【第28回対策】問21~問30の解説
第28回対策「みん合☆総仕上げ模試」正答と解説
目次
問21.労働政策及び労働関係法令並びに社会保障制度の知識
正答:3
1.×:産前の休業は、女性が請求した場合に限る。
また、原則として産後8週間は就業させることはできないが、6週間を経過した女性が請求した場合、医師が支障がないと認めた業務に就かせることは可能である。【厚生労働省:PDF】
2.×:妊娠中の女性が請求した場合には、他の軽易な業務に転換させなければならない。【厚生労働省:PDF】
3.○:請求の有無に関わらず、妊産婦等の危険有害業務の就業制限があり、24の対象業務が定められている。【厚生労働省:PDF】【女性労働基準規則第二条:PDF】
4.×:妊産婦が請求した場合には、時間外労働、休日労働又は深夜業をさせることはできない。【厚生労働省:PDF】
問22.労働政策及び労働関係法令並びに社会保障制度の知識
正答:3
1.×:労災保険は、原則として、所定労働時間に関係なく、パート、アルバイトを含め労働者はすべて加入しなければならない。【厚生労働省:PDF】
2.×:「勤務間インターバル制度」は、事業主の努力義務である。
3.○:個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律に基づき、都道府県労働局では、労働相談、助言・指導、あっせんを行っている。【厚生労働省】
なお、個別労働紛争解決促進法は、あくまで「個々の労働者と事業主との間の紛争」について、迅速かつ適性な解決を図ることを目的としており、労働組合と事業主との間の紛争は対象としていない。【個別労働紛争解決促進法第1条】
4.×:無期転換ルールは、更新されて通算で3年ではなく、5年である。【厚生労働省】
問23.労働政策及び労働関係法令並びに社会保障制度の知識
正答:4
1.×:健康保険ではなく、雇用保険から支給される。
なお、雇用保険からの育児休業給付には、出生時育児休業期間を対象に支給される「出生時育児休業給付金」と、育児休業期間中に支給される「育児休業給付金」がある。【ハローワークインターネットサービス】
2.×:有期雇用労働者であっても、子が1歳6か月に達する日までに、労働契約(更新される場合には、更新後の契約)の期間が満了することが明らかでない場合には、育児休業を取得できる。【厚生労働省:PDF】
3.×:育児休業では免除されるが、介護休業では免除はされない。
4.○:雇用の継続のために特に必要と認められる場合に限り、延長が認められる。【厚生労働省:PDF】
問24.労働政策及び労働関係法令並びに社会保障制度の知識
正答:4
1.○:厚生年金保険の保険給付は、大別すると3つあり、老齢厚生年金、障害厚生年金、遺族厚生年金がある。【厚生労働省:PDF】
2.○:雇用保険の「傷病手当」は、失業しており、雇用保険の受給資格決定日に疾病や負傷し、15日以上職業に就くことが出来ない場合に支給される。なお、傷病手当の日額は、基本手当の金額と同様である。【ハローワークインターネットサービス】
3.○:健康保険の「傷病手当金」は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度であり、被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給される。【協会けんぽ】
4.×:任意継続被保険者として2年間、健康保険に加入することができる。
退職者の健康保険については、資格喪失までに「継続して2ヶ月以上の被保険者期間」があり、「資格喪失日から20日以内に申請する」ことにより、2年間、任意継続被保険者として健康保険に加入することができる。【協会けんぽ】
問25.学校教育制度及びキャリア教育の知識
正答:1
1.○:小学校、中学校は過去最少だが、小中学校の統廃合による新設などの影響で、義務教育学校、中等教育学校の在学者数は、近年、過去最多を更新し続けている。【P1】
2.×:高等学校等卒業者の大学(学部)・短期大学(本科)への進学率(過年度卒を含む)は、約6割(61.1%)で過去最高である。【P5】
3.×:大学(学部)卒業者に占める就職者の割合は、75.9%である。【P6】
4.×:5割は超えていない。大学の学部学生に占める女子学生の割合は、45.7%で過去最多である。【P2】
問26.学校教育制度及びキャリア教育の知識
正答:4
1.○:「キャリア・パスポート」は、児童生徒自らが記録する。【「キャリア・パスポート」の様式例と指導上の留意事項(3枚目)】
2.○:記録を活用してカウンセリングを行うなど、児童生徒理解や一人一人のキャリア形成に努める。【「キャリア・パスポート」の様式例と指導上の留意事項(4枚目)】
3.○:幼児期の教育から高等教育まで体系的にキャリア教育を進めることが、キャリア教育と職業教育の基本的方向性の一つである。【今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)P16:PDF】
4.×:論理的思考力ではなく、キャリアプランニング能力である。【今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)P16:PDF】
問27.学校教育制度及びキャリア教育の知識
正答:4
インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方
1.×:タイプ1とタイプ2については、学生情報の採用活動への活用は、不可である。
なお、タイプ3「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」、タイプ4「高度専門型インターンシップ」は採用活動開始以降に限り、可である。【P8】
2.×:タイプ2「キャリア教育」の就業体験は任意である。【P8】
3.×:無給が基本である。ただし、実態として社員と同じ業務・働き方となる場合は、労働関係法令の適用を受け、有給である。【P8】
4.○:大学院の学生を対象に、文部科学省、経団連が共同で試行している。【文部科学省:PDF】
問28.メンタルヘルスの知識
正答:3
1.○:必要な睡眠時間は季節によって変化する。【P9】
2.○:1日の睡眠時間が少なくとも6時間以上確保できるように努めることが推奨される。【P11】
3.×:「寝だめ」は社会的時差ボケとも呼ばれ、慢性的な睡眠不足による健康への悪影響と、体内時計のずれが生じることによる健康への悪影響の両側面を有している。【P12】
4.○:睡眠休養感は、睡眠で休養がとれている感覚を表し、身体の健康状態のみならず、こころの健康にも影響を及ぼす。【P12】
問29.メンタルヘルスの知識
正答:2
1.×:これは高次脳機能障害の特徴である。【厚生労働省】
気分障害は、うつ状態のみを認める時はうつ病と呼び、うつ状態と躁状態を繰り返す場合には、双極性障害(躁うつ病)に分類される。【厚生労働省】
2.○:統合失調症は、こころや考えがまとまりづらくなってしまう病気であり、健康なときにはなかった状態が表れる陽性症状と、健康なときにあったものが失われる陰性症状がある。【こころの情報サイト】
3.×:これは強迫性障害の特徴である。【こころの情報サイト】
双極性障害(躁うつ病)は、うつ状態と躁状態を繰り返すのが特徴である。【こころの情報サイト】
4.×:これは摂食障害の特徴である。【こころの情報サイト】
発達障害は、脳の働き方の違いにより、物事の捉え方や行動に違いがあるために日常生活に支障がある状態をいい、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害などがある。【こころの情報サイト】
問30.中高年齢期を展望するライフステージ及び発達課題の知識
正答:4
1.○:アイデンティティは、青年期の危機を示す用語であるとともに、社会的な一個人の存在全体を示す概念であり、エリクソンの発達理論の中核的な概念である。【岡田先生P79】
2.○:中でも、成人前期から中年期への移行期を「人生半ばの過渡期」として重視している。【岡田先生P78】
3.○:青年期から中年期におけるアイデンティティ・ステイタスの発達経路が変動的であるとし、「アイデンティティのラセン式発達モデル」を提唱した。【岡田先生P83】
4.×:自分の同一性と他者の同一性を融合し合う能力のことをいい、一般的には結婚を可能にするのは、「親密性」である。【岡田先生P81】
「世代性」は、次の世代の確立と指導に対する興味や関心のことを指す。【岡田先生P82】
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