第18回キャリアコンサルタント試験(学科試験&論述試験)を受験されたすべての皆様、あらためて、本当にお疲れ様でした。
学科試験の解答速報のページでのアンケートへのご協力を、誠にありがとうございました。アンケートは6日にて締め切り、集計を行いました。
本日は、学科試験、論述試験(JCDA、協議会)の難易度及び学科試験の自己採点と、学習期間に関するアンケート結果を公開します。
10月31日の本試験当日から11月6日まで、解答速報のページで実施したアンケートには、前回の476件を超える、663件のご回答をいただきました。
皆様からの貴重なお声は、今後受験する方にとっては合格への羅針盤となり、合格への地図となることでしょう。
皆様のご協力に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
回答総数について
今回のアンケートの回答総数は663件。前回、前々回よりも多いご協力を頂きました。
参考までに、最近の学科試験の受験者数とアンケート回答者数、そして回答者の受験者に占める割合をお伝えいたします。
受験者数 | 回答者数 | 回答者数の割合 | |
第15回 | 6,033名 | 894名 | 14.81% |
第16回 | 4,293名 | 546名 | 12.72% |
第17回 | 3,758名 | 476名 | 12.66% |
第18回 | 4,652名 | 663名 | 14.25% |
アンケート回答者数からの推測しますと、今回の第18回の受験者数は、第16回、第17回より増加し、両登録試験機関合わせて、4,500人~5,000人程度と予測しています。
追記:4,652名で、回答者数の割合は約14%でした。
それではアンケート結果の発表です。注目の学科試験自己採点結果から発表します。
自己採点合格率は94.1%!
回答数:第17回458件、第18回643件
50~41問の高得点層が回答者の5割を超えました。これは第13回(同じく54.1%)以来の高得点層の高い割合となりました。
そして、40問~35問の合格確実層は4割ちょうどで、35問以上の合格ラインを超えた方は、合わせて94.1%となりました。
これは、第6回からの自己採点アンケート開始以来、最も高くなりました。
なお、これまでで、合格ラインを確保した回答者の割合が9割を超えたのは、第12回(91.0%)と第13回(90.5%)があります。
自己採点合格率と実際の合格率の差について
自己採点結果の数値の読み取りには、くれぐれもご注意ください。
アンケートの自己採点結果と実際の合格率には毎回15%~25%程度の差があります。これは、アンケートにご協力頂く皆様の得点が、毎回、高い傾向にあるためです。
くれぐれもお伝えしたいのは、実際の採点が厳しいとか、配点調整等があるからでは決してありません。
下の表は、第6回から実施している、当サイトでの自己採点アンケート結果と各登録試験機関での実際の合格率の比較となります。
【アンケート合格率と実際の学科試験合格率の差】
アンケート合格率 | JCDA合格率 | 協議会合格率 | |
第6回 | 86.8% | 61.5% | 64.2% |
第7回 | 81.5% | 54.8% | 53.6% |
第8回 | 84.8% | 59.9% | 66.5% |
第9回 | 46.3% | 32.1% | 28.8% |
第10回 | 87.2% | 62.9% | 65.4% |
第11回 | 82.2% | 62.7% | 62.5% |
第12回 | 91.0% | 75.5% | 75.5% |
第13回 | 90.5% | 70.4% | 71.7% |
第14回 | 86.0% | 69.1% | 65.1% |
第15回 | 90.1% | 74.7% | 75.3% |
第16回 | 86.6% | 63.9% | 65.3% |
第17回 | 81.0% | 58.0% | 55.9% |
第18回 | 94.1% | 79.0% | 82.6% |
※第18回の実際の合格率を後日追記しました。
自己採点の数値の解釈においては、実際の合格率との差にご注意ください。
予想合格率は75%を超えるか。
自己採点結果と実際の合格率のこれまでの隔たりから考えると、第18回の学科試験の合格率は75%を超えるかどうかのラインを予想しています。
このように、自己採点結果からは、高い合格率を予想している第18回ではあるものの、みなさんの手応えは、必ずしも易しいとは言えないものでした。
この点は注目すべきで、今後の試験の傾向を考える上で、無視できないことと感じています。
学科試験の難易度アンケート結果【易化と言えども】
回答数:第17回467件、第18回644件
前回(第17回)と比べると、今回は「とても難しかった」とする割合が大幅に減少し23.6%となりました。「普通」や「やや易しかった」とする回答は合わせると23.7%増加していることからも、皆様の手応えでは、難回の17回と比較すると易化したといえるでしょう。
内容は易しくはない。
ただし、高い自己採点結果や予想合格率に関わらず、約4分の1の23.6%の方が「とても難しかった」、40.7%の方が「やや難しかった」と答えており、6割以上の方が難しい印象を持っています。
新出題範囲となってからの、第15回、第16回、第17回、2級25回、26回での、受験時の手応えは、みなさん厳しく、楽勝ムードなどでは決して無いものの、その割には合格率が高めになるという傾向があります。
これは、難易度設定が絶妙、と言えるのかもしれません。簡単には受からせてくれない、油断ができない試験傾向が続いています。
事前の対策が困難な、初見の資料問題は今回目立ちましたが、「え?なに?これ?」と冷や汗が出るのを感じながらも、落ち着いて取り組んだ結果、正答を導き出すことができた、という経験をされた方が、今回多かったのではないかと思います。
一瞬、怯んでしまうタイプの初出の問題も、内容をよく検討すれば正答が出せた、という問題は、最近の試験の中では多かったように感じます。そうした「捨て問題もどき」と位置づけられる問題は目立ちました。
一見、難しい捨て問題に見えても諦めずに、心折れずに立ち向かうことが大切です。
そうした傾向は今後も続くと考えられませすが、それに立ち向かう勇気は、きっと、多くのインプット、アウトプットの学びの積重ねがあってこそ湧き上がるものなのだと思います。
難回の後の受験生は強い。
今回、特に感じているのは、難しかった第17回をふまえ、多くの方が念入りに学科試験対策をしていたことが、多くの高得点層を生み出したものと捉えています。
試験直前期のみなさんの仕上がりの素晴らしさは、頂くご質問やご相談、Twitterなどでのつぶやき等からも特に感じられた回でした。努力量とそれに裏打ちされた冴えや気づきも含めてです。やり込んだ方がいつもより多かった印象です。
この高い合格率見込みは、受験したみなさんのご努力の賜物に他なりません。
実は、難回の後に目立って高合格率になることはこれまでにもある傾向です。(例:第9回の後の第10回、第11回の後の第12回など)
なお、難易度のアンケート結果としては、最近の試験では第15回と似た分布となっています。
ちなみに、第15回の合格率は、JCDA74.7%、協議会75.3%でした。第18回も同じ程度か、やや上の合格率になるのではないかと予測しています。
続いては、論述試験のアンケート結果です。
【JCDA】論述試験の難易度アンケート結果【前回並~やや難】
回答数:第17回195件、第18回248件
JCDAの論述試験は、第16回、第17回に続き、分布の山型は似た形をしており、大きな変化はないものの、「とても難しかった」、「やや難しかった」を合わせると6.7ポイント増加しており、前回よりはやや難しめと評価することができます。
なお、次の協議会と比べますと、JCDAは難しいと感じる方が多いようです。
【協議会】論述試験の難易度アンケート結果【前回並~やや難】
回答数:第17回221件、第18回304件
JCDAと同様、全体的な分布には、大きな変化はなかったものの、「やや難しかった」が11.8ポイント増加しています。
「とても難しかった」は1.8ポイント減少しているものの、「やや易しかった」は6.8ポイント減少しており、前回よりやや難しめと評価することもできます。
ただし、前回と同様、40%以上が「普通」と評価をしているのが特徴的といえるでしょう。
JCDAでは「普通」は約25%ですので、協議会の方が、落ち着いて対応しやすい傾向が続いているとも言って良いでしょう。
論述試験については、出題形式の変更等がありますと、気持ちの動揺からか、みなさんの手応えが大きく変わることが過去にありましたが、その変更が継続されると、落ち着いて対応している、という印象があります。過去問研究は、学科試験と同様に論述試験においても重要です。
次回受ける方は、もしも、仕様変更があったとしても落ち着いて対応しましょう。
受験者はどちらが多いの?
これを気にしているのは、私のような業界関係者だけかもしれませんが、JCDA(日本キャリア開発協会)とキャリアコンサルティング協議会(CC協議会)のアンケート回答者数はどちらが多かったのか?
第13回、14回、15回はJCDAの受験者の回答数が多く、16回、17回、今回の18回は協議会の回答数が多かったです。(第18回JCDA248件、協議会304件)
では、最後に学科試験対策に要した学習期間について発表します。
学科試験対策に要した学習期間
学科試験対策に要した学習期間は、毎回、ほぼ同じ傾向になります。
最も多いのは3ヶ月以上6ヶ月未満、続いて2ヶ月以上3ヶ月未満です。
養成講座の修了の時期によるところもありますが、養成講座を修了しましたら、学科試験対策を始めるのが良いですが、試験まであと3、4ヶ月というタイミングは早すぎるわけでも遅すぎるわけでもない、一つの目安となる時期と位置づけられるでしょう。
以上が、本日公開のアンケート結果となります。
過去問の実施回数に関するアンケートや、皆様から頂いたたくさんのお声は、後日公開しますので、是非ご覧ください。
まだの方は、そろそろスタートです。
第19回試験合格を目指すみなさまへ、学習スタートのご案内です。2022年3月6日の第19回キャリアコンサルタント試験まで、あと117日です。
3月試験の特徴があります。
年末年始はみなさん公私ともにご多忙になるためか、年が明けてから焦りだす方が多くいらっしゃいます。年末の慌ただしい空気になる前に、初めの一歩を踏み出しましょう。
養成講座を修了したからといって、すぐに試験に合格ができるわけではありません。
養成講座と学科試験の差というのは確かにありますので、その差を早めに掴み、学科試験対策をなるべく効率よく実施していくことが大切です。
その差に気づくことなく試験直前を迎えてしまいますと、手遅れになってしまう、ということもあります。
次回合格目標の方は、是非、当サイトのスタートページから、ご覧ください。試験合格に向けて、気持ちを整え、勉強方法を確立していきましょう。はじめの一歩(マインドセット編と学習方法編)からお読みください。
また、過去問題を基点とした学習には、タテヨコくんを活用した、出題範囲ごとに過去問横断の学習(楽習)をすることを、みん合ではおすすめています。
まだお読みではない方は、是非ご覧ください。
試験対策にご活用ください。
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合格目指して、一緒に頑張っていきましょう。
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