アセスメントツールの出題ランキング&まとめ&ヨコ解きリンク
試験までに一度じっくりと確認しておきたいのが、自己理解や職業理解のためのアセスメントツールです。
アセスメントツールには、よく出題されるものが明らかにありますので、メリハリを付けて確認しましょう。
アセスメントツールやガイダンスツールの出題実績
自己理解のためのアセスメントツールや職業理解のためのガイダンスツールに関する出題が、毎回一定数あります。
なんと、第1回と第23回を除き、第25回まで毎回、具体的なツールに関する出題があり、通常は1~2問が出題されています。
これまでに出題されているツール数は…。
では、どのくらいのツールが出題されているのかというと、これまでに全部で11種類あります。
信頼性と妥当性を兼ね備えたVPI職業興味検査のようなフォーマルなツールだけでなく、OHBYカードやVRTカードのような、手軽なインフォーマルなツールも合わせると、全11種類がこれまでに出題されています。
対象者と目的をよく確認しましょう
こうしたツールは、養成講座や勉強会や、個人的に使用したことがあるものは、回答しやすいのですが、経験がないもの(その方が多いと思いますが)については、そのツールの対象者、目的(特徴)、方法についての情報を整理しておきましょう。
アセスメントツールランキングの発表です!
ランキングは、第1回~第25回までの出題選択肢数をカウントしています(みん合調べ)。【 】内はこれまでの出題選択肢数です。
また、各名称をクリックすると、開発元や販売元などの内容を説明しているサイトを確認することができます。移動時間や隙間時間に、リンク先サイトで特徴などを確認しましょう。
では、発表です!
前回と比べ、大きな変化はありませんが、(内田)クレペリン検査がワンランクアップして単独7位になりました。
厚生労働省編一般職業適性検査(GATB)はよく出題されますね。
対象:中学生(2年生以上)~成人(45歳程度)
11種の紙筆検査(約50分)と4種の器具検査(約15分)から成り、9つの適性能(知的能力、言語能力、数理能力、書記的知覚、空間判断力、形態知覚、運動共応、指先の器用さ、手腕の器用さ)を測定する。
紙筆検査の実施には、検査実施用指示音声を利用することができる。実施者が行う被検者への指示を、実際の検査時間どおりにナレーションにより収録している。
なお、第19回試験で初めて、[進路指導・職業指導用]ではなく、[事業所用]が出題された。第25回も[事業所用]に関連する選択肢がありました。
職業レディネス・テスト(VRT)【26】
対象:中学生や高校生、大学生も可
ホランド理論に基づく6つの興味領域に対する興味の程度と自信度を表示。職業興味を測定するA検査と基礎的志向性を測定するB検査、職務遂行の自信度を測定するC検査から構成されている。3つの基礎的志向性(対情報、対人、対物)もわかる。
また、集団の場合、読み上げ方式により実施すると、回答に要する時間のばらつきを抑えることができる。
キャリア・インサイト(統合版)【19】
対象:若者~中高年
職業選択のための適性評価、適性に合致した職業リスト参照、職業情報の検索、キャリアプランニングなどを実施できる総合的なキャリアガイダンスシステム(Computer Assisted Careers Guidance System)であり、18歳から34歳程度の若年者向け(EC)と35歳から60歳代程度で職業経験のある方向け(MC)がある。
OHBYカード【12】
対象:児童・生徒~若者、中高年
職業カードソート技法を行うために開発されたカード式職業情報ツールであり、48枚のカードにまとめている。自分の興味や関心とともに必要最小限の職業情報も得ることができる。
VRTカード【11】
対象:児童・生徒~成人
職業レディネステストの職業興味及び職業遂行の自信度の検査部分をカード化し、簡便に測定できるもので、54枚のカードに書かれている仕事内容への興味や、その仕事を行うことについての自信を判断していくことで、興味の方向や自信の程度が簡単にわかる。
第6位:VPI職業興味検査【10】
対象:短大生、大学生以上
ホランドによるVPIの日本版。6つの興味領域(現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的)に対する興味の程度と5つの傾向尺度(自己統制、男性-女性、地位志向、稀有反応、黙従反応)を表示。160個の職業名に対する興味の有無を回答する。
この6位までが特に要注意なアセスメントツールと捉えています。
第7位:(内田)クレペリン検査【6】
対象:中学生~成人
能力面の特徴(作業能率等)、性格・行動面の特徴(持ち味やクセ)の2つの側面がわかる。
第8位:キャリア・シミュレーション・プログラム(CSP)【5】
対象:大学生・若者
就業経験のない(あるいは浅い)大学生等や若年者向けに開発された、就職後の職業生活のイメージを伝えるためのグループワーク型授業用教材。主として大学2~3年生を対象とした集団実施を想定している。
第9位:東大式エゴグラム【2】
対象:15歳以上
バーンによって提唱された、交流分析理論に基づき、誰もがもっている5つの心の強弱から性格特徴を知り、自己理解を深める。質問紙法により、10分程度の所要時間と5分程度の自己採点により行う(コンピュータ採点もある)。
第9位:Y-G性格検査【2】
対象:小学2年~成人
行動特性、情緒の安定、人間関係に関する特性、仕事に対しての取組姿勢、リーダー資質、集団や社会的な場面での適応性、知覚の特性といった性格の特性がわかる。一般、大学用、高校用、小学生用がある。ギルフォード教授が開発し、矢田部教授が日本に合うように標準化した。
第11位:CADS&CADI【1】
対象:企業の従業員等
中央職業能力開発協会が提供している、キャリア形成支援のツール。経験してきた職業・職務、受けてきた教育訓練などを振り返り、自分の能力や傾向といった自己理解を行ったうえで、自分のできること、やりたいこと、やるべきことを考え、実践的職業能力を身につけていくことを目的としている。
以上、11種類がこれまでに出題されたアセスメントツールになります。こちらのまとめと、ほぼ同様の内容が、拙著の学科試験テキスト&問題集(第3版P231~P233)にも掲載されています。
また、出題回ごとの出題選択肢数は次のPDFに集計しています。
試験に出た!アセスメントツールランキング!詳細資料(第1回~第25回)
ヨコ解きリンク
具体的なアセスメントツールに関する大問(選択肢4つ分の問題)は、以下の回で出題されています。ヨコ解きで出題のバリエーションを確認してしまいましょう。
厚生労働省編 一般職業適性検査(GATB)に関する問題
第13回問43 第14回問43 第19回問40 第21回問39 第25回問40
職業レディネステスト(VRT)に関する問題
第4回問39 第12回問43 第17回問40 第18回問40
OHBYカードとVRTカードに関する問題
厚生労働省編 一般職業適性検査(GATB)に関する問題
キャリア・インサイトに関する問題
VPI 職業興味検査に関する問題
その他、複数ツールのミックス問題
第2回問37 第3回問39 第3回問41 第5回問41 第6回問39 第7回問41 第8回問41 第9回問41 第9回問44 第14回問39 第16回問41 第20回問39 第21回問40 第22回問40(第6回問39と同じ)
1選択肢分しか出題されていないCADS&CADIの問題は下記の問題で確認することができます。
CADS&CADI:第3回問41
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