3月21日で、第22回キャリアコンサルタント試験の全日程が終了しました。受験した皆様、本当におつかれさまでした。皆様の合格を、心よりお祈りしています。
そして、学科試験の解答速報のページでのアンケートへのご協力を誠にありがとうございました。過去最高の人数のご回答をいただきました!
本日は学科試験の自己採点結果と予想合格率合格率、みなさんの学習期間と合格率の相関についてを公開します。
受験した方は試験の振り返りに、今後受験する方は試験対策の参考に、是非ご活用ください。
3月5日の本試験当日から3月19日までに行ったアンケートには、過去最高の808名の皆様からのご回答をいただきました。
たくさんの皆様からの貴重なお声は、今後受験する方にとっては合格への羅針盤となり、合格への地図となります。
皆様のご協力に、心より御礼申し上げます。
回答総数のお知らせ
まず、最近の試験の受験者数、これまでのアンケートの回答者数と回答者数の全受験者に占める割合をお伝えします。
受験者数 | 回答者数 | 回答者数の割合 | |
第18回 | 4,652名 | 663名 | 14.25% |
第19回 | 4,278名 | 630名 | 14.72% |
第20回 | 3,998名 | 502名 | 12.56% |
第21回 | 4,158名 | 610名 | 14.67% |
第22回 | 4,797名 | 808名 | 16.84% |
今回はアンケート回答者数が、かなり増加しているため、今回(第22回)の受験者数は、5,000人超へ増加している可能性があります。
4/18追記:合格発表を受けて、受験者数と回答者数の割合を追記しました。受験者数は5,000人は届かなかっったものの、第15回に次ぐ受験者数の多さでした(15回はコロナ禍の影響により1回中止になった後に実施されました)。
なお、このあとお伝えする、皆様の自己採点結果の高さがアンケート回答率の上昇に寄与している可能性もあります。合格率が高い回には回答数も多くなる傾向は、若干ですが、あります。
それではアンケート結果の発表、気になる自己採点結果からお伝えします。
自己採点合格率は97.2%!!
回答数:第21回610件、第22回801件
自己採点による正解選択肢数は、次のようになりました。前回(第21回)と今回(第22回)を比較する形でお伝えします。
図表をご覧になるとわかるように、前回よりも「50~41問」の高得点層の割合が大幅に増加しています。
回答者の約6割(61.9%)が41問以上確保している回はこれまでありませんが、過去に近い回では第18回があります(54.1%)。
35問以上獲得の合格確実層の割合は、第21回は90.3%だったのに対して、今回は97.2%と過去最高です。ちなみに高得点層が多かった第18回の合格確実層の割合は94.1%でしたから、それ以上の高い割合になりました。
第21回よりも易化していることは確かに言えるでしょう。さらには、これまでの中でも最も合格率が高い回になる可能性があると言えるでしょう。
97.2%の過去最高の自己採点合格率となりました。
「みんなで合格」は、夢ではないですね。
なお、自己採点結果の数値の読み取りには、くれぐれもご注意ください。
自己採点合格率と実際の合格率の差について
アンケートの自己採点結果と実際の合格率には毎回15%~25%程度の差があります。
これは当アンケートにご協力を頂く皆さんの得点が、高い傾向にあるためです。決して実際の採点が厳しいとか、傾斜配点や配点調整があるからではありません。
ちなみに、下の表は、当サイトでの第16回試験以降の自己採点アンケート結果と、各登録試験機関の実際の合格率の比較を紹介します。
アンケート合格率よりも、約15%~25%、実際の合格率が低い傾向があります。
【みん合アンケートでの合格率と実際の学科試験合格率の差】
アンケート合格率 | JCDA合格率 | 協議会合格率 | |
第16回 | 86.6% | 63.9% | 65.3% |
第17回 | 81.0% | 58.0% | 55.9% |
第18回 | 94.1% | 79.0% | 82.6% |
第19回 | 84.3% | 63.0% | 60.8% |
第20回 | 92.2% | 77.4% | 78.2% |
第21回 | 90.3% | 59.7% | 63.0% |
第22回 | 97.2% | 82.3% | 82.2% |
※合格発表を受けて、追記しています。
前回の第21回試験では約30%の乖離がありました。ですから、自己採点合格率の数値の解釈においては、実際の合格率との差にご注意ください。
予想合格率は80%前後を予想
自己採点結果と実際の合格率のこれまでの隔たりから考えると、第22回学科試験の合格率は80%前後と予想しています(追記:両機関平均で82.2%となりました)。
前回の第21回の60%前後の合格率(協議会63.0%、JCDA59.7%)からは、大幅に上昇すると思われます。
最近の学科試験で高い合格率の回は、第20回(協議会78.2%、JCDA77.4%)、前述の第18回(協議会82.6%、JCDA79.0%)がありますが、自己採点結果の得点傾向では、第18回に似ています。第20回は40~35問の層の割合が約5割と高かったです。
第18回と類似した自己採点結果
第18回と第22回の自己採点結果を比較してみましょう。
合格確実層の割合については、今回の方が若干多いため、第18回(協議会82.6%、JCDA79.0%)よりも合格率が高くなる可能性もあります。
決して易しいわけではありません。
高い自己採点合格率ですが、受験した皆さんの手応えは必ずしも「易しい」という印象ではありませんでした。「学科試験の難易度」についてアンケートでは、5段階のうち上から二つ目の「やや難しかった」が43.5%、1つ目の「とても難しかった」が12.4%と、合わせて55.9%が学科試験に対して「難しい」印象を持っています。
自己採点をした結果、結果的には得点は取れていたが、迷う問題も多く、試験終了直後は「難しかった」と感想を伝えてくださる方が多かったです。
「簡単には合格させてもらえない試験である」という覚悟は必要ですし、高い合格率の回の次は低くなる傾向もあります。
第18回からの合格率の推移
最近は、特に高い→低いへの傾向が感じられます。
試験回 | 協議会合格率 | JCDA合格率 |
第18回 | 82.6% | 79.0% |
第19回 | 60.8% | 63.0% |
第20回 | 78.2% | 77.4% |
第21回 | 63.0% | 59.7% |
第22回 | 82.2% | 82.3% |
第23回は…、と普通に考えますと、低くなる?という予測ができます。わかりませんが…。
今回、自己採点で残念な結果になってしまった方は、原因を分析して、それを克服できるように準備を進めていきましょう。まずは第22回や第21回の過去問を素材にして、ご自身の得手不得手の確認をするのが良いでしょう。
リベンジのみなさんは、不得手な内容を集中的に学習できることが大きなメリットです。そのメリットを活かしましょう。次回の難化に備えましょう。
学科試験対策に要した学習期間
つづいて、学習期間に関するアンケートです。
回答数:第21回610件、第22回808件
学科試験対策に要した学習期間は、毎回、ほぼ同じ傾向で、「3ヶ月以上、6ヶ月未満」が最も多く、「2ヶ月以上、3ヶ月未満」が続きます。
今回は自己採点の合格率が非常に高いために、あまり有意な差は見られませんが、合格率との相関では、「1ヶ月未満」が合格率がやや下がっているようです。
学習期間 | 合格率 |
6か月以上 | 98.9% |
3ヶ月以上6ヶ月未満 | 97.0% |
2ヶ月以上3ヶ月未満 | 97.5% |
1ヶ月以上2ヶ月未満 | 98.6% |
1ヶ月未満 | 94.1% |
7月2日の第22回試験までは、あと102日です(3月22日現在)。
この時期は年度末の締めや、年度始めと新入社員の受け入れ、教育研修など、人事系の職や管理職に就いている方が多い傾向のあるキャリコン受験者にとっては、ご多忙な時期を迎えているかと思いますが、試験対策も忘れずに進めていきましょう。
少しずつでも、3月、4月に学び貯金をしておきましょう。
例年、ゴールデンウイーク前後に、まだ間に合いますか?というご連絡をいただくことが多いのですが、この記事をご覧になった方で、本格始動をしていない方は、是非、今週からスタートさせましょう。
学習スタートにあたりまして、スタートページをご覧ください。先日、内容を更新しました。
以上、今回は自己採点結果と学習期間に関するアンケート結果をお伝えしました。
次回は過去問の実施回数や合格率との相関に関するアンケート結果をお伝えする予定です。また、その次には皆さんからのご意見をたっぷりと紹介します。
スムーズな合格には、作戦も必要です。これらのアンケート結果をどうぞご活用ください。
合格目指して、ご一緒に、頑張っていきましょう。
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