≪会員限定≫動機づけ理論【問題編】
動機づけ理論(職務満足・職業適応)に関する一問一答問題(全15問)です。これまでに問われた内容を意識しつつ、今後の試験で得点できるよう作成しています。
(2024年8月改訂:ハックマンとオルダムの理論を追加しました。)
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次の問題の正誤を答えなさい。(全15問)
マズローの動機づけ理論によると、人間の欲求は、生理的欲求、安全の欲求、所属と愛情の欲求、存在欲求、自己実現の欲求の5層から生じる。
×:存在欲求ではなく、自尊と承認の欲求である。存在欲求、関係欲求、成長欲求からなるのは、アルダファのERG理論である。
マズローの欲求階層説において、自尊と承認の欲求は、社会の一員として認められることや、人から愛されたいという欲求をいう。
×:社会の一員として認められることや、人から愛されたいという欲求は、所属と愛情の欲求(社会的欲求)である。自尊と承認の欲求は、名声や権威、地位を得たい、人から認められたいという欲求である。
マズローの5段階欲求において、5段階の欲求は大きく欠乏欲求と成長欲求の2つに分類されるが、成長欲求は生理的欲求のみが該当する。
×:成長欲求は自己実現の欲求のみが該当する。
マズローの欲求階層説において、下位の欲求が全く充足されなくても、上位の欲求は発生すると考えられている。
×:下位の欲求が満たされると、次の上位の欲求を満たそうとする。
マクレガーのX理論は、人は罰がないと行動しないことを前提としている。
○:一方、魅力のある目標と責任の機会を与えることにより、積極的に行動をしていくという前提に立つのがY理論である。
マクレガーのY理論はX理論と比べ、企業と個人の関係は従属的になるとしている。
×:従属的になるのはX理論であり、Y理論では、Win-Winで協力的になるとしている。
マクレランドは、親和欲求、権力(支配)欲求、達成欲求の3つの社会的欲求からなる達成動機理論を提唱した。
○:これらは、マズローの所属と愛情の欲求、自尊と承認の欲求、自己実現の欲求に対応している。
マクレランドは、マズローの欲求段階モデルを修正し、存在欲求、関係欲求、成長欲求の三次元からなるERGモデルを提唱した。
×:マズローの欲求段階モデルを修正し、存在欲求、関係欲求、成長欲求の三次元からなるERGモデルを提唱したのは、アルダファである。
職場における動機づけ理論について、アルダファのERGモデルは、各欲求は連続的であり、高次と低次の欲求が同時に生じることがあるとしている。
○:高次と低次の欲求が同時に生じることがあるという点で、マズローの理論とは異なる。
ハーズバーグの2要因説によると、衛生要因には、給与や作業条件などがある。
○:他には会社の施策や経営、上司との対人関係などがある。
ハーズバーグは、職務満足や不満足を規定する要因として、動機づけ要因と衛生要因があるとし、衛生要因の改善により、職務満足がもたらされるとした。
×:衛生要因の改善により、人の不満足を減少させることはできるが、職務満足は動機づけ要因の充足により、はじめてもたらされるとした。
デシは、外発的動機づけが高まる要素として、自律性、有能感、関係性の3つをあげている。
×:これらは内発的動機づけが高まる要素である。
デシの理論によると、無報酬で意欲的に行動していた人に、報酬を与え、再び無報酬状態になると動機が低下することがある。
○:こうした効果をアンダーマイニング効果という。
ハックマンとオルダムは、職務属性がどのようなメカニズムで職務満足をもたらすかを職務特性モデルとして理論化した。
○:職務特性モデルでは、仕事の特性が心理状態へ影響し、職務満足や仕事の動機づけ、達成感に結びつくとした。
ハックマンとオルダムは、職務満足をもたらす5つの中核的次元として、技能の単純性、課業の主体性、課業の重要性、自律性、フィードバックをあげている。
×:技能の単純性ではなく、複雑性であり、多様なスキルや才能を活かすことである。
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