キャリア理論やカウンセリング理論の「理論家」問題は、得点源にしたいところですが、理論家や理論に関する問題は全体の2割程度ですから(もちろん無視できない2割ですが)、他の出題範囲とのバランスのよい対策が必要です。
理論に対策が偏らないようにしましょう。
そこで、メリハリをつけた対策のため、これまでの全28回の国家試験(キャリアコンサルタント試験)に出題されている、キャリア理論家とカウンセリング理論(療法)の理論家に関する出題選択肢数を集計し、ランキング形式でどの理論家がよく出題されているのかをお伝えします。
これまでに出題された過去問での出題選択数によるランキングをお伝えします。
さらに過去問を理論家ごとに解く際に活用できる過去問解説へのヨコ解きリンクを作成しています。
学習の優先順位付けや、各理論家の出題内容を特徴を掴むための過去問攻略にどうぞご活用ください。
集計方法に関する注意点
集計方法は、問題文や選択肢における具体的な人名表記をカウントの基準しています。以下でお伝えする【 】内の数は、選択肢の数を示しています。
また、選択肢には人名がなく、冒頭問題文に「スーパーに関する次の記述のうち、適切なものはどれか」という問いがあり、選択肢が4つある場合には、選択肢4つすべてを「スーパー」に関する出題としてカウントしています。
なお、このような「選択肢4つ分の出題」を、みん合では、「大問(だいもん)」と名付けています。
また、例えば、精神分析療法では「フロイト」が有名ですが、精神分析療法に関する問題文や選択肢ではあるものの、フロイトの人名表記が問題文や選択肢の中には見当たらない場合には「フロイト」の出題としてはカウントしていません。
ですから、その理論家(理論)に関する絶対的な出題数とは言えませんが、出題頻度の目安として、学習のメリハリ付けや、試験直前等にこれまでに登場したことのある理論家を網羅しておきたい場合などにご活用ください。
理論家出題ランキング
それではランキングの発表です!
【 】内の数字は、これまでの出題選択肢数です。
スーパー【118】
これまで第2回と第11回以外は毎回出題されていますし、大問で2問出題されることもしばしばあります。
シャイン【76】
第28回では出題がありませんでしたが、2位をキープです。
サビカス【76】
二回連続で大問での出題があり、シャインと並び、2位に浮上しました。
シュロスバーグ【67】
最近、本格的な出題が無いのが気になります。
ここまでがベスト4。
群を抜いて出題数の多い、Sランクの理論家四天王(スーパー、シャイン、シュロスバーグ、サビカス)と勝手に名付けています。
出題ランクSランクの「4人のS(フォーエス)」と捉えておきましょう。
続いては次に出題の多いグループを見ていきましょう。特に、選択肢数【18】以上の理論家は出題Aランクと位置付けています。
ロジャーズ【48】
5位にはカウンセリング理論(療法)から、来談者中心療法のロジャーズです。
ホランド【48】
ホランドがランクアップして5位に並びました。
7位:クランボルツ【44】
8位:ジェラット【43】
2回連続で出題がないのは、19回以来では初めてです。
9位:エリクソン【39】
9位:レビンソン【39】
発達課題でおなじみ、みなさん混同しがちなエリクソンとレビンソン。8つの発達段階(エイト)はエリクソン、人生の四季がレビンソンです。
9位:ホール【39】
2回連続で大問での出題でした。
12位:ブリッジス【35】
2回連続で出題がありませんでした。
13位:フロイト【34】
2回連続で出題がありませんでした。
14位:ハンセン【30】
しばらく出題がありません!なぜだ。
15位:パーソンズ【25】
三回連続出題でランクアップです。
16位:バンデューラ【22】
バンデューラもしばらく出題がありません。
17位:マーシャ【18】
大問での出題は4回目。これで4つのアイデンティティ・ステイタスが一通り出題されたことになります。Aクラスにランクアップしました。
ここまでが選択肢数18以上の17人です。
みん合では、Sランク及びAランクのよく出る頻出理論家と位置づけており、この17人は大問での出題も多いのが特徴です(過去に大問での出題が4回以上あります)。
18位:アイビー【15】
19位:國分康孝【12】
19位:ハーズバーグ【12】
久しぶりに「動機付け理論」の理論家横断型問題が出題されました(マズロー、アルダファ、マクレランド、ハーズバーグ)。
19位:エリス【12】
22位:マズロー【11】
23位:ギンズバーグ【10】
23位:パールズ【10】
25位:バーン【9】2回連続出題です。
26位:アドラー【7】
26位:カーカフ【7】
28位:ヒルトン【6】しばらく出てません。
28位:吉本伊信【6】久々の出題でした。
30位:ニコルソン【5】
30位:森田正馬【5】
30位:スキナー【5】
ここまでが出題ランクBランクの主に選択肢レベルで登場することがある理論家です。
ここまでの32人の理論家は、特に、理論の特徴などを思い出せるようにしておくとよいでしょう。
なお、以降は平木典子、ハーとクレイマー、ハヴィガースト、コクラン、レヴィン、デシ、ハックマンとオルダム、ハーシーとブランチャード(各4選択肢)と続きます。
33位以降は、Cランクに位置づけていますが、大問として出題されたことのある理論家などは、やや注意です。大問として出題された理論家については、ページ下部でご案内の「理論家別ヨコ解きリンク」をご確認ください。
また、第28回試験で初出の人名は、エゴグラムを開発したバーンの弟子「デュセイ」(問11)、著書「夜と霧」で知られる実存主義の「フランクル」(問11)でした。
そして、これまでに出題されている理論家は、キャリア理論とカウンセリング理論を合わせて62名です。
理論家ランキング(選択肢数)の詳細資料はこちら
これまでに出題された理論家62名の一覧、及び出題選択肢数の詳細は下にPDFの資料を用意しています。併せてご確認ください。
理論家出題ランキング(第1回〜第28回)
キャリア理論家とカウンセリング理論家を分けて確認したい方は、Excel版で「種類(キとカで区分)」の列をソートするなどしてご活用ください。
理論家の分類やキーワードについては、テキスト&問題集第3版の「試験に出る(かもしれない)43人の理論家」のページもご活用ください。
テキスト&問題集第3版Pⅻ~
理論家別ヨコ解きリンク
「スーパーについて…適切なものはどれか。」といった大問(選択肢4つ分)での出題については、これまでの過去問解説へのリンクを一覧にした、「理論家別ヨコ解きシート」を用意しています。
これまでに大問で出題された理論家は全30名います。
中でも、これまでに4問以上出題されているマーシャから上位の理論家17名(S&Aランク理論家)は特に対策をしましょう。
大問は理論家ごとの特徴、要点が、その一問に盛り込まれた問題が多いですから、ポイント整理に役立ちます。
以下のPDFとExcelのシートをご活用ください。それぞれの問題番号から該当する過去問解説のページへリンクしています。
第28回対策理論家別ヨコ解きリンクシート
なお、第1回~第25回の過去問解説はプラス会員限定公開となりますので、ログインしてからご覧ください。
理論家対策にご活用ください!
合格問題集は、過去問を研究して作成した四肢択一式の試験対策問題集です。
いわゆる理論家問題と呼ばれる問題は、次の出題範囲で出題がありますが、合格問題集には50問の理論家対策問題が収載されています。
内訳は次のとおりです。
・キャリアに関する理論(30問)
・カウンセリングに関する理論(10問)
・中高年期を展望するライフステージ及び発達課題の知識(6問)
・人生の転機の知識(4問)
その他の出題範囲の問題100問で合計150問+模擬問題(1回分50問)の200問を一冊にまとめました。
みん合の合格ノウハウを濃縮した試験対策問題集になっていますので、どうぞご活用ください。読者特典の一問一答Webアプリや模擬問題の解説動画も好評です。
みん合☆プラス会員のご案内
キャリアコンサルタント試験の直近3回分以外の過去問解説や、試験傾向がよく似ている2級技能検定や1級技能検定の過去問解説、そのほか会員限定公開のページは、みん合☆プラス会員へ入会するとご覧になることができます。
学科試験対策のお伴に、是非ご検討ください。テキスト&問題集や合格問題集をお持ちでない方には、大変お得な書籍セットのコースもございます。
お気軽にご相談ください。
試験対策のご相談やご質問を、みん合☆では毎日、受け付けています。お気軽にお声をお伝えください。
コメントを残す