第21回試験を受験のみなさん、本当におつかれさまでした。そして、来る19日(月)の合格発表での合格を、心よりお祈りしています。
そして、次回の第22回を受験するみなさんにとっては、来年3月5日の試験日まで、あと90日となりました。本格的に始動するには良い時期となりました。
学習のスタート時には、まずは、過去問を問1~問50まで、一回分にトライしてみることをおすすめしています。(学習スタート時のマインドセットと学習方法については、スタートページをご覧ください。)
その一回分には、第21回、第20回、第19回といった最近の回のものが良いでしょう。第21回の過去問解説も完成しましたので、どうぞご活用ください。
過去問解説が完成しました!
じっくりと内容を確認して、このたび完成いたしました!
制作する中で気づいたこと、わかったことがありますので、この場で共有します。
☆マークの問題は27問
過去問解説に☆マークを付している問題は、必ず獲得して欲しい基礎~標準的な問題や、過去に繰り返し出題されているような問題です。毎回25問前後が出題されますが、今回は27問と多めでした。
ちなみに第20回は28問、第19回は27問で、最近3回の試験は☆マークの問題が多めの傾向があります。
なお、第21回についても、難易度をA、B、Cランクで評価している難易度評価の一覧表を作成しました。第21回過去問解説のページからも入手できます。
問題ごとの難易度は、解いた後などに確認してほしいのですが、第21回試験では、Aランクの易しい問題は27問、Bランクの差がつく問題は21問、Cランクの初見では獲得できなくてもやむを得ない捨て問題は2問でした。
Cランクの捨て問題は今回は少なかったですが、差がつくBランクが多く、Bランクの出来が合否を左右したのではないかと思います。
なお、ABCランク付けは、私原田が作り出した、あくまで主観的な評価尺度として捉えて頂けますと幸いです。
最近の試験の難易度評価の内訳は、以下のとおりです。
試験回 | Aランク | Bランク | Cランク | 合格率 |
21回 | 27 | 21 | 2 | ? |
20回 | 28 | 17 | 5 | 78.2/77.4% |
19回 | 27 | 18 | 5 | 60.8/63.0% |
※合格率は協議会/JCDAを表しています。
21回の予想合格率は、皆様からのアンケート結果からの予測では73%前後を予想しています。
これまでの学科試験の中では、難易度的には「易しめ」に位置しますが、十分な対策無しには合格することが難しい試験であることには変わりありません。
150時間もの養成講座を受けて研鑽をしてきたみなさんのうち、7割位の方しか合格できない厳しい試験、という捉え方を私はしています。
今回の復活問題は11問
選択肢も含めて全く同じや、ほぼ同じ(選択肢1つ程度の違い)の復活問題は、毎回5問程度あるのですが、前回は7問、今回は、なんと11問もありました。おそらく過去最高なのではないかと思います。いわゆる焼き直しの問題が多かったです。
復活問題の内訳と元問題の出題回と問題番号は次のとおりです。
カッコ内の数字は試験回と問題番号を表しています。
問5(15-4)、問6(16-7)、問7(12-9)、問15(5-22)、問28(14-50)、問35(16-35)、問36(15-37)、問37(10-28)、問46(1-47)、問49(3-48)、問50(14-47)
全部の過去問を演習しておくのは、回数的に厳しいものがありますが、14、15回以降のものはやっておくと良いかと思います。特に出題範囲表が改訂された第15回以降の問題は、やっておいて損は無いでしょう。
毎回、復活問題はありますので、今後受験する方は、そのつもりで過去問で解いた問題は、すべて自分の知識にしていく気持ちで取り掛かりましょう。
出典に大きな変動は無し
まず、主要な参考書については、ラインナップに大きな変動はありませんが、前回に続き、國分康孝先生の著書からの出題がありました。
キャリアコンサルティング理論と実際(木村先生、下村先生共著:22選択肢分)
最近はやや少なめだったのですが、第16回以来、20選択肢を超えました。
新版 キャリアの心理学―キャリア支援への発達的アプローチ(渡辺先生:7選択肢分)
働くひとの心理学(岡田先生:5選択肢分)
職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査(ジル資料:4選択肢分)
カウンセリングの技法(國分先生:4選択肢分)
木村先生の著書について
木村先生のキャリアコンサルティング理論と実際は、今年5月に6訂版への改訂があり、下村英雄先生が共著者となりました。
5訂版の記載内容は大部分は引き継がれているのですが、下村先生による新規の加筆ページが50ページほどくらいあるのと、章立てが大幅に変更しているために、参照ページに大きな変更があります。
国家試験、2級技能検定、1級技能検定の過去問解説の参照ページについては、すべて6訂版への対応が完了していますので、5訂版でも6訂版でも試験対策に活用することができます。
また、6訂版では新規の加筆ページも少なからずあり、それらの出題可能性については、まだ何とも言えませんが、これからお求めになる方は、新しい6訂版を活用することをおすすめしています。
理論家問題について
前回と同様に、以前は5問あった「キャリアに関する理論」は4問へ、通常4問ある「カウンセリングに関する理論」は3問に減少していた反面、「キャリアコンサルティングの役割の理解」が2問に増加しました。
2回連続しましたので、この出題割合が今後も続く可能性があります。
資料問題について
今回は、定番の主要資料が目白押しな回になりましたが、資料御三家と位置づけている下記の資料からはすべて出題がありました。
【資料御三家】
令和3年版労働経済の分析(2問)
令和2年度能力開発基本調査(2問)
第11次職業能力開発基本計画(1問)
「能力開発基本調査」については、6月下旬に「令和3年度版」が公表されましたが、予想どおり11月試験での出題がありました。
次回3月や来年7月の試験においても、「令和3年度版」が軸になると思われます。
楽習ノートプラスに、まとめと問題をご用意していますので、是非ご活用ください。
第21回試験を活用しよう。
第21回では、第20回や第19回からの大きな傾向変化はなく、最近の4回は特に安定しているように感じられましたが、第22回合格を目指す、初学者の皆様は、出題内容、出題順序や、試験範囲の細目ごとでの出題バランスやレベル感をつかむため、通しで一度問いてみましょう。
また、リベンジの皆様は、ご自身が解いた解答と照らし合わせて、じっくりと復習をしてみてください。
理解が出来ている内容と出来ていない内容を明らかにして、理解が出来ていない内容については、参考書や出典資料に戻ってじっくりと復習をしましょう。誤答分析とその克服がとても大切です。
次に出題されたら解けるようにしておきましょう。
また、問題演習を通じた苦手克服や、得意を伸ばすための問題集として、みん合では試験対策に直結する問題集をご用意しています。
総仕上げ問題集のご案内
出題範囲、出題テーマごとに過去問を研究して制作した、本試験同様の四肢択一式問題を150問に、「第20回対策総仕上げ模試(公開終了)」として提供した、模擬問題50問の合わせて200問が収載された問題集を販売開始しました。
読者特典として、出版社の翔泳社のサイトにて、「一問一答Webアプリ」や模擬問題の「オリジナル解説動画」をご利用になることができます。
みん合☆プラス会員とのセット割引もご用意しています。合格力の養成に、どうぞご活用ください。
出題範囲マトリックス・タテヨコくんを公開しました!
国家試験は21回まで、2級技能検定は28回まで、それぞれ最新回の内容を集力したタテヨコくんをリリースしました。過去問研究にどうぞご活用ください。
試験対策にご活用ください。
第22回試験合格を目指す皆様へ、みん合☆プラス会員のご案内です。
登録試験機関での公開が終了している過去の国家試験の過去問解説や、2級や1級の技能検定の過去問解説などは、みん合☆プラス会員へ限定公開をしています。
次回合格に向けて、試験対策学習にみん合☆プラスをプラスしてみてはいかがでしょうか。