第24回試験アンケート結果の公開【過去問回数編】

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過去問はどのくらいやりましたか?
第24回試験を受験したみなさんにお聞きしました。

過去問演習が試験対策に有効とは聞いているけれど、解くべき過去問の回数は何回分なのか?

ご質問やご相談としても多い内容です。

そこで、第24回試験の学科試験に関するアンケートから、受験したみなさんがどのくらいの回数分の過去問を解いたのか?合格率との相関はあるのか?についてお伝えします。

今回からは、これまでの「4回~10回」の項目を、より受験者の実像に近づくため、「4回~6回」、「7回~10回」に分け、項目の区分を一つ増やしました。

過去問題(国家試験)は何回分やりましたか?

次の結果になりました。

最も多かったのは、「4回~6回位」で、次いで僅差で「7回~10回位」でした。合計すると58.5%が4回~10回に集中しています。

4回~6回位」はやや少ない、という印象を持ちますが、過去問の回数と(自己採点)合格率の相関を調べてみました。

ただ、後に説明をしますが、「4回~6回位」の場合には、2級学科試験との組み合わせで合格している方も多くいるようです。

必ずしも回数比例的な結果ではありませんでした。

みん合☆アンケートでの全体的な自己採点合格率は今回、77.3%でしたが、過去問の回数と合格率の関係を見てみましょう。

今回、最も合格率が高かったのは「7回~10回位」の受験者層でした。比較をすると、最も多い「4回~6回位」の受験者層の合格率は4.4ポイント減少しています。

これまでは概ね、回数比例的に合格率が上がる傾向を、毎回のようにお伝えしてきましたが、今回は必ずしもそうとは言えず、これまでにお伝えをしてきた、多回数至上主義的な考え方は、見直すべき時にきているのかもしれません。

その理由として、24回試験を振り返る記事でもレポートしていますが、過去には数問あった、過去問完全コピーの問題が、前回試験から出題されなくなっていることも、一因としてあるのかもしれません。

では、どうすれば良いのか。

2級技能検定の過去問は何回分を学習しましたか?

その点でも、やや問い方が異なる場合もある、2級技能検定の活用をみん合ではおすすめしています。直近数回分の問題は、時事問題対策になることは言うまでもありません。

2級技能検定の学科試験は、国家試験と試験範囲は全く同じで、出題内容、割合、順序もとてもよく似ており、内容的に境界はありません。

第24回でも2級技能検定での出題トピックが、国家試験にスライドするように出題されたものがありました。主なものでも以下がありました。

問12:託児サービス付き訓練コース
問13:生産性向上支援訓練
問17:成長戦略実行計画

これらを知っているか知らないかが、正答判断を左右しました。2級で先に出る傾向がこれまでも感じられます。

それでは、2級過去問の実施回数と合格率の関係を見てみましょう。

まず、試験対策に2級技能検定を活用している人は全体の54.7%でした。

最も合格率が高かったのは「3回分」で83.9%。なお、2級をやっているか、やっていないかでいうと、1回分でも実施している場合の合格率は80.5%、やっていない場合の合格率は73.4%で、7.1ポイントの差がありました。

2級過去問を国家試験対策に取り入れる効果は、やはりありそうです。

現実的な目標回数の設定について

ここまでをまとめると、最も合格率が高い利用回数は、国家試験では「7回~10回分(83.2%)」、2級では「3回分(83.9%)」でしたが、組み合わせでも検証をしてみました。

国家試験と2級技能検定の実施回数をマトリックスに捉え、合格率を検証したところ、母数の少ない項目では客観性に欠ける数値もありましたが、十分な母数での理想的な組み合わせが見つかりました。

それはズバリ、以下の組み合わせです(%は合格率)。

  国家11回~22回分位 国家7回~10回分位 国家4回~6回分位
2級3回分 87.5% 86.8% 88.8%

コスパ?タイパ?的には「国家4~6回分位」+「2級3回分」の合格率が良い結果になりました。

ただし、「国家試験のすべてを実施して2級を4回分以上」実施した方や、「国家試験はすべてを実施し、2級は解かなかった」方の合格率は100%でしたから、やはり、多くの過去問を解くこと自体は、合格率を高めるために有効です。

多くの過去問を解き、多くの知識や理解を持って試験に臨むこと自体は、もちろん35問の獲得に役立ちます。

 第24回対策過去問組み合わせの詳細資料

では、何をどのくらいやれば良いのか?

今回のアンケート結果から導き出した、みん合的過去問の実施回数の最適解は、以下のように考えています。

国家試験直近から6回分(19回~24回)

+2級技能検定直近3回分(28回~30回)

+12月10日行われる、2級第31回=全10回

これを目標としてみてはいかがでしょうか。また、後述する、みん合☆総仕上げ模試の活用が有効です。

タテヨコくんをご活用ください。

過去問演習の際には、出題範囲ごとに回数横断的に過去問を解いていく、ヨコ解きをおすすめしていますが、ヨコ解きの際に活用できる、「出題範囲マトリックス・タテヨコくん」をご用意しています。

Excelデータもご用意していますので、自由に加工編集してご活用ください。

出題範囲マトリックス・タテヨコくん

余力があればさらに遡りましょう。

これらの回を軸にして、あとは時間との兼ね合いの中で、時の経過による内容の劣化があまりない、「キャリアに関する理論」、「カウンセリングに関する理論」、「企業におけるキャリア形成支援」、「学校教育制度及びキャリア教育の知識」、「メンタルヘルスの知識」。「グループアプローチの技能」などをさらに遡り、ヨコ解きをして苦手を克服したり、得意を伸ばしたりしていくことが、差がつく戦略となるでしょう。

なお、逆に時の経過による内容の劣化がありがちな出題範囲は下記です。

・社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解(問1)

・職業能力開発の知識(問10前後、能力開発基本調査、職業能力開発基本計画等のバージョン)

・労働市場の知識(問20前後、労働力調査のデータ等)

総仕上げ模試を解いた方の合格率は高い。

最後に、みん合☆総仕上げ模試の活用率と合格率をお伝えします。

アンケート回答者のうち、73.5%の方にご活用いただき、利用者の合格率は79.6%と、利用していない人と比べて9ポイント、合格率が高かったです。

今回は育児休業やGテスト、生産性向上支援訓練など、直接お役に立てたトピックもありました。

総仕上げ模試は、やらなきゃ損、です。

なお、これまでの総仕上げ模試は、みん合☆プラス会員に限定公開をしています。

本日の公開内容は以上です。

アンケートへのご協力を、誠にありがとうございました。

アンケートで皆様から頂いたたくさんのご感想やご意見などのお声は、後日、公開します。

とても参考になる勉強法、対策方法が盛りだくさんですので、ご期待ください。

最後になりましたが、アンケートにご協力を頂いた皆様には、あらためて御礼申し上げます。皆様の回答は、今後受験するみなさまの合格へと繋がっています。

本当に、ありがとうございました。

みなさまの合格と、合格後のご活躍を、心よりお祈りしています。

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キャリアコンサルタント試験の直近3回分以外の過去問解説や、試験傾向がよく似ている2級技能検定や1級技能検定の過去問解説、そのほか会員限定公開のページは、みん合☆プラス会員へ入会するとご覧になることができます。

学科試験対策のお伴に、是非ご検討ください。テキスト&問題集や総仕上げ問題集をお持ちではない方には、大変お得な書籍セットのコースもございます。テキスト&問題集は、最新の第3版が登場しました。

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