キャリアコンサルタント試験の学科試験問題は、前から解くか、後ろから解くか?学科試験の永遠のテーマですが(大げさ)、念頭に入れておくと、落ち着いて解くためのヒントになるかもしれません。
超直前期のエールに代えて、調査、判明したことをお伝えいたします。
なるべく心穏やかに学科試験でベストを尽くして合格して頂くため、問題番号のゾーンや、出題範囲ごとの難易度評価についてお伝えします。
難易度は50問を通じて一定ではありません。
問題により、難易度の差があることは、みなさんも過去問などを解きながら感じていることでしょう。みん合サイトでは、過去問などについて難易度評価を行い、A・B・Cの三段階で評価をしています。
・難易度評価の区分
A(易しい):頻出の内容や、支援の基本姿勢から正答を導ける問題。
B(差がつく):得手不得手はあるが、学習密度により正答選択が可能な問題。
C(難しい):初見では正答選択ができなくても、やむを得ない捨て問題。
まずは、10問ごとの問題ゾーンごとに難易度評価を集計してみたところ、次のような傾向がありました。
第15回~第25回試験までの全11回分の550問を、A、B、Cに分類して、問題ゾーンごとの問題数を集計しました。
Cランクの難問出題率は、「問11~問20」が最も高く、「問41~問50」の問題ゾーンが最も低いことがわかりました。
反対に、「問41~問50」のAランクの易しい問題の出題率は89.1%と、約9割に及ぶことがわかりました。
「問31~問40」についても、「問41~問50」と似た傾向があり、「問1~問30」と「問31~問50」とでは、解く際のスムーズさに違いがあるものと思われます。
前難・後易の傾向があることは明らかであると言えるでしょう。
出題範囲ごとの難問率を明らかにしました!
そして、さらに、出題範囲(名)ごとにCランクの難問出題数を集計し、出題範囲(名)ごとの「難問率」を算定しました。出題範囲(名)の数は全部で30ありますが、Cランクの問題が出題されたことがある出題範囲(名)は15ありました。
難問率上位のベスト5をお伝えします。
第15回試験以降の出題数を分母に、Cランクの出題数を分子に、出題範囲ごとの難問率を算定しました。
第1位は毎回3問~4問出題される、「労働市場の知識」です。雇用指標や官公庁資料などから、難問がよく出題されます。3問中2問獲得が目標です。
続いての第2位は「社会及び経済の動向ならびにキャリア形成支援の必要性の理解」は問1の時事問題です。毎回概ね1問(多い時で2問)出題されますが、初出の資料からの出題も多いです。
全50問分の1ですので、くれぐれも出鼻をくじかれないようにしましょう。持っている知識や時代を捉える感覚から、ベストを尽くしましょう。
第3位は「労働政策及び労働関係法令並びに社会保障制度の知識」。労働関係法令や労働政策からは、未だ出題の無いものもあり、初見では獲得困難な問題も出題されますが、過去に出題されている内容は、しっかり獲得しましょう。4問中、2問~3問獲得が目標です。
第4位や第5位は、例えば、セルフ・キャリアドックや能力開発基本調査などの定番の内容からの出題もありますが、初出の制度や官公庁資料からの出題もあり、問10~問25くらいまでは、難問ゾーンが続く覚悟が必要です。
それ以下の出題範囲ごとの難問数、難問率はこちらの資料からご覧ください。
終わりから解いてみてはいかがでしょうか。
試験当日は冷や汗が出てくることもありますが、そのような時には、深呼吸をして落ち着いて。そして、落ち着いて合格ラインの35問を確保するためには、難しい問題(ゾーン)は後回しにすることも、おすすめをしています。
勝負ができる状態に心身の状態を整えることも、試験当日の緊張感の中では、試験時間の100分間の中で、時に試されると思っていてください。
確実に獲得できるものから、しっかりと獲得したうえで、難問ゾーンでの戦いに備えてはいかがでしょうか。
しばしば、問1の時事問題で心が折れてしまい…、というお声が聴こえてきますが、それならば、終わりから解き、難問には後半にじっくりと立ち向かうのが良いでしょう。
解く順番に決まりはありません。ただし、マークミスには気をつけて下さい。
私の場合はまずは問題用紙に○や×などの印を付けておき、10問単位など、まとめてマークシートへの記入を行います。
この記入単位は、人それぞれかもしれませんが、見直しについても、内容の見直しというよりは、マークミスがないかどうかの確認が中心です。
(余談ですが)問題文の指示などの見落としなどがない限りは、原則として、最初に出した答えを信じるようにしています。
終わりから始める、ブリッジス?方式をよかったらお試し下さい。
もしくは序盤から中盤の難問の連続で、気持ちが疲れてしまったら、終盤の「思いやりゾーン」で気持ちを落ち着かせるともに得点を確保して、立ち向かう勇気を補充してから、難問へ立ち向かいましょう。
35問を獲得して合格することが、当日に果たすべきミッションです。
私ならば、迷わず後ろから解きます、というお話でした。
エールに代えて。
ラストスパート、応援しています。
解りやすいです
ありがとうございます♪