第19回試験アンケート結果を共有します【難易度/自己採点/学習期間編】

第19回キャリアコンサルタント試験の面接試験の日程も、後半となってきましたが、皆様のご健闘と合格を心よりお祈りしています。

さて、学科試験の解答速報のページでのアンケートへのご協力を、誠にありがとうございました。本日は、学科試験の難易度と皆様の自己採点結果、論述試験の難易度(手応え)、学習期間に関するアンケート結果を公開します。

受験した方は振り返りに、今後受験する方は試験対策の参考に、是非ご活用ください。

3月6日の本試験当日から3月13日まで、解答速報のページで実施したアンケートには、630人の皆様からのご回答をいただきました。

これだけたくさんの皆様からの貴重なお声は、今後受験する方にとっては合格への羅針盤となり、合格への地図となることでしょう。

皆様のご協力に御礼申し上げます。また、合格を心よりお祈りしています。

回答総数のお知らせ

まず始めに、最近の試験の受験者数と、アンケートの回答者数、回答者数の全受験者に占める、これまでの割合をお伝えします。

  受験者数 回答者数 回答者数の割合
第15回 6,033名 894名 14.81%
第16回 4,293名 546名 12.72%
第17回 3,758名 476名 12.66%
第18回 4,652名 663名 14.25%
第19回 4,278名 630名 14.72%

第15回の受験者数が多いのは、その前に予定されていた試験が、新型コロナウイルス流行の影響により中止になった影響のためです。

アンケート回答者数からの推測しますと、今回(第19回)の受験者数は、前回と同水準の4,500人前後ではないかと予測をしています。

それではアンケート結果の発表です。

まずは、学科試験の難易度(手応え)です。

学科試験の難易度アンケート結果【難化】

回答数:第18回644件、第19回617件

グラフの黄色は今回(第19回)、青色は前回(第18回)の回答結果です。

前回(第18回)と比べると、今回は「とても難しかった」とする割合が倍近く増加し、44.6%となりました。「やや易しかった」と「易しかった」の合計は19.1%から5%へ大幅に減少していることからも、第18回より「難化」したと言えるでしょう。

第18回試験は過去最高の合格率になった回(JCDA79.0%、協議会82.6%)ですので、反動的な動きになるのは、やむなしな印象もありますが、第19回がどのくらいの合格率になるのか、これまでの試験の中での位置付けについては、次の自己採点結果から詳しく分析します。

それでは、皆様の実際の得点結果を紹介しましょう。自己採点結果です。

自己採点合格率は84.3%

回答数:第18回643件、第19回604件

前回は、アンケートに回答した方の自己採点合格率が94.1%という、アンケート史上、最も高い合格率となりました。

しかし、今回はそれを約10ポイント下回る、84.3%の方が、自己採点での合格ライン35問を確保しています。

前回5割を超えた50~41問の高得点層は30%まで減少しており、逆に5割を超える方が、35問~40問獲得のゾーンです。

そのため、合格ラインの前後にかなりの受験生が集中していると思われ、あと1問、2問で悔しい思いをした方は、今回は多いと思われます。

なお、自己採点結果の数値の読み取りには、くれぐれもご注意ください。

自己採点合格率と実際の合格率の差について

アンケートの自己採点結果と実際の合格率には毎回15%~25%程度の差があります。これは、アンケートにご協力頂く皆様の得点が、毎回、高い傾向にあるためです。

誤解が無いようにお伝えしたいのですが、実際の採点が厳しいとか、配点調整等があるからではありません。

ちなみに、下の表は、当サイトでの第10回試験以降の自己採点アンケート結果と各登録試験機関での実際の合格率の比較となります。アンケート合格率よりも、約15%~25%、公式合格率が低い傾向があります。

【アンケート合格率と実際の学科試験合格率の差】

  アンケート合格率 JCDA合格率 協議会合格率
第10回 87.2% 62.9% 65.4%
第11回 82.2%  62.7% 62.5%
第12回 91.0% 75.5% 75.5%
第13回 90.5% 70.4% 71.7%
第14回 86.0% 69.1% 65.1%
第15回 90.1% 74.7% 75.3%
第16回 86.6% 63.9% 65.3%
第17回 81.0% 58.0% 55.9%
第18回 94.1% 79.0% 82.6%
第19回 84.3%

自己採点の数値の解釈においては、実際の合格率との差にご注意ください。 

予想合格率は60~65%を予想

自己採点結果と実際の合格率のこれまでの隔たりから考えると、第19回学科試験の合格率は60~65%を予想しています。

第10回以降では、第10回第11回第16回が同様の合格率ゾーンとなります。

そして、この予想の根拠の一つでもあるのですが、アンケート結果の難易度と自己採点結果の各項目での割合が、非常に類似している試験回がありました。

第16回と類似したアンケート結果

データを比較してみると、第16回試験での結果にとても似ていることがわかりました。第16回試験の際の難易度のアンケートを比較してみましょう。

ほとんど、同様の傾向と割合であることがわかります。自己採点結果についても、とても似ています。

データを集計していて驚きました。ここまで近似することは多くありません。

ちなみに、第16回の学科試験合格率は、63.9%(JCDA)、65.3%(協議会)ですから、それも参考にして、第19回は60~65%の合格率になるのではないかと予測しています。

なお、第16回試験の前の回(15回)はアンケート合格率が9割を越えており、公式合格率は75%前後でした。そうした状況は、第18回と第19回の関係によく似ています。

最近の試験の難易度の推移をみると次のようになります。

15回(標準)→16回(比較的難)→17回(特に難)→18回(標準)→19回(比較的難)

比較的、与し易い回の次の回は難化する、というのは流れとしてはあります。その要因は、引き続き、内容面も含めて分析していますので、何か有意な特徴がわかりましたら共有いたします。

第19回学科試験は、第18回より難しいものの、第17回ほどではなく、第16回に近いという位置付けをしています。

続いては、論述試験のアンケート結果です。

【協議会】論述試験の難易度アンケート結果【前回並】

回答数:第18回304件、第19回352件

みなさんの手応えにはほとんど変わりが無かったようです。

論述試験については、協議会の第15回のような出題形式の変更等があると、気持ちの動揺もあり、みなさんの手応えが厳しいものになるのですが、その変更が継続されると、落ち着いて試験の内容に対応しているという印象があります。

17回からは3回連続、40%以上が「普通」と評価をしているのが特徴的といえるでしょう。過去問研究は、学科試験と同様に論述試験においても重要で、試験対策のスタイルは、協議会では特に、定着しつつあると感じています。

ただ、次回以降に受験する方は、もしも、問題の仕様の変更があったとしても落ち着いて対応しましょう。数回に一回、形式が変わることは有りえます。

【JCDA】論述試験の難易度アンケート結果【やや易】

回答数:第18回248件、第19回268件

「とても難しかった」とする方は約2割で変わらずでしたが、「やや難しかった」が約11ポイント減少し、「普通」が約10ポイント増加していますので、前回並から「やや易」といった前回比較になります。

JCDAの論述試験は、私は「面接試験の紙版」の印象が強く、面接試験対策に力点を置いて、試験前には過去問題で演習し、答案を養成講座の仲間たちと読み合う、見せ合い振り返る、といった対策が良いでしょう。

面接試験と同様に唯一の解答はありませんが、JCDAの論述試験には「時間との戦い」があります。時間内に「書ききる」ことは強く意識しましょう。

どちらの登録試験機関でも、論述試験は「安定」が感じられます。

受験者はどちらが多いの?

これを気にしているのは、私のような業界関係者だけかもしれませんが、JCDA(日本キャリア開発協会)とキャリアコンサルティング協議会(CC協議会)のアンケート回答者数はどちらが多かったのか?

今回も協議会で受験した方の回答数の方が多く、その傾向は、第16回から連続しています(第19回JCDA268件、協議会352件)。僅差のこともありますが、今回は差が開いています。

では、最後に学科試験対策に要した学習期間について発表します。 

学科試験対策に要した学習期間

学科試験対策に要した学習期間は、毎回、ほぼ同じ傾向になります。最も多いのは3ヶ月以上6ヶ月未満、続いて2ヶ月以上3ヶ月未満です。

皆様それぞれの、養成講座の修了の時期によるところもあります。

養成講座を修了しましたら、学科試験対策を本格化させるのが良いでしょう。養成講座では、養成講座でしか、学べないこともあります。また逆に、養成講座では学ばないことも、試験対策では必要になります。

7月3日の第20回試験までは、あと105日(3月20日現在)。そろそろ、です。

本日公開のアンケート結果は以上となります。

過去問の実施回数に関するアンケートや、皆様から頂いたたくさんのご感想やご意見などのお声は、後日、公開しますので、是非ご覧ください。

ご協力を頂いた皆様にはあらためて御礼の気持ちをお伝えします。そして、合格をお祈りしています。そして、他のアンケート結果も公開の際にはどうぞご覧ください。ありがとうございました。

まだの方は、そろそろスタートです。

試験対策スタートにあたり、いったい、何から手を付ければ良いのか、とよくご相談をいただきます。

そんな方は、是非、当サイトのスタートページから、ご覧ください。

試験合格に向けて、気持ちを整え、勉強方法を確立していきましょう。はじめの一歩(マインドセット編と学習方法編)からお読みください。

はじめの一歩~マインドセット編

はじめの一歩~学習方法編

また、過去問題を基点とした学習には、タテヨコくんを活用した、出題範囲ごとに過去問横断の学習(楽習)をすることを、みん合ではおすすめています。

過去問の解き方、私の場合(タテヨコくんのススメ)

まだお読みではない方は、是非ご覧ください。 

試験対策にご活用ください。

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