【第26回対策】問31~問40の解説
第26回対策「みん合☆総仕上げ模試」正答と解説
目次
問31.中高年齢期を展望するライフステージ及び発達課題の知識
正答:4
1.×:これは乳児期の発達課題である。【岡田先生P80】
2.×:これは学童期の発達課題である。【岡田先生P80】
3.×:これは成人前期の発達課題である。【岡田先生P80】
4.○:成人期の発達課題として適切である。
なお、世代性とは、次の世代の確立と指導に対する興味や関心のことである。【岡田先生P82】
エリクソンの個体発達分化の図式で表現している、発達課題は以下である。
1.乳児期:信頼対不信
2.幼児前期:自律性対恥、疑惑
3.幼児後期:自発性対罪悪感
4.学童期:勤勉性対劣等感
5.青年期:同一性対同一性拡散
6.成人前期:親密性対孤立
7.成人期:世代性対停滞性
8.老年期:統合性対絶望
なお、成人期は「壮年期」や「成人後期」と表現している参考書などもあるが、エリクソンのこれまでの出題実績では、壮年期や成人後期での出題はこれまでのところは無い。
問32.人生の転機の知識
正答:3
1.○:転機に対処する4つの資源(リソース)として適切である。
2.○:人それぞれがその人独自の転機を経験していると捉えている。【渡辺先生P186】
3.×:これはブリッジスの転機(トランジション)の捉え方である。【渡辺先生P194】
4.○:シュロスバーグの転機の捉え方として適切である。【渡辺先生P184】
問33.個人の多様な特性の知識
正答:3
1.○:就職氷河期世代の年代として適切である。【厚生労働省】
2.○:就職氷河期世代限定求人の紹介なども行っている。【厚生労働省】
3.×:地域若者サポートステーションの対象年齢は15歳~49歳である。【厚生労働省】
4.○:「ヨーヨー型」キャリアとは、正社員・非正社員・無業失業を行きつ戻りつすることであり、これまで想定されていた非正規の連続ではないとしている。【労働政策研究・研修機構】
問34.個人の多様な特性の知識
正答:4
1.×:「ちりょうさ」は、治療と仕事の両立支援に関するイメージキャラクターである。【厚生労働省】
仕事と介護を両立できる職場環境の整備促進に取り組むことを示すシンボルマークは、「ともにん」である。【厚生労働省】
2.×:3回を上限として分割取得できる。【介護休業制度等の概要P1:PDF】
3.×:育児休業中とは異なり、介護休業中の社会保険料は免除されない。【介護休業制度の概要P6:PDF】
なお、育児休業中の社会保険料については、事業主が年金事務所又は健康保険組合に申出をすることによって、育児休業等をしている間の社会保険料が、被保険者本人負担分及び事業主負担分ともに免除される。【厚生労働省:PDF】
4.○:介護休業給付金の内容として適切である。【介護休業制度等の概要P6:PDF】
問35.個人の多様な特性の知識
正答:4
1.×: 従業員の定年を定める場合は、その定年年齢は60歳以上とする必要がある。【高年齢者雇用安定法第8条】
2.× :「 65歳までの定年の引上げ」、「65歳までの継続雇用制度の導入」、「定年の廃止」のうち、いずれかの措置(高年齢者雇用確保措置)を実施する必要がある。【高年齢者雇用安定法第9条】
3.×: 継続雇用制度の継続雇用先は自社のみならず、グループ会社とすることも認められる。
4.○: 業務委託契約の締結や事業主が自ら実施、出資する社会貢献事業への従事なども認められる。【厚生労働省:PDF】
問36.カウンセリングの技能
正答:3
1.○:リレーションはクライエントとの協働関係をいう。【ジルP82】
2.○:4段階は、1.かかわり技法→2.応答技法→3.意識化技法→4.手ほどき技法(→5.援助過程の繰り返し:フィードバック)である。【木村先生P373】
「かかお いてくり(カカオ 煎て栗)」と覚えておく。
3.×:治療をしていくという考え方ではなく、個人の可能性や潜在能力に目を向けて「肯定的資質」を積極的に引き出しているかかわりが行われる。【マイクロカウンセリング技法(P3):福原眞知子著】
4.○:なお、特性因子カウンセリングは、大きく分けると、カウンセリング、テストの実施と解釈、職業情報の利用の3つのプロセスで行われる、人と職業のマッチングの手法である。
問37.グループアプローチの技能
正答:1
1.○:構成的グループ・エンカウンターの目的は、ふれあい(リレーション)と自己発見により、自らの防衛やとらわれから解放され他者とふれあう過程を体感することである。【ジルP120】
2.×:「構成」には条件設定の意味があり、エクササイズの設定も含まれるが、エクササイズをパスする自由を守るため(権利があるため)、エクササイズを強要しない。【ジルP120】
3.×:参加者の心理状態や取り組み状態によって、柔軟にプログラムを構成する。【ジルP121】
4.×:「役割」という枠組みを通じて、自然な感情交流が促進されることを期待する。【ジルP121】
問38.キャリアシートの作成指導及び活用の技能
正答:3
1.○:厚生労働省が様式を定めている。
2.○:求職者のみならず、学生、在職者など幅広く求職活動やキャリア形成に役立つ。
3.×:大きく分けて、以下の3つの様式から構成されている。
キャリア・プランシート、職務経歴シート、職業能力証明シート
4.○:アカウントを登録すると下書き保存/登録したジョブ・カードを、マイページからいつでも確認、編集、ダウンロードできる。
問39.相談過程全体の進行の管理に関する技能
正答:4
1.×:これはコラボレーション(協働)の内容である。コーディネーションは「調整」の意で各専門家が連携し、支援の内容を調整することをいう。
2.×:これはインテーク面談の内容である。
3.×:これはリファー(紹介)の内容である。コンサルテーションは他の専門家に相談(照会)をすることである。
4.○:アドボカシーは、権利を擁護したり、支持したり、代弁したりすることである。社会正義の視点からのキャリアコンサルティングにおいて、重要な概念である。
問40.自己理解の支援
正答:4
1.○:6つの領域とは、RIASECである(現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的)。【労働政策研究・研修機構】
2.○:対象者は職業経験が全くないか少ない人である。
なお、同じホランド理論を基礎としているVPI職業興味検査は、やや細かな職業名に関する知識が必要なため、大学生でも職業知識のある方へ支援に活用する。【雇用問題研究会】
3.○:A検査とC検査は、同一の54項目の質問で構成されている。
A検査では、各質問に対して、「やりたい」、「どちらともいえない」、「やりたくない」の3段階で答え、職業興味を測定する。
C検査では各質問に対して、「自信がある」、「どちらともいえない」、「自信がない」の3段階で答え、職務遂行の自信度を測定する。
4.×:基礎的志向性には、対情報関係志向、対人関係志向、対物関係志向の3つがある。【木村先生P164】