本日までで第20回キャリアコンサルタント試験の全日程が終了しました。
受験した皆様、本当におつかれさまでした。皆様の合格を、心よりお祈りしています。
そして、学科試験の解答速報のページでのアンケートへのご協力を誠にありがとうございました。本日は、学科試験の自己採点結果、学習期間、実施した過去問の回数別の(自己採点)合格率などを公開します。
受験した方は試験の振り返りに、今後受験する方は試験対策の参考に、是非ご活用ください。
7月3日の本試験当日から、本日7月24日(17時)までに行ったアンケートには、502名の皆様からのご回答をいただきました。
たくさんの皆様からの貴重なお声は、今後受験する方にとっては合格への羅針盤となり、合格への地図となることでしょう。皆様のご協力に御礼申し上げます。
なお、試験直前に登録試験機関より、情報漏洩防止のため「試験期間中に試験内容に関するアンケートに回答してはならない」旨のお知らせがありましたが、これは「面接試験の内容」を対象としたものであり、学科試験や論述試験についてのものを禁止したものではない旨を確認していますのでご安心ください。
回答総数のお知らせ
まず、最近の試験の受験者数、これまでのアンケートの回答者数と回答者数の全受験者に占める割合をお伝えします。(2022/8/16追記)
受験者数 | 回答者数 | 回答者数の割合 | |
第16回 | 4,293名 | 546名 | 12.72% |
第17回 | 3,758名 | 476名 | 12.66% |
第18回 | 4,652名 | 663名 | 14.25% |
第19回 | 4,278名 | 630名 | 14.72% |
第20回 | 3,998名 | 502名 | 12.56% |
アンケート回答者数からの推測しますと、今回(第20回)の受験者数は、4,000人前後と予測をしています。(追記3,998名でした)
それではアンケート結果の発表、気になる自己採点結果からお伝えします。
自己採点合格率は92.2%
回答数:第19回604件、第20回502件
35問以上獲得の合格確実層の割合は、第19回が84.3%であったのに対して、第20回は92.2%と高い水準となりました。
なお、これまでの自己採点アンケートの合格率の最高は、第18回試験の94.1%でしたが、それに次ぐ自己採点合格率の高さとなりました。
ただ、第18回は「50~41問」の高得点層が半数を越えているのに対し、今回は「40~35問」の合格ライン確保層が多いことから、今回は何とか35問を確保できた合格者が多く、その点では易しいとは言えない試験でした。(第18回アンケート)
捨て問題もありましたし、内容も決して簡単ではありませんでしたが、35問を何とか確保することは、事前の準備を念入りにしていれば、難しくはない回だったと位置づけることができます。
ずっとこの試験を見ていますが、高めな合格率ゆえ誤解をされがちなのですが、簡単には受からせてくれない試験です。
そして、自己採点結果の数値の読み取りには、くれぐれもご注意ください。
自己採点合格率と実際の合格率の差について
アンケートの自己採点結果と実際の合格率には毎回15%~25%程度の差があります。これは、アンケートにご協力を頂く皆様の得点が、高い傾向にあるためです。
誤解が無いようお伝えしておきますと、決して実際の採点が厳しいとか、傾斜配点や配点調整があるからではありません。
ちなみに、下の表は、当サイトでの第12回試験以降の自己採点アンケート結果と各登録試験機関での実際の合格率の比較を紹介します。
アンケート合格率よりも、約15%~25%、公式の合格率が低い傾向があります。
【アンケート合格率と実際の学科試験合格率の差】(2022/8/16追記)
アンケート合格率 | JCDA合格率 | 協議会合格率 | |
第12回 | 91.0% | 75.5% | 75.5% |
第13回 | 90.5% | 70.4% | 71.7% |
第14回 | 86.0% | 69.1% | 65.1% |
第15回 | 90.1% | 74.7% | 75.3% |
第16回 | 86.6% | 63.9% | 65.3% |
第17回 | 81.0% | 58.0% | 55.9% |
第18回 | 94.1% | 79.0% | 82.6% |
第19回 | 84.3% | 63.0% | 60.8% |
第20回 | 92.2% | 77.4% | 78.2% |
そのため、自己採点合格率の数値の解釈においては、実際の合格率との差にご注意ください。
予想合格率は77%前後を予想
自己採点結果と実際の合格率のこれまでの隔たりから考えると、第20回学科試験の合格率は77%前後と予想しています。(追記:2団体合計の平均合格率77.9%)
第10回以降では、第12回、第15回、第18回が同様に合格率が高い回となります。
ただ、その内容には違いがあり、第18回と第12回は「41問以上」獲得の高得点層の割合が大きいのに対して、第15回は「40問~35問」の合格確保層が多かったのが特徴です。
この第15回に、今回の第20回の自己採点結果が類似していることがわかりました。
第15回と類似した自己採点結果
第15回と第20回の自己採点結果を比較してみましょう。
この第15回の学科試験合格率は、74.7%(JCDA)、75.3%(協議会)です。
第20回は、若干ですが合格ラインに達しなかった割合が第15回よりも小さいため、第15回よりやや高い77%前後の合格率と予測しています。(追記:2団体合計の平均合格率77.9%)
難易度の推移としては、前回の第19回(合格率60%前半)よりも易しく、第18回(合格率80%前後)より難しい、という位置付けができます(第19回までの各登録試験機関の合格率はこちらへ)。
学科試験対策に要した学習期間
つづいて、学習期間に関するアンケートです。
学科試験対策に要した学習期間は、毎回、ほぼ同じ傾向です。最も多いのは3ヶ月以上6ヶ月未満、続いて2ヶ月以上3ヶ月未満です。もちろん、皆様それぞれの、養成講座の修了の時期によるところもあります。
養成講座を修了しましたら、学科試験対策を本格化させるのが良いでしょう。養成講座では、養成講座でしか、学べないこともあります。また逆に、養成講座では学ばないことも、試験対策では必要になります。
11月6日の第21回試験までは、あと105日です(7月24日現在)。
次回対策を始動するには良い時期になりました。
過去問題は何回分をやりましたか?
続いては、いつもご相談の多い内容です。
第20回対策のみなさんは、過去問題をどのくらいやっているのか?
回答総数501件のお声をいただきました。気になりますね。
前回と同じような割合となり、「4回~9回分くらい」の方が最も多いのですが、全体の3割ほどが、「10回分」以上の過去問を学習に活用しています。
そして、学習した過去問の回数と(自己採点)合格率の相関を調べてみました。
全回分やった人は100%合格している。
今回は全体的に合格率が高いこともあり、段階的な有意な差というのは見えづらいものの、これまでのすべての過去問を学習していた方の(自己採点)合格率は100%でした。
過去問の回数 | 人数 | 合格者数 | 合格率 |
これまでのすべて(19回分) | 73 | 73 | 100% |
10回~18回分くらい | 74 | 68 | 91.9% |
4回~9回分くらい | 211 | 200 | 94.8% |
1回~3回分くらい | 137 | 117 | 85.4% |
過去問は特にやっていない。 | 6 | 4 | 66.7% |
合計 | 501 | 462 | 92.2% |
「1回~3回分」くらいの層は合格率は下がりますが、「4回~9回分くらい」の層の合格率は高いです。
これはこの後紹介する、2級技能検定の過去問の活用にも、その理由の一つがあるのかもしれません。
2級技能検定の過去問は何回分を学習しましたか?
2級技能検定の学科試験は、国家試験と試験範囲は全く同じで、出題内容、割合、順序もとてもよく似ており、内容的に境界線はなく、時事的な問題対策としても、2級技能検定の活用を、みん合ではおすすめしています。
アンケートでは約6割の方が2級技能検定の過去問を利用しています。合格率との相関関係も見てみましょう。
過去問の回数 | 人数 | 合格者数 | 合格率 |
3回分以上 | 148 | 154 | 96.1% |
2回分 | 52 | 44 | 84.6% |
1回分 | 75 | 82 | 91.5% |
やっていない | 191 | 208 | 91.8% |
全体的な合格率の高さもあり、段階的な有意差は汲み取りづらいのですが、「3回分以上」と答えている方の合格率は96.1%でした。
2級学科試験はやったほうが良い、というのは断言できます。また、逆もしかりで、2級受験生は国家試験やったほうが良いというのも断言できます。
国家試験の回数と2級技能検定の回数の相関
国家試験の過去問活用回数と、2級を「3回分以上」活用した方の合格率を集計しました。
国家試験の回数 | 2級3回分以上 | 合格者数 | 合格率 |
これまでのすべて | 73 | 73 | 100% |
10回~18回分くらい | 31 | 29 | 93.5% |
4回~9回分くらい | 64 | 62 | 96.9% |
1回~3回分くらい | 11 | 9 | 81.8% |
「これまでのすべて」の皆様のご努力には頭が下がります。
そして、そのご努力は裏切らないこともデータは証明していますが、国家試験「4回~9回分くらい」+2級技能検定「3回分以上」の組み合わせの方の合格率が高い数値を表しています。受かりやすい組み合わせと表現したら良いでしょうか。
この試験は過去の出題とほぼ同じような問題や、似たような問題が出題されますから、多くの回で準備をしておくことは有効ですが、皆様の時間も有限です。
効率性を考えますと、上記の国家試験「4回~9回分くらい」+2級技能検定「3回分以上」をまず目標に、過去の出題内容の理解を深めていくのが良いでしょう。
あとは時間との兼ね合いの中で、ヨコ解きで苦手を克服したり、得意をばしたりするのが総仕上げの戦略となるでしょう。
いかがでしたでしょうか。
本日の公開内容は以上となりますが、皆様から頂いたたくさんのご感想やご意見などのお声は、後日、公開いたします。とても参考になる勉強法などがもりだくさんです。
ご期待ください。
ご協力を頂いた皆様には、あらためて御礼申し上げます。
皆様のリアクションがあるからこそ、サイトが存続でき、みなさまに熱い情報を提供することができています。
それは今後受験するみなさまの合格へと繋がっているはずです。
ありがとうございました。
合格と合格後のご活躍を、心よりお祈りしています。
試験対策にご活用ください。
第21回試験合格を目指す皆様へ、みん合☆プラス会員のご案内です。
登録試験機関での公開が終了している過去の国家試験の過去問解説や、2級や1級の技能検定の過去問解説などは、みん合☆プラス会員へ限定公開をしています。
次回合格に向けて、試験対策学習にみん合☆プラスをプラスしてみてはいかがでしょうか。
新しい問題集をリリースしました!
このたび、キャリアコンサルタント学科試験総仕上げ問題集をリリースしました!
過去問題を徹底的に研究するとともに、最近の出題傾向を踏まえた、本格的な「四肢択一」式の問題集です。
収載問題数は250問+模擬問題50問。
問題数では本試験6回分ですが、頻出問題のみならず、知識の確認に役立つ良問を練りに練ってご用意しました。
およそ過去問10回分ほどを解くことに近い効果はあるのではないかと思います。また、時事問題などは最近の状況を反映したものになっています。
そして、模擬問題は、第20回対策で期間限定公開してご好評いただきました、総仕上げ模試が収載されています。
次回試験対策の方でダウンロードし忘れてしまった方は、こちらで解説まで確認することができます。なお、次回の21回対策の総仕上げ模試は10月頃、みん合サイトにて公開予定です。
また、解説動画は読者特典として、出版社の翔泳社のサイトでご覧になることができます。
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次回試験に向けて、一緒に頑張っていきましょう。
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