みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験

第17回受験のみなさんは何回分の過去問を解いたのか?

10月31日の第18回キャリアコンサルタント試験まで、あと100日となりました。

まだスタートしていない方も、そろそろ本格始動の時期がやってきました。

そんなときに知っておいてほしい情報を本日お届けします。第17回試験お疲れさまでしたアンケートからのこちらです!

Q.学科試験の過去問題は何回分を学習しましたか。

過去問は大事というものの、受験したみなさんが何回分やっているのかは気になりますよね。回答総数458件のご協力をいただきました。

ありがとうございました。まずは全体の傾向からみてみましょう。

99の方が過去問を使用した学習をしています。

過去問学習がキャリアコンサルタント試験対策のスタンダードであることは、もはや疑いの余地はないでしょう。まず、何より過去問。

養成講座テキストが積ん読状態であっても良いのですよ。

まず過去問です。

アンケート結果で最も多いのは「4回〜9回分くらい」の36%、続いて「1回〜3回分くらい」は29%。そして「これまでのすべて16回分」は20%、「10回〜15回くらい」が15%と続きます。

結果は分かれていますが、10回以上を合わせると35%、4回以上を合わせると71%となります。4回以上は試験対策の基本と言っても良いでしょう。

続いて、アンケートでの自己採点結果(合格率)と過去問の回数の関係に、有意な差があるのかどうかを見ていきましょう。

回数比例的な結果となりました。

過去問の回数と合格率の関係は次のようになりました。やはり、という印象もありますが、みなさんはどのように感じたでしょうか。人それぞれ、感じるものがあるのではないかと思います。

過去問の回数 人数 合格者数 合格率
これまでのすべて(16回分) 91 81 89.0%
10回~15回分くらい 67 57 85.1%
4回~9回分くらい 162 134 82.7%
1回~3回分くらい 135 97 71.9%
過去問は特にやっていない。 3 2 66.7%
合計 458 371 81.0%

ご覧のように、回数比例的に合格率が上昇する関係が見いだせます。

ただ、「過去問は特にやっていない」という人が3人でそのうち2人合格しているのは、それはそれで凄いです。問題集等でカバーをされたのでしょうか。

また、16回分すべての過去問をやっている方でも、100%の方が合格ラインを確保しているわけではなく、11%の方が合格ラインに届いていないという事実にも、目を向けるべきでしょう。

過去問で出題されている知識を、どこまで自分のものに出来ているのか。解きっぱなしでは、回を多くやれば良いということにはなりません。

解いた問題は確実に自分のものにしていく、問題を通じて知識をインプット/アウトプットしていく、参考書や資料の該当箇所を確認していく、地道なステップも必要となるでしょう。

試験対策の基点として過去問は大切です。

また、過去には出ていないプラスαの学びも、特に最近の試験合格に求められているのだと感じています。

過去問には出ていない、過去問では学ぶことができない、プラスαの学びについては、これからもサイトで特集していきますので、サイトの情報を是非チェックしていきましょう。

また、それぞれの情報アンテナも張り巡らせていきましょう。これはキャリアコンサルタントになってからも大切なことです。

そして過去問を何回分やれば良いのか、それについては私なりに思うことを、このあとお伝えいたします。

Q.2級キャリアコンサルティング技能検定(学科試験)の過去問題は何回分を学習しましたか。

続いては、2級キャリアコンサルティング技能検定の過去問の活用に関するアンケート結果です。

2020年度より、2級キャリアコンサルティング技能検定は、国家試験キャリアコンサルタント試験と、全く同じ出題範囲表に基づいて学科試験が作成されるようになりました。

それ以前からも似た内容の出題が多く、相互に同じような問題が出題される特徴があったのですが、2020年度からはその傾向が一層強まり、出題内容(出題範囲ごとの出題割合)と出題順序が非常によく似ています。

直近3回分の問題は、キャリアコンサルティング協議会よりダウンロードすることができますので、気になる方は早めにご覧ください。

キャリアコンサルティング協議会(過去問題)

国家試験の第15回第16回第17回と、2級技能検定の第23回第25回※、第26回は特によく似ています。※24回はコロナ禍の影響で中止となりました。

特に新傾向を体感するには、これらの6回は是非やるべきの6回分と言えるでしょう。似た内容であることも体感できるかと思います。

そのため、みん合では以前より2級技能検定の過去問にも注目し、学科試験対策の教材づくりを行っていますが、第17回試験を受験したみなさんが、どのくらい2級技能検定を活用しているのかのアンケートを初めて行いました。

では、結果を見てみましょう。

半数超の方が2級技能検定を活用しています。

回答総数402件のうち、2級技能検定の過去問題を1回分以上を活用した人は、234名の58%いました。1回分が22%、2回分が18%、3回分以上が18%でした。

そして1回分以上を活用した方の合格率(自己採点)は以下のとおりです。

過去問の回数 人数 合格者数 合格率
3回分以上 73 61 83.6%
2回分 72 61 84.7%
1回分 89 73 82.0%

アンケート回答者全体での合格率が81.0%ですから、若干、高いという程度で、それほど優位な差とは言えないかもしれませんが、試験対策での有用性はあると感じています。

中でも、ここ数回の傾向では、2級技能検定では時事的な問題が比較的早く(国家試験より先に)出題される傾向があります。

第17回国家試験(6月27日)で初めて出題された「キャリア・パスポート」は、国家試験直前の6月13日の第26回2級技能検定で出題されています。

さらには第17回国家試験ではなぜか、「第10次職業能力開発基本計画」が出題されましたが、第26回技能検定では早くも「第11次」が出題されています。

今年度からスタートの第11次計画、3月末に公表された資料が6月中旬の試験に出題されたスピード感に驚きました。

これは以前からも感じられましたが、国家試験よりもやや先行して、時事的な問題が出題されている印象があります。

国家試験については、なるべく遡っての過去問学習をおすすめしていますが、あまり手を広げすぎてしまっても自分のものにできなければ焦りが増してしまいますから、2級技能検定については、直近3回分を特におすすめしています。

では、何回分やれば良いのか?

国家試験は10回分程度、2級技能検定は直近3回分程度はやっておいた方が良いと私は考えています。さらにやることはもちろん良いのですが、解きっぱなしにならないように気をつけましょう。

これで650問分、2,600選択肢分を解くことが出来ます。出題のバリエーションは概ねカバーすることができるでしょう。もちろん、合格を確実にするには、それ以上やることに越したことはありません。

ちなみに10回分程度をやりますと、残りも全部やっておきたい、確認しておかないと気がすまない、落ち着かない、という気持ちになる方も多いようです。試験までの残り時間との兼ね合いの中で、なるべく多くの回をやっておくことはもちろんおすすめです。

また、そのようなスイッチが入る方の多くは、やはり合格します。全16回分をすべてやっている方も、20%もいることは、前半でお伝えしたとおりです。

どの過去問から始めるか?

直近の国家試験の第17回でも良いのですが、第17回は難問が目立ちましたので、それよりは解き易い問題が多めだった、国家試験の第16回試験をじっくりとやってみることをおすすめします。第15回でも良いでしょう。

出題内容、レベル感、出題順序や問題の形式や問われ方のパターンを確認していきましょう。適切なのか、不適切なのか、適切なものがいくつあるかといった問われ方を確認しましょう。

現時点では得られた得点が何点であっても、一切、気にしないでください。

また、過去問解説を活用して、その出題の意図や、過去の出題実績、出典となった参考書や資料の内容や種類を確認してみてください。

過去問解説のページ

養成講座で学んだ内容や、支援の基本姿勢から、スムーズに解ける問題も相当数あるはずです。20数問正解できた、30問前後正解できたという方は、試験までの間に、合格ラインである35問との差をどのように埋めて、35問を超えることができるかどうかが、試験対策そのものになってきます。

そして、過去問を基点とした学習方法の柱として、みん合では、ヨコ解きという方法を提案しています。

ヨコ解きのススメ

過去問を基点とした学習では、みん合では出題範囲ごとに問題を解き、傾向を掴み、知識をインプット/アウトプットする、「ヨコ解き」という方法をおすすめしています。

それらの学習方法については、詳しくは以下のページをご覧ください。

スタートページ(はじめの一歩〜マインドセット編/学習方法編)

過去問の解き方、私の場合(タテヨコくんのススメ)

なお、第17回国家試験や第26回技能検定の出題内容を反映した「タテヨコくん」は7月下旬に公開予定です。

学習方法や攻略パターンは人それぞれ合ったものがあります。みん合で提案している学習方法やツールは、あくまでも選択肢の一つとして、良いところ取りをしながら活用をしてみてください。

ご質問やご相談がありましたら、ご遠慮無くお問合せください。

最後になりましたが、アンケートにご協力を頂いたみなさん、本当にありがとうございました。

みなさんから頂いたご意見につきましては、次回のアンケート公開記事にてお伝えいたします。

そして、次回合格を目指すみなさん、あと100日、一緒に頑張っていきましょう。

試験対策にご活用ください。

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登録試験機関での公開が終了している過去の国家試験の過去問解説や、2級や1級の技能検定の過去問解説などは、みん合☆プラス会員へ限定公開をしています。

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