過去問を何回分解けばよいの?へのお答え。

最近よく頂くご質問、ご相談に、「過去問演習が有効なのはわかるのですが、何回くらいやれば良いですか?全部はとても無理っぽいです。」というお声があります。

そうですよね。国家試験は20回、2級技能検定は28回を数えています。

前回試験でのアンケートでは、それまでの全ての国家試験過去問(19回分)を解いた、という方の合格率は100%でしたので、もちろん、たくさんやっておくに越したことはないのですが、みなさんの時間は有限です。

第20回試験アンケート結果の公開【自己採点/学習期間/過去問実施回】

また、時事的な問題などは、過去問解説ではなるべく最近のデータ等を付記しているものの、「え?コロナの経験を経て、時代変わっていませんか?」とギャップを感じる問題もありますよね。

そこで、対時間や労力のコスパ的に、そして内容的に最良な回数、組み合わせについてを考えてみました。

過去問選択の基準と具体的な回

過去問を厳選するにあたり、私が考える、意識したい点は次の3点です。

・2020年度からの新しい出題範囲表の影響。

・時事的な内容にギャップが少ない。

・同じ出題範囲の2級技能検定はやらなきゃ損損。

これらを意識すると、次の国家試験、2級技能検定の回は、是非、目標にすべき過去問と言えるでしょう。

・国家試験第15回~20回
・2級技能検定第25回~28回 (全10回分) 

まず、出題範囲表の改訂により、特に国家試験の出題順序や出題数の割合に変化がありました。

(ただし、学習する内容には大きな変化はありませんから、古い過去問題でも内容面での過不足はありません。学習の素材にすることには全く問題等はありません。)

また、2020年度より、国家試験と2級技能検定の出題範囲の内容は共通のものとなり、出題順序、割合、レベル感はとてもよく似ています。どちらかというと、2級の出題傾向、出題順序や割合に、国家試験が寄った印象があります。

2級技能検定を国家試験対策に活用している方の合格率が高かったことは、上記のアンケートでも判明しています。

また、2020年度以降の試験では、コロナ禍やアフターコロナ、Withコロナを視野に入れた資料からの出題も頻繁にあり、時事的なギャップ、違和感も少なくなり、時事問題対策に役立ちます。

国家試験は年に3回、2級は年に2回ですので、1年に5回の学科試験が行われていると捉えると、「古さ」の問題は、ここ2年ほどのものでは、あまり気にならなくなるのではないでしょうか。

これらの全10回分に対応しているタテヨコくんもご用意しています。

[2級第25回〜28回&国家第15回〜第20回]タテヨコくん

時事的な問題が出題されやすい出題範囲

ちなみに、時事的な影響を受ける主な出題範囲は、下記になります。

過去問解説では、なるべくデータをアップデートするようにしていますが、過去問などを遡る際にはご注意ください。

・問1などの「社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解」
・問18前後からの「労働市場の知識」

逆に言うと、それ以外の、例えば「キャリアに関する理論」や、「カウンセリングの理論」、「学校教育制度及びキャリア教育の知識」、「メンタルヘルスの知識」など、時事的な要素がなく、知っているか、知らないかの知識が問われるような出題範囲については、気になる出題範囲をヨコ解きなどで過去問を遡っておいた方が安心と言えるでしょう。

10回分でも多すぎ、という方にはミニマム+α…。

上記の10回分でも十分多すぎなのですけど…(汗)という方は、両試験の直近3回分をまず制覇することを目標にしましょう。時事的なトピックも確認することができます。

・国家試験第18回~20回
・2級技能検定第26回~28回 (全6回分) 

上記の6回分を軸に、と考えている方は、総仕上げ問題集の併用で演習量不足を補うと良いでしょう。総仕上げ問題集は、問題量的には、模擬問題を入れて全200問ありますから、実質的に4回分となります。

過去に頻出な内容のほか、今後の出題が予想される内容をも盛り込み、新たに四肢択一問題へと仕上げていますので、単なる過去問の改題というよりも、トピックが凝縮された予想問題集と言っても良いのかもしれません。どうぞご活用ください。

なお、みん合☆プラス会員(第21回対策会員)の皆様には、刊行記念の会員限定特別価格(送料と税込でなんと、2,000円!の大サービス)でのご提供を行っていますので、是非ご検討ください。

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見たことあるのに解けないのが一番ツライ…。

また、過去問も総仕上げ問題集も、大切なのは「解きっぱなし」にしないことです。間違えた問題は解説や出典を確認に、どの部分が不適切なのかをよく確認して、数日後や翌週などに、再度解いてみましょう。その際に自信を持って答える事ができましたらOKです。

その際に回答に不安がある場合には、あらためて確認して疑問点を解消しましょう。

もしかすると、同じ問題が出題されるかもしれない、と思い、着手した過去問については、ほぼ満点が取れるところまで仕上げましょう。

確かに解いたことがあるのに、自信を持って答えられないことは、本試験ではダメージが大きいです。

過去問の「捨て問題」はもう一回出たら「取るべき問題」になります。出るかもしれない、と思って過去問の難問についても対策をしておきましょう。

ご努力は裏切らない試験です。合格に向けて、積み重ねていきましょう。

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