ドナルド・E・スーパーの理論(1)
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スーパーは特性因子理論と自己概念理論を統合することで、現実的な職業心理学、職業発達が構築できると考えた。
自己概念
自己概念
自己概念の形成→発展と受容→探索と現実吟味→自己概念の実現(職業的自己実現)
自己概念と自己認知
認知(percept) ⇒組織化⇒ 概念(concept)
自己概念の形成
・①乳児期の分化→②2~3歳のときの分化した対象との同一化(同一視)→③具体的職業名を伴った同一化→一生を通じて独自の自己概念を形成し、発展させていく。
・偶然の経験からの新たな自己概念の形成
職業的自己概念
個人が仕事から得られる満足度=その人が自己概念をどれほど実現できたか?
肯定的自己概念と否定的自己概念
肯定的自己概念 = 人を積極的に行動させる力 ⇒ こちらの形成が望ましい
否定的自己概念 = 自己に対する自信を失わせる
妥当な映像と現実吟味
ステップ | 内容 |
第1の現実吟味 | 自己認知から自己概念が形成されるとき |
第2の現実吟味 | 自己概念の明確化に伴って、実際に行動に移すとき |
第3の現実吟味 | 探索的な行動をとるとき |
現実吟味により、自己概念の修正が行われる。職業的意思決定のためには、現実妥当な自己概念の形成が不可欠。
自己概念と職業選択の関係について…
①自己概念が不明確、低い ⇒ 職業選択も不適切
②仕事とは、自分の能力、興味、価値を表現するものである
③肯定的な自己概念が必要 ⇒周囲の人から与えられるフィードバックが極めて重要