【第18回対策】理論家別ヨコ解きリンク&大問ランキングの更新

前回は理論家別に、出題された「選択肢」数でのランキングをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。意外なひと、知らないひともいたのではないでしょうか。

まずはよく出題されている理論家から内容を理解し、キーワードをおさえていきましょう。

そして今回は選択肢の数ではなく、理論家別での選択肢4つ分の大問(だいもん)=1問分での出題の数を明らかにし、ランキングと理論家別ヨコ解きができるヨコ解きリンクを公開します。

冒頭の問題文に「○○○○(人名)について…適切なものはどれか。」等の形で、具体的な理論家(人名)での問いがなされている問題をカウントしています。 

これまでの内容に加え、第17回の出題内容を反映させて、内容を更新しました。

17回に大問で登場した理論家はこの3人!

第17回の理論家(人名)ベースの大問での出題は、プロティアンなホールやれば出来るのバンデューラ人生の四季なレビンソンでした。該当する問題番号にNewのマークを付しています。

実は、人名単位の出題が3問というのは、第3回と第9回と並び少ない回でした。多い回では第14回は8問です。

第17回は、人名が複数名登場する横断的な問題や、理論をベースにした問題が多かったです。これも第17回の解きづらい印象の一つの要素だったのかもしれません。

大問(選択肢4つ分)で問題を解くと、その理論家のこれまでの出題内容や重要なポイントを短時間に、効率よく確認、整理出来ます。

そのため、大問単位での出題数によるキャリア理論家ランキングをお伝えするとともに、該当する大問の問題番号(回と番号)をお伝えいたします。

過去問解説へのリンクも付していますので理論家別のヨコ解きに、どうぞご活用ください。

キャリア理論家の出題ランキング(数字は大問の数)

それでは、キャリアに関する理論家の大問数でのランキングをお伝えします。これまでに大問として出題された理論家は18います。

なお、問題番号から過去問解説へリンクしています。なお、第1回~第14回の過去問解説はプラス会員限定公開となりますので、ログインしてからご覧ください。

また、理論家ごとの問題番号一覧のヨコ解きシートをご用意しています。カウンセリング理論のランキングの下のコーナーにて、PDF版とExcel版を配布しています。

それでは、大問ごとの理論家出題ランキングとヨコ解きリンクをお伝えします。

同数の1位は2人います。

 シャイン【12問】

選択肢数でのランキングでも1位だったシャインは大問の数でも1位です。

8つのキャリア・アンカー、キャリア・サイクル、三次元モデルなど出題の幅が広く、難易度の高い問題も出題されがちです。渡辺先生のキャリアの心理学からの出題が多いですから、シャインの章は精読しておきましょう。

第1回問6 第2回問10 第4回問30 第5回問9 第8回問6 第10回問9 第12回問7 第13回問7 第14回問9 第15回問6 第16回問5 第16回問29

 

 サビカス【12問】

同数1位は、選択肢別では4位だったサビカスです。サビカスに関する出題は、キャリア・アダプタビリティの4次元(4つのC)に関する出題が多いです。

内容理解とともに、「かとうこうじ(さん)」と覚えましょう。

「キャリア関心・統制・好奇心・自信」

第4回問10 第5回問7 第5回問30 第6回問10 第8回問7 第9回問7 第11回問8 第12回問10 第13回問9 第14回問33 第15回問3 第16回問3

 

 シュロスバーグ【9問】

シュロスバーグは、それはもう、4Sのまちがい探しが本当に多くて、多くて…。

第1回問12 第2回問13 第6回問12 第8回問12 第10回問12 第11回問12 第12回問13 第13回問13 第14回問13

 

 スーパー【9問】

スーパーがシュロスバーグと並び3位です。スーパーは職業的発達段階、職業的適合性の出題が多く、特に職業的発達段階は他の発達理論の理論家との組み合わせで出題されることも多いです。各理論家の特徴をおさえましょう。

第1回問7 第5回問8 第8回問9 第8回問10 第10回問10 第12回問6 第12回問11 第15回問7 第16回問4

 

 レビンソン【7問】

6位から5位へ今回ランクアップしたのはレビンソン。

エリクソンではない方です(汗)。覚えにくく、試験日までには何とかしたい理論家の一人ですが、レビンソンといえば、人生の四季と過渡期をキーワードとしておさえておきましょう。

第1回問10 第2問問11 第3回問10 第7回問11 第11回問10 第13回問11

第17回問31

 

第6位:ホランド【6問】

それはもう、RIASEC(リアセック)が多いこと、多いこと。ただし、ここ数回の出題が、選択肢ベースでもとても少ないのが気になるところです。

そろそろ大問の予感もあります。

第2回問6 第4回問7 第6回問9 第7回問9 第11回問6 第12回問9 

 

第6位:ホール【6問】

ホランドと同数6位へ今回ランクアップしました。

第12回以来、よく出題されており、第12回から3回連続出題、15、16回は出題がなく、再び17回で出題です。伝統的キャリアとプロティアンキャリアの比較をおさえておきましょう。特に13回、14回の過去問解説で整理しています。

第1回問8 第9回問9 第12回問8 第13回問6 第14回問10 第17回問3

 

第8位:ジェラット【5問】

ジェラットに関する出題は後期理論と呼ばれる「積極的不確実性」の他にも、前期理論と呼ばれる「連続的意思決定プロセス」が出題されています。

ちなみにクランボルツとジェラットは、スタンフォード大学のテニス仲間なのは知る人ぞ知るお話。積極的不確実性とプランド・ハプンスタンスには、共通性も感じます。

第3回問8第6回問7第10回問40第11回問7第15回問4

 

第8位:クランボルツ【5問】

「未決定が望ましい」というフレーズがよく出題されます。

未決定というとネガティブに聞こえるかもしれませんが、偶発性理論は偶然の機会を大切にしますから、むしろ、決まっていないことを好意的にとらえます。同じく社会的学習理論の立場に立つバンデューラと併せて確認しましょう。

バンデューラが提唱した社会的学習理論をキャリアの理論へと応用したのがクランボルツであるとおさえておきましょう。

第4回問8 第6回問6 第10回問8 第13回問10 第15回問5

 

第10位:ハンセン【4題】

ハンセンは、「統合的人生設計(4L)」の出題が多く、他には「重要な6つの人生課題」から出題されています。

第3回問6第5回問10第11回問9第14回問7

 

第10位:エリクソン【4問】

8つの発達段階と各段階での発達課題がよく出題されています。レビンソンは4つ(四季)、エリクソンは8つとおさえましょう。

第5回問11 第8回問11 第14回問11 第16回問30

 

第10位:バンデューラ【4問】

今回、10位へランクアップ。バンデューラといえば、自己効力感(やればできる感)。自己効力感を高める4つの情報源と、モデリングの4過程に要注意です。

第4回問9 第7回問8 第14回問6 第17回問5

 

第13位:ブリッジズ【2問】

転機は「終わりから始まる」。これがよく出ています。

第5回問12 第10回問13

 

第13位:パーソンズ【2問】

職業指導の創始者と呼ばれ、特性・因子理論の原型をつくりました。

第7回問6 第14回問8

 

第13位:ハーズバーグ【2問】

職務満足(不満足)の要因として、動機づけ要因と衛生要因があるとし、衛生要因の改善は不満足を減少させるものの、職務満足には動機づけ要因の充足が重要である点には、大いに納得の理論です。

第8回問8 第9回問6

 

第16位:ギンズバーグ【1問】

最初に職業発達理論を提唱しました。

第2回問7

 

16位:マズロー【1問】

マズローは、5段階の欲求階層説で有名です。この第10回はやっておきましょう。

第10回問7

16位:コクラン【1問】

サビカスと同様に社会構成主義の立場から、ナラティブ(語り)を重視します。

第16回問6

カウンセリング理論、療法の理論家出題ランキング(数字は大問の数)

キャリア理論に比べると、理論家ごとの大問での出題は少なく、ロジャーズ、フロイト(ジークムント&アンナ親子)、アイビーが比較的よく出題されていると言えるでしょう。

第16回に続き、17回も人名ベースでの大問の出題はありませんでした。

 ロジャーズ【9問】

カウンセリングの技能に関しては、具体的理論家では圧倒的にロジャーズの来談者中心療法(クライエントセンタードアプローチ)が多いです。命題に関する出題は日本語の解釈が難しいです。

第1回問25第4回問29第5回問29第6回問28第8回問28第9回問31第11回問35第12回問31第14回問32

 

 フロイト(ジークムント&アンナ親子)【3問】

フロイト親子では、防衛機制に関する出題が今後も定期的に出題されるでしょう。

第5回問31第10回問34第12回問29

 

 アイビー【3問】

アイビーは、マイクロカウンセリングに関する出題です。養成講座テキストなどで要点を確認しておきましょう。

第1回問30第6回問31第10回問29

 

 國分康孝【2問】

日本のカウンセリングの大家、構成的グループエンカウンターの創始者でもあります。著書「カウンセリングの技法」や「カウンセリングの理論」は個人的にとてもおすすめです。合格後で良いですから、おすすめのカウンセリングのわかりやすい教科書です。

第4回問31第5回問32

 

続いては各1問ずつとなります。

カーカフ(第2問問27)、平木典子(第7回問44)、ハーとクレイマー(第11回問34)、アドラー(第15回問11)となります。

キャリアに関する理論に比べると、カウンセリングの理論(療法)に関しては人名ベースの大問出題はあまり多くありませんが、過去問でよく確認をしておきましょう。

ヨコ解きシートをご用意しています!

理論家別ヨコ解きリンクは、PDFとExcelのシートでもご用意しています。

第18回対策理論家別ヨコ解きシート(2ページ)【PDF版】【Excel版】 

理論家別ヨコ解きの効能について

以上、人名、理論家ベースの大問(選択肢4つ分)の出題ランキングとヨコ解きリンクをお伝えしました。これから過去問攻略をしていくという場合には、お好きな理論家から攻略していくのも良いでしょう。

理論家ごとにこれまでに出題項目を短時間で確認、知識を整理することができますので、総復習にはもちろんのこと、本格的な学習のスタート時にも、出題傾向を掴むことに活用できます。

今日は、シャインの過去の出題項目を総ざらいチェックしようとか、シュロスバーグについては特に何がよく出題されるのかを確認しよう、といった効率的な試験対策に繋がることでしょう。

また、主要な参考書の特定の部分からよく出題されている、といった発見もあるでしょう。そのようにして、試験への対応力を身につけていきましょう。

出題された内容を確認し、次回試験での出題に落ち着いて対応できるようにすることは、キャリアコンサルタント試験対策の要と言って良いでしょう。

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学科試験対策のお伴に、是非ご検討ください。テキスト&問題集をお持ちでない方には、お得なセットのコースもございます。

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