みん合的☆合格ルートマップ(学習方法)

本格的な合格対策スタート時には、現在地を知り、試験対策の全体像を確認しましょう。使用する教材やサイト、それらの使い方について、9つのポイントに整理しました。

①最近の過去問を一回分解いてみる。

使用教材:直近3回分の過去問題1回分+みん合サイト「過去問解説

まずは最近の過去問を1回分、問1から問50を解いてみましょう。出来や得点については、一切気にしないでください。

通しで解いてみる目的は、どのような内容が、どのような順序で出題されるのか、各問題の難易度の高低差など、出題内容の全体像を大掴みに把握することにあります。

知っている内容も、知らなかった内容も、知らなくても文脈や表現から解けた、というものもあるはずです。

そして、みん合サイトの過去問解説を活用して内容を確認しましょう。知らなかったことを認識し、内容理解に努めましょう。合格ラインまであと5問足りないのか、10問足りないのか、それとも合格ラインは獲得できたのか、ご自身の現在地を確認しましょう。

また、過去問は実力テストではありません。

何点取れたかは全く問題ではなく、知らなかったことを知り、理解を深めるための教材として活用しましょう。

②出題範囲表を一読してみる。

使用教材:出題範囲表

出題範囲表は、正式には「キャリアコンサルタント試験の試験科目及びその範囲並びにその細目」と名付けられており、試験科目の種類と、その内容がまとめられている資料があります。

 キャリアコンサルタント試験の試験科目及びその範囲並びにその細目

いわば、試験のシラバスと言えるような存在で、どちらの登録試験機関でも共通の内容です。「学科試験」のP1からP7までを一読しましょう。

なお、P8-P10は「実技試験」とありますが、「学科試験」の一部と内容が重複していますから、P7までをまずは読みましょう。

過去問題の出題順序と、ほぼ同じ順序で項目が整理されています。また、出題範囲表の記載内容が、正誤判断の根拠になるような内容もあります。

広い出題範囲ではありますが、無限ではなく、有限であることを認識しましょう。

出題範囲表は「キャリアコンサルタントの能力要件」を元に作られており、キャリアコンサルタントが持つべき知識と技能の一覧表でもあります。

試験前(後)まで存在を知らない人もいるのですが、必ず、一度目を通しておきましょう。

また、みん合の書籍(テキスト&問題集や合格問題集)は、原則として出題範囲ごとにまとめや問題を編集しています。

③テキスト&問題集を早めに一巡させる。

使用教材:テキスト&問題集

過去問を1回分解いてみて、知らない内容や、曖昧な知識のものが多いと感じましたら、テキスト&問題集を、理解半分でも良いですから、早めに一巡させることをおすすめしています。

出題範囲ごとに重要な内容をインプット、一問一答問題でアウトプットでき、直近の資料問題等を除いては、出題内容の多くの部分をカバーしています。

また、実際の試験の出題割合に応じた構成をしていますので、メリハリをつけて、バランス良く知識を整理できます。

移動時間や隙間時間に使用するのもおすすめです。

④過去問をヨコ解きしてみる。

使用教材:過去問、過去問解説

合格ルートマップの試験対策の王道に位置づけているのは過去問を活用した、知識の整理です。出来たか、出来なかったよりも、「知らなかった」ことの認識と、理解を心がけましょう。

出題範囲と出題頻度を意識して、得意なことは伸ばし、苦手なことは克服していくため、みん合では過去問を出題範囲ごとに回数横断的に解く、ヨコ解きをおすすめしています。

まず、用意したい過去問は、国家試験の直近3回分と、国家試験と出題範囲が同一で、出題内容もよく似ている、2級技能検定の直近3回分の過去問の全6回分です。

いずれもキャリアコンサルティング協議会のサイトにて入手できます。

国家試験(キャリアコンサルティング協議会)

2級技能検定(キャリアコンサルティング協議会)

ヨコ解きの例としては、たとえば、国家試験の3回分+2級技能検定の3回分の合計6回分の「メンタルヘルスの知識」の問題を一気に解いて内容を確認する、という方法です。

「メンタルヘルスの知識」からの出題は、国家試験では毎回2問、2級技能検定では毎回3問出題されますから、過去問6回分で合計15問あります。

これにより「メンタルヘルスの知識」での頻出内容や出題傾向を体感し、知識を整理、今後の出題に備えることができます。

なお、ヨコ解きの際には、出題範囲マトリックス×タテヨコくんをご活用ください。

タテヨコくんには、いくつか種類がありますが、[国家3回分+2級3回分]のタテヨコくんミニマムからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

タテヨコくんのエクセルやPDFの各セルをクリックしますと、該当する問題の過去問解説へリンクしています。

各過去問は、二巡三巡することをおすすめしています。

また、正答が出せたかどうか、ではなく、各選択肢の正誤判断ができたかどうかを、その問題を克服した目安としましょう。

各選択肢は、学習の素材として活用しましょう。

なお、私は問題用紙をA4用紙にプリンターの設定により、2ページ分/枚で印刷し、ファイリングして、いつでも参照できるようにしています。イメージとしては次のような形です。

2ページ/枚の場合は、文字が小さくなりますから、小さい文字が苦手な方は、1ページごとに印刷しましょう。

そして、解いた日付、出来、手応え(○、△、×)や、キーワードなどを余白や付箋に書き込み、印象付けをしたり、復習をする際に見やすくしておきます。

また、気になった表現や語尾などはチェックしておきましょう。

また、2級技能検定や、直近3回分より前の国家試験の過去問解説は、みん合☆プラス会員限定にて公開しています。

⑤出典の参考書を確認する。

使用教材:木村先生や渡辺先生等の参考書や資料

過去問解説には、問題の出典となったと思われる参考書や資料の参照ページ等を掲載しています。

試験でよく出題される参考書では、特にキャリア理論、カウンセリング理論(療法)については、海外の研究者や実務家の理論(療法)が多いこともあり、日本の研究者、実務家の「日本語訳」や表現に差異や個性があります。

そのため、必ずしも養成講座のテキストに書かれている表現(訳語)で出題されるのではなく、主要な参考書の表現で出題される、という点は試験対策の注意点としてお伝えしておきます。養成講座のテキストでは○○○と表現されているのですが…と、よくご質問をいただきます。

よく出題されている参考書の表現に普段から馴染んでおくことは、有効です。

なお、出典と思われる内容が多い参考書の1位と2位はこちらです。

【第1位】キャリアコンサルティング理論と実際6訂木村周/下村英雄共著

 

 

 

 

 

 

【第2位】新版キャリアの心理学第2版渡辺三枝子著

 

 

 

 

 

 

木村先生、渡辺先生の2点は、出来れば手元に揃え、いつでも参照できるようにしておくと便利です。その他の主要な参考書や資料については、過去問解説などで、随時ご確認ください。

これらの参考書は、全部読む、ではなく、是非、出たとこチェックをしてみてください。

同一箇所をチェックすることも多くなり、出題傾向を掴むことに繋がりますし、先生方の独特な表現(翻訳)に慣れることにも繋がります。

もちろん、興味のある内容などはじっくりと読み込んでみますと、一層理解が深まります。

⑥時事問題や官公庁資料対策は楽習ノートプラス。

使用教材:楽習ノートプラス

楽習ノートプラスは過去問解説と並び、多くのみなさんにご活用頂いているコーナーです。

書籍では難しい、最新の時事問題や官公庁資料のアップデートや、官公庁資料の詳しいまとめや問題など、紙幅の都合で掲載が難しいものを、楽習ノートプラスのページにて教材を提供しています。そのほかテーマごと(理論や制度など)のまとめや問題もありますので、必要や興味に応じてご活用ください。

⑦合格問題集や総仕上げ模試を解く。

使用教材:合格問題集みん合☆総仕上げ模試

上記で紹介している、国家試験3回分+2級技能検定3回分の合計6回分のヨコ解きが一段落しましたら、合格水準にかなり近づいているか、それを超えているはずですが、問題演習量の多い方ほど、合格率がより一層、高まる傾向があります。

みん合では、合格を確実なものにするため、本試験形式の問題を500問(2000選択肢分)解くことをおすすめしています。

そのために、過去問(回)をさらに遡ることも一つの方法ですが、合格問題集や、みん合☆総仕上げ模試の活用もおすすめしています。

6回分の過去問で300問分、合格問題集には200問分の四肢択一式問題があります。これで500問(2000選択肢分)となります。

また、合格問題集は第25回までの過去問を元に作成されています。一桁台の回の出題内容が再度出題されるようなことがありますが、それらの内容もカバーしていることがあります。

過去問をすべて学習するのは、物理的にも時間的にも困難な状況ですから、合格問題集や、試験回ごとに作成している、みん合☆総仕上げ模試を活用しましょう。

みん合☆総仕上げ模試は試験ごとに作成していますが、これまでのものは、みん合☆プラス会員限定で公開しています。解説動画もご用意しています。

これまでのみん合☆総仕上げ模試

⑧書籍の読者特典を活用する。

テキスト&問題集と合格問題集の読者特典として、「一問一答Webアプリ※」や「オリジナル解説動画」があります。※一問一答Webアプリの内容は両書籍、同じ内容です。

読者特典の内容は、みん合サイトではなく、翔泳社のサイトで提供をしています。ご利用方法は、次の書籍のページからご確認ください。

テキスト&問題集(第3版):巻頭ⅺページ
合格問題集(第2版):巻頭15ページ

⑨みん合動画を見てみる。

使用教材:みん合動画

試験対策のガイダンスやアンケート結果、具体的な内容を学べる動画を順次公開しています。

映像や音声、テロップで理解が深まる、というご意見を多くいただいています。移動時間や隙間時間に動画を活用する、という方も多いようです。情報収集や内容理解にご活用ください。動画は1.25~1.5倍速などで聴くのも良いでしょう。

以上、9つの学習方法のポイントをお伝えしました。書籍とサイトを併せて、試験対策にご活用ください。

なお、書籍をお持ちではない場合は、みん合☆プラス会員のご入会時にセットでお得にお求めになることも出来ますので、どうぞご検討ください。

合格目指して、一緒に頑張っていきましょう。

応援しています。

みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験 

原田 政樹

(2024年11月公開)