2)発達論・トランジションに関するアプローチその3

Check Sheet ONOFF

過去の出題トピックを中心に基礎知識を確認する「みん合☆一問一答」

Check sheet機能を活用して知識を確認しましょう。

キャリアコンサルティングの理論①キャリアに関する理論
2)発達論・トランジションに関するアプローチその3

このページでは、ハンセン、サビカス、ハヴィガースト、レヴィン、ブリッジス、ブロンフェンブレナーを確認します。試験で頻出なのはハンセンですが、その他の理論家についても、小問や誤りの選択肢などで登場していますので、重要事項を確認しておきましょう。

Q1.ハンセンは、人生や仕事を統合する仕組みとして、プロティアン・キャリアを提唱した。(第2回問9類題)

A1.×:人生や仕事を統合する仕組みとして、ILP(統合的生涯設計)を構築した。統合的生涯設計は、統合的人生設計と訳されることもある。なお、プロティアン・キャリアはホールが提唱した。【渡辺先生P159】

Q2.ハンセンは人生の4つの要素、つまり、生活(Life)、学習(Learning)、余暇(Leisure)、愛(Love)の4つの活動が統合されるべきとした。(第3回問6類題)

A2.×:生活(Life)ではなく、仕事(Labor)である。4Lはしっかりと覚えておく。【宮城先生P110】

Q3.ハンセンは統合的生涯設計において、6つの重要な人生課題を提示している。

A3.○:グローバルな状況を変化させるためになすべき仕事を探す。人生を意味ある全体像の中に織り込む。家庭と仕事の間を結ぶ。多元性と包括性を大切にする。個人の転機を組織の変革に共に対処する。精神性(Spirituality)、人生の目的、意味を探求する。【渡辺先生P166】

覚え方:頭文字をとって、「ぐじかたこせ」(意味不明)

※6つについて、別の表現方法もあります。(楽習ノート参照)

Q4.サビカスのキャリア構築理論は、シャインの理論の延長線にあると言える。

A4.×:スーパーの理論の延長線にあると言える。【渡辺先生P177 】ちなみに、サビカスはホランドの教え子です。

Q5.サビカスは、キャリア構築理論のメタ理論として社会構成主義を用いている。

A5.○:メタ理論とは、理論の理論、構造のこと。キャリア構築理論は、社会との関連性についての語りを重視している。【渡辺先生P178】

Q6.絶えず変化する社会環境へ適応するための能力のことを、キャリア・サバイバルといい、これはキャリア構築理論の中核をなすものである。

A6.×:キャリア・アダブタビリティという。【渡辺先生P182】なお、キャリア・サバイバルはシャインが提唱。

Q7.ハヴィガーストの発達課題において、両親や他の大人からの情緒的独立や、経済的独立に関する自信の確立は、青年期の発達課題とされる。【第3回問7類題】

A7.○:細かい内容ですが、第3回で出題がありました。テキスト等で念のため確認しておきましょう。【テキスト2-P87】

Q8.青年を社会的に不安定な存在として、「周辺人」、「境界人」(marginal man)と呼んだのは、レヴィンである。(第1回問9類題)

A8.○:テキスト等にはあまり記述がありませんが、周辺人、境界人といえば、レヴィン。

Q9.ブリッジスは、転機の始まりは何かが始まるときであるとしている。(第3回問11類題)

A9.×:何かが始まるときではなく、何かが終わるときとしている。【渡辺先生P136】トランジションの心理的プロセスを、「終わり」→「ニュートラルゾーン」→「始まり」の三段階とした。

Q10.ブロンフェンブレナーは、個人のキャリアに影響を及ぼす環境を「ミクロシステム」「メゾシステム」「エクソシステム」の3つに分類している。

A10.×:問題文の3つに加え、「マクロシステム」の4つに分類している。【木村先生P31】

(全10問)

楽習ノート L・サニー・ハンセンの理論