「労働経済の分析」は、試験に最頻出の官公庁資料で、過去には出題のない回もあるものの、特に第20回から第24回試験までは、毎回出題があり、しかも2問、3問出題されることもあります。
最近の試験での「労働経済の分析」の出題数(カッコ内は選択肢数)
第20回 | 第21回 | 第22回 | 第23回 | 第24回 |
2(8) | 2(8) | 1(4) | 3(12) | 3(12) |
合格ライン前後に受験者の得点が集中するような回では、3問は合否を左右するほどの存在感があるといっても良いでしょう。
労働経済の分析は、経済、雇用、労働時間、賃金などの現状と課題について、統計データを活用して分析する報告書で、毎年、厚生労働省が作成、公表しています(令和2年版はコロナ禍の影響で未発表)。
そうなると、○年版が出題されるのか?が気になるところですが、次の表で、これまでの資料の公表時期と出題時期の関係をまとめています。
出題までの時期が短いケースでは、「令和元年版」のケースがあります。
この時には、9月公表→翌3月に出題されていますので、最新の令和5年版(昨年9月公表)が3月試験に出題される可能性は、あります。
ただし、令和3年版と4年版は7月試験での初出題でした…。どうする?
第Ⅰ部は迷わず、対策しましょう。
労働経済の分析は毎回2部構成になっており、雇用指標等のデータが主に取りあげられる第Ⅰ部と、毎回特集のテーマが異なる第Ⅱ部に分かれています。
令和5年版に記載されている、雇用指標などのデータは、令和4年(2022年12月)までのものですが、これらのデータは、問題の出典が「労働経済の分析」からのものではない場合も含め、出題可能性は十分にあるといえるでしょう。
2022年12月までの雇用指標は、時期的にも、次回試験で出題可能性があります。
第Ⅰ部の内容はしっかりと確認しておきましょう。
ポイントをまとめたダイジェストと動画を、楽習ノートプラスに作成しています。
また、2022年(年度)までの雇用指標のまとめや問題もあります。
≪会員限定≫2022年度までの完全失業率と有効求人倍率【問題編】
雇用指標などの時事問題対策は、令和5年版の第Ⅰ部を活用するのが効率的です。また、雇用指標を見る視点として、コロナ前→コロナ中→コロナ後の推移はよく確認しておきましょう。
テーマが毎年異なる第Ⅱ部
ただし、出題予想が難しいのが、第Ⅱ部です。
第Ⅱ部は、特集テーマが毎回異なります。そのため、年版を遡って出題されることも実際にあります。これまでには、問○では○年版、問○では×年版と、問題によって出典の年版が異なるケースもありました。
というと、みなさん、不安になってしまうかもしれませんが、対策には限界もあります。みなさんの時間は有限です。ここは落ち着いてアドバイスをしたいと思います。
内容的に令和4年版は要注意!
令和5年版の第Ⅱ部のテーマは「持続的な賃上げに向けて」です。
そして、令和4年版の第Ⅱ部のテーマは「労働者の主体的なキャリア形成への支援を通じた労働移動の促進に向けた課題」です。
令和4年版のテーマは、キャリアコンサルタント試験にズバリな内容のため、既に(連続して)出題されており、次回試験での出題可能性もあると、みん合的には予想をしています。第Ⅱ部については、令和4年版は引き続き要注意です。
令和4年版第Ⅱ部の内容確認には、楽習ノートプラスのダイジェストをご活用ください。
また、令和4年版の過去問を確認し、集中的にヨコ解きをしておきましょう。
令和4年版からの出題は以下の問題があります。
令和4年版労働経済の分析のヨコ解きリンク
第2部:第23回問3 第23回問19 第24回問1 第24回問19
そして、令和5年版の「持続的な賃上げに向けて」は、現状と方向性、賃上げによるメリット等が述べられているのですが、論旨は比較的わかりやすく、いつもよりもボリュームも少ないようです。
こちらもダイジェストをつくりました。
令和4年、5年、どちらのダイジェストも15分ほどで内容を確認できます。
資料を読む時は、見出しに注目!
労働経済の分析の論旨は基本的に明確で、本文の冒頭にある「見出し」に着目すると概要が掴めます。また、「見出し」の文章からの出題は、これまでにも度々あります。
なお、時折ご質問があるのですが、労働経済の分析は、ボリュームがありますから、個人的には、プリントアウトは不要と思います。
プリントアウトをしてじっくりと確認すべき資料としては、同じく頻出の「能力開発基本調査」があります。
こちらは、最新の令和4年度版が前回24回試験で出題されましたので、第25回も令和4年度版で備えましょう。「能力開発基本調査」への詳しい対策方法は、次のページをご確認ください。
【第25回対策】能力開発基本調査のヨコ解きリンクを更新しました。
第Ⅰ部は令和5年版で、第Ⅱ部は令和4年版と5年版の両備えがおすすめです!
厚生労働省の動画が、なかなか良い!
厚生労働省が制作している、労働経済の分析の動画がわかりやすく、コンパクトにまとまっています。
令和4年版もあります。
これらの対策で、「労働経済の分析」については、「出来ることはやった」という状況になります。
今回提案した内容ができた、という方は、これ以上の対策をしている人はいないと思って、心を強く持ちましょう。そして、他の分野を制覇していきましょう。
苦手、もしくは、苦手だなぁ、という先入観のある内容を、一つでも多く減らしていくことが、合格の秘訣です。
一緒に頑張っていきましょう。
応援しています。
読み上げ動画を追加しました!
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