本日4月28日、キャリアコンサルタント試験にも出る(かもしれない)重要な二つの雇用指標が発表されました。
試験に出る、出ないだけではなく、これからの雇用を取り巻く環境を予測し、対応していくためにも、しばらくの間、注視が必要となるでしょう。
完全失業率(総務省統計局発表)
2020年3月分と2019年度(4月~3月)平均の完全失業率は以下のとおりです。
完全失業率 | 備考 | |
2020年3月分 | 2.5% | 前月比0.1ポイント上昇 |
2019年度平均 | 2.3% | 前年度比0.1ポイント低下 |
完全失業率は上昇すると、雇用状況は「悪化」と読み取ることができます。
3月分は前月比で上昇、2019年度平均では年度前半から中盤の低水準が寄与し、数値的には低下していますが、年度の後半に完全失業率が上昇傾向である点に注意が必要です。
具体的には、昨年12月は2.2%でしたが、1月は2.4%、2月は2.4%、そして3月は2.5%と完全失業率は上昇傾向を示しています。1月から完全失業率は上昇の傾向がみられます。
出典:労働力調査(基本集計)2020年(令和2年)3月分(PDF)
労働力調査(基本集計)2019年度(令和元年度)平均(PDF)
有効求人倍率(厚生労働省発表)
2020年3月と2019年度(4月~3月)の有効求人倍率は以下のとおりです。
有効求人倍率 | 備考 | |
2020年3月 | 1.39倍 | 前月比0.06ポイント低下 |
2019年度平均 | 1.55倍 | 前年度比0.07ポイント低下 |
また、3月の正社員有効求人倍率は1.03倍で前月比0.02ポイント低下しました。
有効求人倍率は低下すると、雇用状況は「悪化」と読み取ることができます。
下の図を見てもわかるように、1月以降急激に有効求人数が減少しています。
2020年1月より完全失業率は上昇、有効求人倍率は低下という悪化の傾向を示しています。言うまでもありませんが、新型コロナウイルス禍による経済の停滞によって、4月以降のさらなる悪化が予想されます。
いわゆるwithコロナ、afterコロナにおいては、産業構造や働き方、企業や個人の価値観の変化も伴って、雇用を巡る環境も大きく変わるのではないでしょうか。キャリアコンサルタントの役割の重みも増してきますから、視野を広く、悲観的になりすぎず注視をしていきましょう。
試験対策的には…。
試験対策的には今年3月までのデータ、2019年度(4月~3月)のデータが、出題可能性という点では大切ですが、今後の傾向には注視しましょう。
なお、4年前の国家試験開始以来、雇用の状況を表すデータは好転、改善の傾向が続いてきたこともあり、そうした傾向を反映した問題がこれまでに少なからずあります。
今後の試験においては注意して問題文を検討する必要も出てくるため、過去問解説などのサイトのコンテンツについては、必要に応じて追記や修正を行います(既に着手しており、ステイホーム週間中には概ね終える予定です)。
おうちで学ぼう。
最後になりましたが、ステイホーム週間、自宅にいることが出来る方は、時間をつくって是非、家で学びましょう。
6月の試験が休止(延期)となり、11月の試験まではだいぶ期間があります。キャリアコンサルタント試験は、そもそも試験と試験の間隔が短く、受験する皆さんは大変(汗)、と以前から私は思っていました。
今回は十分な準備期間が確保できますから、もう、こうなったら、この準備期間を充実したものにしましょう。私もそのお手伝いは長く、たっぷりとできそうです。
試験の実施については、まだ不透明な点はありますが、次回行われる試験では、みんなで合格しましょう。
そのために、じっくりと知識やスキルを磨いていきましょう。
応援しています、といいますか、一緒に頑張っていきましょう。
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ご質問やご相談も随時、回答していますので、お気軽にお伝えください。
合格目指して、じっくりゆっくり、楽しみながら学んでいきましょう。
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