが、正規の職員・従業員数は増加しています。多くの方が持つ肌感覚とはちょっと違うのではないでしょうか。
そうした点は試験では要注意です。統計資料を読むときには、ご自身の感覚とは異なる違和感を大事にしましょう。
【楽習ノートプラス】
≪会員限定≫2020年度までの有効求人倍率と完全失業率【問題編】
直近の2021年3月の数値が次回の6月試験で出題されるのは、タイミング的に試験に近すぎるかもしれませんが、まとめ編と問題編でこの3年程度の推移や特徴を抑えておきましょう。
小数点以下の数字に関する正誤を問うような問題はこれまでに出題されていませんから、小数点以下の数字にまで敏感になる必要はありませんが、○%台、○倍というレベルではしっかりとおさえておきましょう。また、改善なのか悪化なのかの傾向、トレンドを確認しておくことが大切です。
なお、過去問解説への最新データの追記も行っていますので、随時ご確認ください。
これまでの過去の出題へのヨコ解きリンクもご用意しています。
解きやすい問題も、難しい捨て問題もありますが、どのような出題があるのかをよく確認しておきましょう。
ゴールデンウイークも終わりましたが、ここからが試験対策本番です。予定通り進んでいる方はその調子でいきましょう。合格は後からついてきます。
そうでない方も、まだ間に合いますが、寸暇を惜しんで積み重ねていきましょう。
実は今日明日からスタートなんです!という方は、みん合サイトのスタートページから是非ご覧ください。
試験対策のヒントを得てから、対策をしていきましょう。
この試験にはいくつかの特徴がありますから、特徴を踏まえて対応することが効率の良い試験対策に繋がりますので、参考にしてみてください。
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