バンデューラの理論【一問一答】
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バンデューラと言えば、自己効力感。それを高める4つの情報源や観察学習(モデリング)を理解しましょう。頻出の理論家です。クランボルツの理論との関連性にも注目すると理解が深まります。資料としては、ジルと渡辺先生に詳しいです。
(全8問)
Q1.自己効力感とは、レントによって提唱された概念で、自分がある行動についてしっかりとやれるという自信(効力感)のことである。
A1.×:自己効力感はバンデューラによって提唱された概念である。【ジルP31】
Q2.バンデューラは、自己効力感を高めるためには、「遂行行動の達成」、「代理的経験」、「言語的説得」、「情動的喚起」の4つの情報源があるとした。
A2.○:【ジルP32】遂行行動の達成は、「個人的達成」、言語的説得は「社会的説得」と表現されることがあるので注意。
Q3.人前で話したときに、聴衆から嘲笑を受けると、ドキドキして冷や汗をかき恥ずかしさといった生理的感情的変化を感じる。このような経験をすると、人前で話をすることへの自己効力感は増加する。
A3.×:バンデューラの自己効力感の4つの情報源のうちの情動的喚起の例。この場合、自己効力感は低下する。ただ、どのように受けとめるかによっても自己効力感は異なり、本人にとって喜ばしい状況での情動的喚起は自己効力感を向上させる。【ジルP33】
Q4.バンデューラの4つの情報源のうち、他者が成功するのを見聞きすることによって、あたかも自分のことのように感じ取り、自信をつけることを、「言語的説得」という。(第4回問9類題)
A4.×:これは代理的経験の例である。言語的説得は社会的説得とも呼ばれ、他者から繰り返し認められたり励まされたりすると、自己効力感が高まる。【ジルP32】
Q5.社会的学習理論は、バンデューラにより提唱されたものである。
A5.○:社会的学習理論では、従来の直接経験による学習に加え、観察学習を強調している。【渡辺先生①P72、②P130】
Q6.バンデューラは、他人の行動を観察・見聞することで新しい行動パターンを学ぶ、モデリングによる過程を提唱した。
A6.○:モデリングの過程には、注意過程、保持過程、運動再生過程、動機づけ過程の4過程がある。【渡辺先生①P74、②P132】
Q7.バンデューラによると、自己効力の知覚は、大きさ、強さ、専門性の三次元に沿って変化する。
A7.×:専門性ではなく、一般性である。一般性とは、ある特定の課題に対する自己効力がどのくらいまで一般化できるかの程度を表す。【渡辺先生①P78、②P135】
Q8.バンデューラの理論は、クランボルツの学習理論を基礎としている。
A8.×:逆である。クランボルツの学習理論は、バンデューラの社会的学習理論を基礎においている。【渡辺先生①P78、②P136】
(全8問)