【第27回対策】問41~問50の解説
第27回対策「みん合☆総仕上げ模試」正答と解説
目次
問41.自己理解の支援
正答:3
1.×:パーソナリティは、適応、価値観、興味、態度に分類され、能力は適性と技量に分類される。【木村先生P133】
能力:適性と技量
パーソナリティ:適応、価値観、興味、態度
2.×:これは、エンプロイアビリティの内容である。【木村先生P133】
ジョブクラフティングは、働く人が自らの仕事への認識や行動を見直し、主体的な仕事への取り組みを作り出すプロセスのことである。
3.○:コンピテンシーは「高業績者の行動特性」と理解しておく。【木村先生P225】なお、マクレランドは、動機づけ理論の達成動機理論で知られる。
4.×:適応コンピテンスと適応モチベーションの積によって求められるのは、プロティアン・キャリアで知られるホールの提唱するアダプタビリティの概念である。【渡辺先生P174】
ダウィスとロフキストは、人-環境適合理論(P-E fit)の代表的なものである、職場適応理論を提唱している。
適合の軸を「満足感」と「充足度」に分け、満足感は人のニーズが環境に満たされている程度を示し、後者は環境のニーズを人が満たしている程度を表す。
この適合度が高い場合に、人は満足感を感じ、職場は要求水準を満たしていると考えるが、個人は適合を高めるために環境に働きかけたり、自らのニーズを低めたりする。
適合性に影響する4つの要因:
①柔軟性(許容)
②活動性(働きかけ)
③反応性(対処)
④忍耐(持続)
【木村先生P66】
問42.仕事の理解の支援
正答:2
1.○:職場情報総合サイト(しょくばらぼ)の特徴として適切である。【職場情報総合サイト】
2.×:女性活躍推進法に基づき、女性の活躍促進に関する状況などが優良な企業を認定するのは、「えるぼし認定・プラチナえるぼし認定」である。【職場情報総合サイト】
また、「くるみん認定・プラチナくるみん認定」は、次世代育成支援対策推進法に基づき、従業員の仕事と子育ての両立支援を行う企業を認定している。【職場情報総合サイト】
3.○:それぞれ、企業の求人情報(ハローワークインターネットサービス)、職業情報(職業情報提供サイト)、職場情報(職場情報総合サイト)を提供している。【職場情報総合サイト】
4.○:新卒応援ハローワークや、ユースエール認定企業の紹介などを行っている。【若者雇用促進総合サイト】
なお、ユースエール認定制度は、若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業を厚生労働大臣が認定する制度である。【厚生労働省】
問43.意思決定の支援
正答:4
1.×:受動的ではなく積極的な役割を果たさなければならないのは、カウンセラーではなく、クライエントである。【木村先生P388】
2.×:不確実性を伴うために、決定されたことは変わることがあり、最終的なものではなく、前進的な過程と捉える。【木村先生P388】
3.×:意思決定のタイミングは、その内容と同様に重要であるが、早ければ早いほど良いというものではない。【木村先生P388】
4.○:前段でラポールを構築し、意思決定の段階へと進む。【木村先生P388】
問44.方策の実行の支援
正答:1
1.○:特定の職業能力のことではなく、職業やキャリアを自分で探索、選択、決定、形成するのに必要な知識や技能である。【木村先生P391】
2.×:クライエントが気づかない習慣的な行動パターンである。【木村先生P391】
3.×:意欲を持って行動しなければ目標は達成できないことをクライエントに知らせる必要がある。【木村先生P391】
4.×:始めから終わりまで関与し続けるのは難しいため、学習すべきターゲットを見極め、学習計画を立てるのを助けたり、計画案を教えたり、計画の第一歩を踏み出せるようにはげます。【木村先生P391】
問45.相談過程の総括
正答:4
1.×:クライエントの同意を得て、カウンセリングを終了する。【木村先生P397】
2.×:逆である。クライエントの感情によるのではなく、実際に行動が変わったかという事実に焦点を置く。【木村先生P398】
3.×:クライエントがカウンセリングに依存をするのを防ぐ必要がある。【木村先生P399】
4.○:カウンセリングの成果の評価には、カウンセラー、クライエント、スーパーバイザーなどの第三者の3つの視点がある。【木村先生P400】
問46.キャリア形成及びキャリアコンサルティングの教育並びに普及活動
正答:3
1.○:個人へのキャリアコンサルティングを無料で実施している。また、専門実践教育訓練給付や特定一般教育給付の受給に際して必要となる訓練前キャリアコンサルティングについても無料で実施している。【キャリア形成・リスキリング相談コーナー】
2.○:他に雇用型訓練の実施支援なども実施している。【キャリア形成・リスキリング支援センター】
3.×:就職支援ナビゲーターは、ハローワークに設置されており、担当者制による個別の就職支援を行っている。【東京ハローワーク】
4.○:地域若者サポートステーションは、全ての都道府県、177箇所に設置している。【厚生労働省】
問47.ネットワークの認識及び実践
正答:1
1.○:独立行政法人労働者健康安全機構で、両立支援コーディネーターの養成を図っている。【労働者健康安全機構】
オンラインで養成講習を行っており、令和6年度の募集については、こちらからご確認ください。
2.×:労働者と直接連絡が取れない場合は、労働者の家族等と連携して、必要な情報の収集等を行う場合がある。【治療と仕事の両立支援ガイドライン(P4):PDF】
3.×:本人の同意を得たうえで、産業医等や産業保健スタッフが主治医からさらに情報を収集できる。【治療と仕事の両立支援ガイドライン(P7):PDF】
4.×:就業上の措置及び治療に対する配慮を実施するために「必要な情報に限定」した上で、 負荷がかかる同僚や上司等には可能な限り情報を開示し理解を得る。【治療と仕事の両立支援ガイドライン(P8):PDF】
問48.自己研鑽及びキャリアコンサルティングに関する指導を受ける必要性
正答:2
1.×:複数の人からのスーパービジョンを受けることには意義があり、セカンドオピニオンを得ることも時として有益である。
2.○:スーパービジョンがスーパーバイジーの人間的成長に繋がることもある。
3.×:相談中に感じた不安や疑問を伝えるのは、スーパーバイザーとの関係において自然なことであり、適切なことである。
4.×:スーパーバイジーの技術、技法や態度等について支持や是認をしたり、問題点や課題を指摘したりすることがある。
問49.キャリアコンサルタントの倫理と姿勢
正答:3
1.○:守秘義務の例外として認められる。【キャリアコンサルタント倫理綱領(第5条):PDF】
2.○:守秘義務に留意しながらも、全体報告書などにより問題点等を共有するルールづくりが必要であり、その後の教育訓練や人事管理諸制度への反映も想定することが望ましい。【「セルフ・キャリアドック」導入の方針と展開(P16):PDF】
3.×:企業側の法令違反やハラスメントなどの内容があれば、原則として本人の同意を得たうえで企業側へ伝える。【「セルフ・キャリアドック」導入の方針と展開(P14):PDF】
4.○:本人から開示が求められた場合には、開示を行う必要がある。なお、個人情報保護法においても、本人により本人の個人データについて請求できる旨と、遅滞なく開示することについて定められている。【個人情報保護法第33条】
問50.キャリアコンサルタントの倫理と姿勢
正答:4
1.○:改正により、多様性の重視や、文化の相違や、性的指向、性自認等への差別の禁止が新たに追加された。【第1条】
2.○:従来の「品位」の保持に「矜持(自分の力を信じる誇り、プライド)」が加わった。【第2条】
3.○:改正により、アセスメント利用の際の留意点が初めて規定された。【第8条】
4.×:改正により、書面や口頭で説明を行うことが明記された。【第9条】
おつかれさまでした。
難化傾向もあり、知らなかったら、解けない内容も多く入れています。
ですから、スムーズに解けなかった問題はみなさんの
伸びしろにほかなりません。
くれぐれも、模試の得点結果には、一喜一憂しないでください。
試験日までに知識を身につけ、みんなで合格しましょう。
合格をお祈りしています。
応援しています。