第21回キャリアコンサルタント試験の全日程が終了しましたが、受験した皆様、本当におつかれさまでした。
皆様の合格を、心よりお祈りしています。
そして、学科試験の解答速報のページでのアンケートへのご協力を誠にありがとうございました。本日は、学科試験の自己採点結果、そこから予測できる合格率、みなさんの学習期間と合格率の相関についてを公開します。
受験した方は試験の振り返りに、今後受験する方は試験対策の参考に、是非ご活用ください。
11月6日の本試験当日から11月21日(24時)までに行ったアンケートには、610名の皆様からのご回答をいただきました。
たくさんの皆様からの貴重なお声は、今後受験する方にとっては合格への羅針盤となり、合格への地図となります。皆様のご協力に、心より御礼申し上げます。
回答総数のお知らせ
まず、最近の試験の受験者数、これまでのアンケートの回答者数と回答者数の全受験者に占める割合をお伝えします。
受験者数 | 回答者数 | 回答者数の割合 | |
第17回 | 3,758名 | 476名 | 12.66% |
第18回 | 4,652名 | 663名 | 14.25% |
第19回 | 4,278名 | 630名 | 14.72% |
第20回 | 3,998名 | 502名 | 12.56% |
第21回 | 4,158名 | 610名 | 14.67% |
アンケート回答者数からの推測しますと、今回(第21回)の受験者数は、大きな増減はなく、4,000人を超えるのではないかと予測しています。(後日追記:4,158名でした。)
それではアンケート結果の発表、気になる自己採点結果からお伝えします。
自己採点合格率は90.3%
回答数:第20回502件、第21回610件
自己採点結果は次のようになりました。前回(第20回)と今回(第21回)を比較する形でお伝えいたします。
全体的な傾向は、前回とそれほど変化がないことが特徴ですが、35問以上獲得の合格確実層の割合は、第20回が92.2%であったのに対して、第21回は90.3%と若干低下しましていますが、引き続き高い合格率となりました。
難易度的には穏やかな回と位置づけられるでしょう。
なお、これまでの自己採点アンケートの合格率の最高は、第18回試験の94.1%です。ちなみに、このときの実際の合格率は、JCDA79.0%、協議会82.6%でした。
今回もいつもと同じく、捨て問題もありましたし、内容的には決して易しいとは言えませんが、35問を確保すること自体は、事前の準備を念入りにしていれば、難しくはない回であったと位置づけることができるでしょう。
なお、自己採点結果の数値の読み取りには、くれぐれもご注意ください。
自己採点合格率と実際の合格率の差について
アンケートの自己採点結果と実際の合格率には毎回15%~25%程度の差があります。これは、当アンケートにご協力を頂く皆さんの得点が、高い傾向にあるためです。決して実際の採点が厳しいとか、傾斜配点や配点調整があるからではありません。
ちなみに、下の表は、当サイトでの第15回試験以降の自己採点アンケート結果と、各登録試験機関の実際の合格率の比較を紹介します。
アンケート合格率よりも、約15%~25%、公式の合格率が低い傾向があります。
【アンケート合格率と実際の学科試験合格率の差】(2022/8/16追記)
アンケート合格率 | JCDA合格率 | 協議会合格率 | |
第15回 | 90.1% | 74.7% | 75.3% |
第16回 | 86.6% | 63.9% | 65.3% |
第17回 | 81.0% | 58.0% | 55.9% |
第18回 | 94.1% | 79.0% | 82.6% |
第19回 | 84.3% | 63.0% | 60.8% |
第20回 | 92.2% | 77.4% | 78.2% |
第21回 | 90.3% | 59.7% | 63.0% |
ですから、自己採点合格率の数値の解釈においては、実際の合格率との差にご注意ください。
予想合格率は73%前後を予想
自己採点結果と実際の合格率のこれまでの隔たりから考えると、第21回学科試験の合格率は73%前後と予想しています。
前回の第20回の70%台後半よりは、若干、下がるのではないかと予想しています。
追記:実際にはだいぶ低く、59.7%(JCDA)、63.0%(協議会)となりました。
最近の試験で同じゾーンの合格率になった回は、第13回、第15回、第20回がありますが、今回の得点分布が特に似ているのは第15回及び第20回でした。
前回の第20回試験も、第15回に似ており、類似回として取り上げましたが、今回も第15回タイプの得点傾向だったようです。つまり、15回-20回-21回の得点傾向は似ています。
第15回と類似した自己採点結果
第15回と第21回の自己採点結果を比較してみましょう。
この第15回の学科試験合格率は、74.7%(JCDA)、75.3%(協議会)です。
なお、第15回はコロナ禍の影響により試験が1回分中止になった後に行われた試験のため、受験者数が多く、また、1回分中止により、試験対策期間が長期に及んだ方が多い試験回であり、試験対策の完成度は高かったと思われます。
そのため、第15回よりは若干低い合格率として、73%前後を予想しています。
また前回の第20回よりは若干、自己採点での合格率が下がっていることも、予想合格率の根拠としています。
学科試験対策に要した学習期間
つづいて、学習期間に関するアンケートです。今回は、学習期間と合格率の関係もお伝えします。
学科試験対策に要した学習期間は、毎回、ほぼ同じ傾向ですが、今回は「1か月未満」の方がやや増加する結果になりました。
学習期間ごとの合格率もこの後公開しますが、「1か月未満」は少し、ドキドキです…。
学習期間で最も多いのは3ヶ月以上6ヶ月未満、続いて2ヶ月以上3ヶ月未満ですが、合格率との関係も見てみましょう。
学習期間 | 合格率 |
6か月以上 | 91.5% |
3ヶ月以上6ヶ月未満 | 94.5% |
2ヶ月以上3ヶ月未満 | 93.0% |
1ヶ月以上2ヶ月未満 | 83.5% |
1ヶ月未満 | 80.2% |
自己採点による合格率が最も高かったのは、占める受験者の割合も高い「3ヶ月以上6ヶ月未満(94.5%)」でしたが、「2ヶ月以上3ヶ月未満(93.0%)」のゾーンも健闘をしています。
ただし、「1ヶ月未満」になると、80.2%とだいぶ合格率が低下していますので、ご注意ください。
3月5日の第21回試験までは、あと102日です(11月23日現在)。年末年始の公私にわたる繁忙を思うと、次回対策を始動するには、今の時期は程よいタイミングなのではないでしょうか。
以上、今回は自己採点結果と学習期間に関するアンケート結果をお伝えしました。
次回は過去問の実施回数や合格率との相関に関するアンケート結果をお伝えする予定です。スムーズな合格には、作戦も必要です。
これらのアンケート結果をどうぞご活用ください。
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