これまでの全17回の試験に出題されている、キャリア理論家とカウンセリング理論(療法)の理論家に関する出題数(選択肢の数)を集計し、ランキング形式でどの理論家がよく出題されているのかをお伝えします。
学習の優先順位付け等にご活用ください。
集計方法について
集計方法は、問題文、選択肢における具体的な人名表記をカウントの基準しています。カウントしている数は選択肢の数を示しています。
また、選択肢には人名が無く、問題文に「スーパーに関して適切なものはどれか」という問いがあり、選択肢が4つある場合には、選択肢4つすべてを「スーパー」に関する出題としてカウントしています。
なお、このような出題をみん合では、「大問(だいもん)」と名付けています。
そして、例えば精神分析療法では「フロイト」が有名ですが、精神分析療法に関する問題文や選択肢であるものの、フロイトの人名表記が、問題文や選択肢の中には特に無い場合には「フロイト」の出題としてはカウントしていません。
そのため、厳密な出題理論(理論家)の把握というよりは、よく出る理論家のランクのひとつの尺度として、学習にメリハリをつけたり、試験直前にこれまでに人名が登場したことのある理論家を網羅しておきたい場合などにご活用ください。
記事の最後には、ランキングの下位まで(選択肢1つ分の出題まで)を記載したPDFお及びExcelファイルを掲載、配布しています。
キャリア理論家の出題ランキング(数字は選択肢数)
それでは、キャリアに関する理論家のランキングからお伝えします。
上位はやはりの予想通りの展開ですが、みなさんはどう思われるでしょうか。
実は上位4名の理論家が他を突き放して、先頭集団を形成しています。
では、出題四天王の気になる第1位は…。
シャイン【59】
前回に続いて、輝ける☆第1位はシャイン。でも、直近の第17回試験では、珍しく出題はありませんでした。第16回試験で選択肢4つ分の大問として2問(8選択肢分)出題された反動でしょうか。
スーパー【55】
安定の2位、これまでにカウントされなかった回は第2回と第11回だけです。
シュロスバーグ【54】
シュロスバーグがカウントされなかった回は、なんと第4回のみ。毎回出題されると言って良いでしょう。
サビカス【51】
サビカスは第11回から連続出題です。意外に思われるかもしれませんが、ホランドやクランボルツよりも、サビカスが頻出です。
ここまでが、群を抜いて出題数の多いSランクのキャリア理論家四天王(シャイン、スーパー、シュロスバーグ、サビカス)と言えます。
まず重点的に学ぶべき理論家といっても良いでしょう。
渡辺先生の著書には4人の詳しい解説があります。養成講座テキストなどとあわせてじっくり読んで、要点を確認しましょう。
続いては次に出題の多いグループを見ていきましょう。選択肢数【20】以上の理論家は出題Aランクと言っても良いでしょう。
レビンソン【32】
ホランドを抜いて、前回6位のレビンソンが5位へ浮上しました。
(6位)ホランド、クランボルツ【30】
養成講座などでは馴染み深いホランド、クランボルツは6位で、最近ホランドの出題が少ないのが気になります(そろそろ大問レベルで出題か?)。
(8位)エリクソン、ホール【25】
レビンソンは5位でエリクソンは8位とどちらも頻出です。
両者の区別がつかない方には、発達理論のまとめページもご用意していますのでご活用ください。徐々に内容に馴染んでいきましょう。発達課題は、ご自身やご家族、友人知人の人生に当てはめてイメージすると、理解を助けてくれることがあります。なるべく身近な自分ごととして捉えることが出来ると理解に役立つでしょう。
また、ホールはプロティアン・キャリアの特徴についての大問での出題が多く、かなりパターン化もされています。次回、ヨコ解きリンクを公開しますので、公開後はヨコ解きしましょう。
(10位)ジェラット【23】
(11位)ハンセン【22】
(12位)バンデューラ【21】
(13位)ブリッジズ【20】
ここまでが出題選択肢数20以上のAランクの頻出理論家と言えるでしょう。
(14位)ギンズバーグ、パーソンズ、ハーズバーグ【10】
以下、マズローやヒルトン、ハヴィガースト、コクラン、レヴィン…、と続いていきます。詳細は下部の資料をご確認ください。
なお、直近の第17回試験では、初出の人名の登場は「ボーディン」でした。これまでに出題されている、キャリアに関する理論に関連する理論家は全部で30名になりました。
続いて、カウンセリング理論(療法)の理論家の出題ランキングです。
カウンセリング理論家等のランキング(数字は選択肢数)
ロジャーズ【38】
フロイト(ジークムント&アンナ親子)【22】
アイビー【15】
國分康孝【11】
エリス【7】
カーカフ【6】、アドラー【5】などが続きますが、カウンセリング理論(療法)等の理論家については、キャリア理論と比べると人名での出題は少なく、大問で出題される可能性が高いのはロジャーズ、フロイト、アイビーあたりが要注意です。
ちなみに第16回試験では、人名としては「森田正馬(もりたまさたけ)」が初めて登場しましたが(森田療法は出題済)、第17回でも連続して出題されました。同じ日本の精神療法家である、「吉本伊信(よしもといしん)」と併せて確認しておきましょう。
理論家ランキングの詳細資料はこちら
これまでに人名が登場した理論家の一覧と出題選択肢数の詳細は下にPDFとExcelの資料をご用意していますので、併せてご確認ください(資料は2ページあります)。
総仕上げの段階などに、これまでに出題された人名をすべて確認しておきたい、といった際にもご活用ください。
理論家出題ランキング(第1回〜第17回)【PDF版】【Excel版】
ご自由にダウンロードしてご活用ください。Excelファイルは、商用利用でなければ、加工編集をしていただいて構いません。
ヨコ解きリンクは近日公開します!
理論家別の大問単位での出題ランキングと、理論家ごとにヨコ解きができる「理論家別ヨコ解きリンク」は近日中に公開いたしますので少々お待ち下さい。
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